犬の主従関係を築くためにマズルコントロールは、必要と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際、マズルコントロールは必要なのでしょうか?
中途半端にマズルコントロールをすることで、飼い主と愛犬の絆が壊れることも少なくありません。
今回は、マズルコントロールの意味とデメリットをご紹介します。
マズルコントロールとは?
マズルとは、犬の目の下の鼻から口部分のことで、マズル以外の言葉では口吻と言います。
飼い主がマズルを掴み、飼い主が愛犬よりも上の立場であることを教えるという意味があります。
犬にとってのマズル(口吻)は、私たち人間の手のような役割です。
手を掴まれ続けていたとしても、安心できるような存在になる必要があります。
マズルコントロールの目的ってなに?
愛犬に対して、マズルコントロールをする意味と言われているものです。
・主従関係を築く
・無駄に吠えたりしてはいけないことを教える
・噛み癖を付かないようにさせる
・マズル(口吻)周りを触られても嫌がらないようにする
・母犬が子犬を育てる時にマズル(口吻)を噛むしぐさをする
1番は、犬に対して主従関係を築くことと言われています。
しかし、これらは実際に必要でしょうか?
信頼関係を築けているからこそマズルを触れる
人に対して、何も恐怖心を覚えていない子犬にいきなりマズル(口吻)を掴んで主従関係が築けるでしょうか?
子犬の心に残るのは、恐怖心だけだと思います。
成犬に対しても同様です。
噛み癖があるからと、いきなりマズル(口吻)を力いっぱい掴んだら犬は抵抗してもっと暴れるでしょう。
それどころか、噛み癖がさらにひどくなる可能性もあります。
マズルコントロールができる犬というのは、大好きな飼い主さんだからこそ全身をもって甘えられるからマズル(口吻)を掴んだとしても何も抵抗しないのです。
マズルコントロールって本当に必要?
はたして、マズルコントロールは本当に必要なのでしょうか?
飼い主が愛犬としっかり向き合って、社会化を教えていけばマズルコントロールは必要ではないように思えます。
事実、日本のドッグトレーニングは古いと言われています。
犬を力で抑えて、リードショックを与えたり苦痛を与えることで覚えさせる、というものが多いようです。
ペット先進国と呼ばれる、アメリカやイギリス、オーストラリアなどでは褒めて育てるトレーニングが主流です。
マズルコントロールなどは、一切不必要と言われています。
マズルコントロールをせず、尊敬される飼い主になろう
愛犬にとって、尊敬できる飼い主かどうかは非常に重要です。
大好きな飼い主さんに指示されれば従いますが、一貫性がない飼い主に対しては従いたくないという気持ちにもなります。
尊敬できる飼い主になるためには?
尊敬できる飼い主になるためには、行動に一貫性をもつことです。
昨日は大丈夫だったのに今日は駄目、などは犬にとっては意味が分かりません。
しつけをする時も同様です。
「おすわり」と言ったり「すわれ」と言ったり、人にとっては同じ意味と理解できますが、犬にとっては違う言葉にしか聞こえないのに叱られるのは非常に理不尽です。
またその日の気分によって、感情の変化が激しすぎるのも愛犬にとってはストレスですので気をつけましょう。
まとめ
「マズルコントロールは本当に必要?犬のしつけにマズルコントロールをする目的とデメリット」はいかがでしたか?
マズルコントロールは、無理矢理マズル(興奮)を掴み右や左に動かし抵抗をさせないようにする、というわけではありません。
それで抵抗したらもっと強い力で押さえつけるというやり方を行う人もいるようですが、そんなトレーニングをすると主従関係を築くどころか、飼い主の手に怯えるようになったり、人に対して恐怖を抱かせてしまうだけです。
愛犬にとって、尊敬できる飼い主になればマズルコントロールなんてものは一切必要ないのです。
著者:miki.m
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