人より家が好きと言われる猫ですが、基本は家のお気に入りの場所でリラックスしていることが多いと思います。
しかし、自然災害などの万が一に備えて、猫にリードを着ける練習は必要と考える人たちの傾向も強くなってきていることも事実です。
今回は、そんなリードを慣れるメリットと愛猫にストレスをかけないように着けるリードの着け方をご紹介します。
メイン写真:マルコちゃん
猫にリードは必要?
犬じゃないんだから、猫にリードを着けるなんて!
お散歩なんて必要ないよね?
ストレスで可哀想じゃない?!
と、思う人もいると思います。
猫は、犬とは全く異なる動物ですので、愛猫が嫌がるのであればストレスにもなりますし、お散歩に行く必要も特にないと思います。
しかし、想像してみてください。
動物病院に行く時、何か自然災害があったとき、地震はいつ起こるか分かりません。
家が崩壊してしまったら、避難所生活になります。
リードに慣れていれば、一緒に同伴避難所に避難した場合、クレートの中だけでなくリードを着けて少し自由にさせてあげることもできるかもしれません。
動物病院に行く場合、クレートに閉じこもって出てこず、無理やりバスタオルや洗濯ネットで、引っ張り出すように出された経験がある猫もいるかもしれません。
そんな時、リードがついていれば少しずつリードをひいて、クレートから出すこともできます。
猫にも病院にいる獣医師や看護士にもストレスなく、治療ができる場合もあります。
リードに慣れる方法
「リードに慣れるのには、メリットもあるのか。じゃあ、今日から早速…」
というのは、非常に危険です。
イラっと感じた愛猫に猫パンチを貰うことにもなりかねませんし、なによりいきなり体に奇妙なものを着けられて非常にストレスを感じてしまいます。
首輪やハーネス、リードをつけるまでの順番だけで1ヶ月はかかると考えてください。
首輪orハーネスのつけかた
まずは、リードをつけるよりも首輪やハーネスを着ける練習をしましょう。
猫は、臆病な性格の子(猫)が多いので、首輪やハーネスは危険なものではないということを教えてあげてください。
いきなり猫に首輪やハーネスを着けると、初めてみたこの得体の知れないものは危険だ!
という認識になってしまいます。
そのため、ごはんを食べている最中に首輪を見せる(目の前に置く)、リラックスしている最中に首輪を体に当ててみる、首輪で猫と遊んでみる、などをしてください。
首輪で愛猫に触れたり遊ぶことで、怖いものではない。
ということを教えてあげてから首輪をつけてあげましょう。
その後に愛猫は嫌がるそぶりをする可能性はありますが、そこですぐ首輪を外してしまうといつになっても首輪に慣れなくなってしまいます。
可哀想ですが最低3日は、首輪をつけたままの状態にしてください。
リードをつけよう
首輪をつけてから3日~1週間が経ち、少し慣れたと感じたらリードを付けてあげましょう。
リードをつけても最初は、自由に行動させてあげてください。
猫が歩きだして、リードを手に持っているとリードが張った状態になったとき、リードから伝わる猫の首へのショック(衝撃)は、人が想像している以上のものです。
リードをつけてすぐにショック(衝撃)経験をさせてしまうと、リードを見るだけで怯えるようになってしまいます。
自由にしている最中にリードが家具などに引っかからないように気を付けてください。
ゴムなどで、持ち手の部分を止めておくと引っ掛かりにくくなります。
リードをずるずると引きずる状態で自由に過ごさせて、リードと首輪に慣れてからリードを持っておやつをあげましょう。
飼い主さんがリードを手に持った時には、美味しいおやつが出てくる。ということを学習させてあげると猫にとってもストレスがありません。
そのトレーニングを繰り返していくことで、リードに対する抵抗が和らぐようになります。
2日に1回などのペースでリードをつけて、おやつをあげる、
という動作を繰り返すことで、次第にリードを見ると良いことがおこる、と思わせてあげてください。
まとめ
「猫もリードに慣れたほうがいいの?リードのメリットとその着け方」はいかがでしたか?
「猫に首輪やリードをつけるのは、かわいそうなことをしているのかな」なんて気持ちになるかもしれません。
しかし、何か自然災害が発生したとき、動物病院に行くとき、緊急時にハードクレートが壊れてしまったとき、リードに慣れておくことで愛猫を落ち着かせることができると思います。
また、首輪には迷子札をつけることもできますので、万が一、迷子になったときに迷子札が付いていれば、比較的早く見つかる傾向があります。
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