「シャイ犬」ってご存知でしょうか? 多くの人が「恥ずかしがり屋の犬」と勘違いしがちですが、実はトラウマが原因で臆病になった犬のことです。 今回は、シャイ犬のトラウマの克服トレーニング方法をご紹介します。
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「ハンドシャイ」「音響シャイ」を知っていますか?
シャイ犬によく見られる状態として「ハンドシャイ」や「音響シャイ」があります。
「ハンドシャイ」は過去に叩かれたり、人の「手」によって危害を加えられた、という犬が抱えてしまいます。
トイレを覚えないからと犬の頭を叩いたことがトラウマになり、頭を撫でようとすると嫌がったり、怖がったりします。
中には恐怖心から噛みつこうとする犬もいるほどです。
「音響シャイ」は、雷や大きな音に対して恐怖心を覚えてトラウマを抱えている犬です。
救急車が近くを通るだけでも、尻尾を後ろ足の間に入れて机の下などに隠れてしまいます。
大きな音がなると、恐怖心から唸ったり吠えたり、興奮してしまったりと、反応もさまざまです。
ハンドシャイの克服トレーニング方法
ハンドシャイの克服トレーニング方法として、最も一般的なのが「人間が触れることに慣れさせる」ということです。
フードやおやつを与えながら、まずはワンちゃんが嫌がらない足や首の周りから触ってあげましょう。
徐々に犬も体に触れられることに馴れ、人間の手に対して抵抗がなくなっていきます。
そして、最終的には頭を撫でてあげましょう。
頭を触られることにも馴れさせます。
トラウマになっている思い出を「楽しい・嬉しい」思い出に塗り替えることで、徐々に状態が回復していきます。
一度だけでは治らないので、毎日おこなうことにより「ハンドシャイ」を克服することができます。
この方法は、動物保護団体が野良犬を保護する時や、虐待された犬を保護する時に使われているトレーニング方法です。
音響シャイの克服トレーニング方法
音響シャイは大きい音に慣れさせることで、治ることがあります。
しかし、トレーニング方法を間違えると逆効果となり、余計に大きな音に対して恐怖心を抱くようになってしまいます。
トレーニング用に、数種類の生活音が収録されているCDが販売されているので、そちらを使用してもいいです。
ただ、音響シャイはハンドシャイに比べてトレーニングが難しいといわれているので、様子を見ながら慎重におこないましょう。
まとめ
「シャイ犬」は、一見すると恥ずかしがり屋な犬と思いがちですが、実はそうではありません。
何らかの原因で心に辛いトラウマを抱えているのです。
シャイ犬のような行動が見られたら、怒ったりしないで少しずつ克服できるようにトレーニングをしてあげてください。
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