ネコというと、水に濡れるのが何よりも苦手な動物だというイメージがあります。 動物番組などで、お風呂に入れようとすると暴れる、逃げる・・・といった反応を示すネコちゃんの映像を、一度はテレビや動画などで目にした事があるという方も多いかもしれません。 ですが、ネコの中にはなんとお風呂が大好きな子もいるのです。
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どうしてネコは水嫌い?
ネコがお風呂を嫌う原因の一つとして、毛が濡れると、なかなか乾きにくいという点があげられます。
ネコの先祖は、もともと木の上で生活していた動物です。
そのため、毛を覆う油分が、犬などと比較すると少ないという特徴があります。
つまり、雨に濡れても水を弾きにくいのです。
濡れても毛についた水分はやがて蒸発しますが、蒸発する際に体から熱を奪っていきます。
一度下がった体温を元に戻すには、多くのエネルギーが必要なので、多くのネコは水を嫌うようになっているのです。
これは一種の防衛本能といえるかもしれません。
ネコってお風呂に入れたほうがいいの?
ネコは一般的にキレイ好きな動物として知られています。
それに加えて、ネコはもともと水に対して弱い生き物です。
水に弱いネコをお風呂に入れるというのは、大丈夫なのでしょうか。
実はノルウェージャンフォレストキャットなどの毛の長い「長毛種」と呼ばれるタイプは、お風呂に入れた方が良いといわれています。
長毛種のタイプのネコは特に、ブラッシングなどのケアが大切になってきます。
ネコはきちんとケアをしないと、毛づくろい時に溜まった毛を飲み込んでしまい、最悪の場合体内で詰まらせてしまうこともあるのです。
予防も含めて、お風呂に入れてブラッシングしてあげると、とても効果的です。
お風呂好きにさせるなら子供のうちから
お風呂慣れは子ネコのうちから入れることをオススメします。
子ネコは比較的、水に対する抵抗心が少なく、警戒心が解ければ、大人になってもお風呂を嫌がりません。
また、子ネコの方が体が小さく力が弱いので、大人ネコよりお風呂に入れやすいメリットがあります。
お風呂に入れる際は、シャワーの水量は弱く、温度をぬるめにして、水が顔にかからないよう気をつけながら、少しずつお湯をかけてあげましょう。
嫌がる子ネコには、洗面器の中に入れた状態でお湯を優しくかけるのも方法の一つです。
お風呂ネコにしなくても大丈夫
子ネコのうちから慣れさせておけば、お風呂好きのネコちゃんに育ってくれるかもしれません。
お風呂で抵抗なく洗わせてくれたら、毛のケアも楽になり匂いも抑えられます。
ただし、必ずお風呂にいれなければならない訳ではありません。無理に入れることはやめてあげましょう。
トラウマになったり、不信感を持つようになってしまいます。
無理のない程度で、ネコちゃんがお風呂に興味を持ったら、試しに入れてみるというのがよいかもしれません。
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