ワンちゃんの肉球は人間でいうところの「足の裏」です。 長時間肉球を舐めたり、噛んでいるときは、肉球に怪我をしている可能性があります。 では、なぜ怪我をしていたら舐めたり、噛むのでしょうか?
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ワンちゃんが肉球を舐める理由
ワンちゃんの肉球は、走ったり、ジャンプしたときに、骨や関節に衝撃を与えないように、クッションのような役割がある大切な部位です。
肉球を、舐める仕草をよく見かける飼い主さんも多いと思いますが、たいていの場合、自分でお手入れをしている自然な行為なので心配はいりません。
また、肉球は唯一汗腺がある部位なので、舐めることで体温を調節していることもあります。
その他、ストレスやアレルギー、単純に退屈している、乾燥を補うため、などの理由で肉球を舐めますが、あまりにも長く舐めている場合は、肉球に怪我をしているかもしれません。
肉球を怪我した時の対処法
肉球は地面に直接触れる部分なので、怪我をしやすい部位でもあります。
肉球や指の間を怪我してしまうと、炎症が起こって痒くなり、肉球を必要以上に舐める、あるいは噛む行為をします。
ワンちゃんの唾液には殺菌作用がありますが、その他の細菌も多く、傷口の炎症がひどくなってしまう場合もありますので、舐めるのを辞めさせましょう。
一時的なケア方法ですが、ティッシュなどに消毒液を含ませて怪我をしているところに当てて、早めに病院で診てもらいましょう。
肉球は怪我が治りにくい部位でもありますので、異変が見られたら必ずチェックをしましょう。
破傷風にかかると危険!
肉球の怪我だけでなく、けいれんを起こしていたり、よだれを垂れ流している、顔がひきつっているなどの症状が見られる場合は、「破傷風」にかかっているかもしれないので注意が必要です。土の中にいる破傷風菌が傷口から侵入して感染し、筋肉のけいれんやこわばりなどの症状が起こり、最悪の場合は命に影響が出ることもあります。
破傷風に感染した場合は早急に動物病院で処置をしてもらうことが大切です。
傷口を洗い、抗生剤や抗毒素血清などで治療を行った後、栄養剤や鎮痛剤を与え、酸素吸入などの対処療法を行います。
初期の段階であれば助かるので、ワンちゃんの健康状態をよく、チェックしてあげてください。
まとめ
ワンちゃんは本能から自分の体を治そうとしますが、人間の助けがないと治らない病気もあります。
特に破傷風は、怪我をしたらすぐに消毒をして、古い有刺鉄線がある道や、でこぼこの道などを避けて散歩をすることで、予防することができます。
また、定期的なワクチンの接種や肉球のお手入れなどを行うことで、ワンちゃんを怪我から守ることができるので、日々のケアを大切にしましょう。
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