愛犬や愛猫の体調不良の時には、動物病院へ行きますよね。
そんな動物病院にいる、影の主役とも言われる動物看護士。
動物看護士になりたいという人も年々増加傾向にあります。
動物看護士は、どんな仕事をするの?動物病院の給料はどれぐらい?など、気になることは盛り沢山だと思います。
今回は、動物看護士の動物病院内での仕事内容や給料など、実体験を元にご紹介したいと思います。
動物看護士
動物関係の仕事として、人気の職業となりつつある動物看護士。
動物看護士は国家資格ではありません。
そのため、無資格でも働くことができるのです。
動物看護士の資格を取得する方法は2つあります。
大学、もしくは専門学校で勉強し、認定動物看護士という資格を受講し合格する方法が1つ。
特定の専門学校を卒業し、その専門学校が発行する資格を取得する方法が2つ目です。
動物病院で働く場合は、認定動物看護士の資格を持っている方が有利と言えるでしょう。
ペット先進国と言われる、アメリカやフランス、イギリス、オーストラリアなどでは、動物看護士は国家資格に認定されていますので、日本もいつかは国家資格になるかもしれませんね。
動物看護士の仕事内容
動物の保定
保定とは、簡単に説明すると、動物の体をしっかりおさえることです。
動物は、人とは異なり自分のためにして貰っていることとは思いません。
獣医師が動物の体をしっかり見て、適切な処置を行うためにも保定は非常に重要なことです。
動物の関節を抑えるため、犬や猫はもちろん、動物の体の仕組みを理解していないとできません。
保定がしっかり行える動物看護士は、動物病院から重宝されると言っても過言ではないのです。
入院動物の管理
入院動物の様子を見たり、体調の変化を管理することも動物看護士の仕事です。
投薬をすることはもちろん、餌をあげたり、お散歩に行くこともあります。
受付業務
人の医療事務と同様、電話や窓口にきた方の診療予約を取ったり、カルテの作成や管理、会計業務を行います。
その日の診療予約を確認し、スムーズに診察が進むために事前にカルテを準備します。
獣医師の補助
動物病院にもよりますが、動物看護士が点滴や採血を行うこともあります。
レントゲンの撮影準備、術前準備、術後準備、臨床検査として血液だけでなく糞尿を扱うこともあるため、専門的な知識が必要となります。
基本は、獣医師の指示のもと行いますがベテランになってくると、次に必要な物を用意して待機するということもあります。
薬の調合
カルテに記載された薬を調合し、犬や猫などだけでなくその個体にあわせた調合が必要になります。
錠剤がのめない子の場合は、薬をすり潰して粉にしたり、体重を見て薬を半分にしたりという作業を1つ1つ丁寧に行います。
飼い主さんに薬の与え方を教えることもあります。
医療品の発注
必要な医療品が少なくなってきたと感じたら、新たに発注することも動物看護士の仕事です。
動物病院のお金を使うときは、オーナーである院長に相談が必須です。
医療品によっては、すぐ届くものと届かないものがあります。
掃除
動物病院内を清潔に保つために掃除は、絶対に行わなければなりません。
基本は、朝に動物病院を開く前に行いますが、朝晩2回行う病院も多いようです。
飼い主さんの相談
動物看護士として、最も大切なことは飼い主さんに寄り添うことです。
動物病院に来院する飼い主さんは、非常に不安な気持ちを抱えていることが多く、獣医師には聞きにくいが動物看護士には気になる事も聞けるという人も多いのです。
飼い主さんの相談に乗って、それを獣医師に伝えることも看護士の非常に重要な役割のひとつでもあります。
動物看護士の給料
こんだけ大変な仕事なんだから良い給料を貰っているはず!
と思われがちなのが、動物看護士のつらいところです。
先ほども記載した通り、動物看護士は専門的な知識も必要ではありますが、無資格でも働けてしまう職場です。
新卒の給料は、¥170,000~といわれています。
中途だとしても、¥200,000~が多いでしょう。
非常に給料も安く、やりがいだけではやっていけない職業のひとつです。
そのため離職率も高く、動物看護士として勤務していたとしても3年後には全く違う職業についているということも珍しくはありません。
まとめ
「資格を持ってなくても働けるって本当?動物看護士の動物病院での仕事内容や給料を徹底解説!」はいかがでしたか?
今回、元動物看護士として仕事の内容や給料などをご紹介させて頂きましたが、実際はボランティア精神で本当に犬や猫が好きで働いている人が多いということが現状です。
動物病院にもよりますが、基本は人出不足です。
3週間連続勤務、サービス残業は当たり前、なんてこともありました。
逆に動物看護士が定着して働けている動物病院は、待遇もよく働きやすい職場とも言えるでしょう。
動物病院で働いてみたいと思う人は、ぜひ参考にしてみてください。
著者:miki.m
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