フィラリアの駆虫時期が終わりましたが、ノミ・ダニの予防はまだ行っていますか?
「もう11月も後半だし、寒くなってきたから大丈夫かな・・・」と、ノミ・ダニに関しては予防をしていない方が多いと思います。
しかし、ノミ・ダニは実はこの秋から冬にかけてが一番危険なんです!
ノミ・ダニに気を付ける時期
ノミ・ダニは基本、春~夏にかけて異常な増殖を繰り返し、犬や猫に寄生をします。しかし、4月~10月(11月)などはフィラリア予防時期と被っているので駆虫はしっかり行っている人が多いと思います。
しかし、夏の暑さが落ち着いてくる秋にさしかかると予防薬を止めてしまうというケースは少なくありません。
実は、秋から冬にかけての季節は、ダニやノミが活発になる最も危険な時期なのです。
夏後半に生まれた幼ダニ、幼ノミは、秋口にかけて活動を始めだします。草むらや雑草に身を潜めており、犬や猫、人が通りかかった瞬間にジャンプをして動物の毛や、人の衣服などにくっつきます。
ノミのジャンプ力は30cm程ですが、ダニは1mほど跳べるジャンプ力を持っているので、草むらになるべく入らないなど、気を付けていてもいつの間にか寄生されている事例も珍しくはありません。
家の中だからと安心はしないで!
「ほぼ外に出ないから大丈夫!」などと、安心してはいけません。ノミやダニは気温13度以下になると活動できなくなるため、寒くなる前に人の衣服などに飛びついて家の中に侵入してくることはよくあります。
室内が13度以下を保つことは少ない為、ダニやノミが家の中へ侵入してしまうと、寄生するだけではなく家の中で繁殖を始めることも少なくはありません。
ダニ・ノミに寄生されないために
ダニ・ノミは、気が付くと屋内に侵入していることが多く、家に入ってくるのを完璧に防ぐ方法は現状ありません。侵入してしまっても寄生させないようにするしか方法はないのです。
犬や猫に予防薬を与えることはもちろん、ダニやノミが潜んでいそうな場所を念入りに掃除することが大切です。
ラグやカーペットの裏、犬や猫がよく使用するブランケットやベッド、お気に入りのクッションやおもちゃなどをこまめに天日干しをしたり、洗濯をしてダニやノミが寄生しにくい環境を作ることが大切です。
ダニ・ノミに寄生されてしまうとどうなるのか
ペットがノミに寄生された場合は、ノミアレルギー性皮膚炎や瓜実条虫症や化膿性皮膚炎、貧血といった症状を引き起こすと言われています。
ダニに寄生された場合は、ダニ性皮膚炎、貧血、疥癬などを引き起こします。
いずれも激しい痒みや痛みが伴う他、皮膚から血が出るほど掻き毟ってしまい、その部分から細菌が侵入し2次感染にもつながるおそれがあります。
寄生されてしまった場合
動物病院へ行き、駆虫薬を処方してもらいましょう。駆虫薬はペットショップなどでも販売されていますが、動物病院で処方してもらう方が確実でおすすめです。
口から飲む薬タイプ、ジャーキー風のお肉の味付けがされているチュアブルタイプや皮膚に垂らすタイプなど様々な種類があります。
まとめ
この時期にダニ・ノミがペットに寄生する確率は、実は夏よりも多いと言われています。
寒い季節だからといって油断することなくノミ・ダニ予防をしっかり行い、元気にこの冬を乗り切りましょう。
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