トイプードルも人間と同じようにくしゃみをします。 でも話すことのできない犬の場合、そのくしゃみが病気の前兆なのか、単なる生理的なものかがわかりにくいものです。 どんなくしゃみだったら注意するべきなのか、そしてトイプードルに起こりやすい逆くしゃみとは何かについてご紹介します。
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心配のないくしゃみ
トイプードルがくしゃみをしたからといって、必ずしも病気を疑う必要はありません。
人間でもちょっとした刺激などでくしゃみが出ることがありますが、トイプードルも同様です。
香水などの香りの強いものをかいだときや、たばこの煙を吸い込んだときなどに、鼻の粘膜が刺激されてくしゃみが出ることがあります。
また、鼻の粘膜が弱っているときは、気温の変化などでもくしゃみが出ます。
このような場合は、生理的なくしゃみなのでそれほど心配する必要はありません。
人間の嗅覚より、何倍も発達した犬の嗅覚は、非常に敏感です。
香水やたばこなどはトイプードルの健康に良くないので、トイプードルが直接吸い込むことのないように、飼い主さんが気をつけてあげましょう。
病気を疑ったほうがよいくしゃみ
トイプードルが慢性的にくしゃみをして、咳や発熱、嘔吐、下痢などの症状があるときは、犬ジステンパーウイルス感染症を疑う必要があります。
これは発症すると高い確率で死んでしまう病気なので、少しでも似た症状がある場合にはすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
他にくしゃみと鼻水、目やにが沢山出るときは、鼻炎にかかっている可能性があります。
鼻炎がひどくなると、鼻水が透明のサラサラしたものではなく、黄色や緑色のドロっとした膿状になります。
この状態が慢性化すると、鼻の中に膿がたまりさまざまな症状を引き起こし、副鼻腔炎になることがあります。
犬は話すことができないので、これらの症状は普段から飼い主さんが注意して観察し、変だなと思ったらすぐに動物病院で診てもらいましょう。
逆くしゃみとは
トイプードルはときどき発作性呼吸といって、鼻から連続して発作的に息を吸い込む動作をすることがあります。
これはトイプードルやチワワなどの小型犬や、パグなどの鼻の短い犬種によく見られるもので、くしゃみを吸い込んでいるように見えることから「逆くしゃみ」とも呼ばれます。
この逆くしゃみをしているときは、のどや胸をマッサージしたり、舌をさわってつばを飲み込ませたり、鼻の穴を一時的にふさぐと、おさまるといわれています。
しかしこれらのことは、犬にとってはストレスになるため、様子を見ながらやさしくしてあげてください。
日ごろから気をつけたいこと
トイプードルのくしゃみには、病気によって起こるものとそうでないものがありますが、病気かもしれないと思ったときはすぐに病院へ連れて行きましょう。
そうでない場合も安心はせず、くしゃみ以外にもいつもと違うところはないかなど、日ごろからよく気をつけて見てあげてください。
トイプードルが健康で長生きをするためには、飼い主さんの日々の知識と愛情が大切です。
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