ワンちゃんの目は人間の目に比べると見える色が少なく、赤・オレンジ・黄色・緑が区別することができません。また、近くのものを見るのに2~3m以内のものしか見ることができず、人間の視力でいうと0.2~0.3程度しかありません。
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犬の緑内障とは?
ワンちゃんの緑内障はわかりづらい病気といわれていますが緑内障といっても急になってしまうものと慢性的なものに分かれます。急性緑内障は眼圧の上昇が急激になり、充血・瞳孔が開いたままになったり、目が青灰色に見えたりします。
また、目の強い痛み、まぶたのけいれん、涙を流す、頭を触られることを嫌がる、などの症状が出てきます。他にもおう吐、食欲低下、などの症状が出てくるワンちゃんもいますが、早急に治療を受けないと失明の可能性が出てくるだけでなく、眼圧が上がることで痛みに耐えきれず苦しみもがくワンちゃんもいます。
慢性緑内障は眼圧が高い状態が続くことで慢性化し、眼球が大きくなり眼球が飛びだしてしまったり、角膜の裏からひびが入ったように見える症状がでてきます。
この段階にまできてしまうと、目の神経や網膜は大きなダメージを受けていて、視力低下を起こしていたり失明している場合があります。
緑内障の原因は?
緑内障になる原因は、先天性のものから後天性のものまでさまざまな要因がありますが、角膜と水晶体の間に流れている房水の流れが悪くなることで眼圧が上昇し、目の神経や網膜が圧迫されて視力の低下、障害が出てきます。
緑内障の治療方法と予防方法は?
緑内障の治療は目薬や飲み薬などの内科の治療と、レーザー治療などの外科治療で眼圧を下げる治療をおこないます。しかし、すでに失明しており、目に痛みがある場合は眼球の摘出手術がおこなわれる場合があります。
また、現段階では緑内障の具体的な予防方法はありませんが、早期に発見できれば進行を遅らせる場合もあります。柴犬、シーズー、チワワなどの犬種は特に緑内障にかかりやすい犬種ともいわれていますので定期的に検査を受けるようにしましょう。
緑内障の手術を受けるとなると手術費用は12~18万円ほどが相場といわれています。
その後の通院治療費も含めるとさらに医療費がかかる場合が多いのでペット保険に加入しておけばワンちゃんの医療費の負担も軽減されます。
まとめ
ワンちゃんの視力は人間より悪く、見える色も少ないです。緑内障にかかってしまうと視力が急激に下がってしまったり、耐え難い痛みに襲われ、失明にも繋がります。目が充血していたり、瞳孔が開いたまま、やたらと目ヤニが出るようになったなど、疑わしい症状がありましたら獣医さんに診察してもらうようにしましょう。
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