五感という言葉は知っていますよね。
人の五感と犬の五感、そんなに変わらないと思っている人も多いのではないでしょうか?
実はこんなにも違う、人と犬の五感の違いについてご紹介します。
愛犬の五感を知って、愛犬への理解を深めてあげましょう。
五感とは?
五感とは、人や犬、全ての動物が持つ感覚機能のことです。
「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」を総称した呼び名が五感です。
その五感は、犬や人が暮らしている環境や状況、感情によっても差が出ることもあります。
犬の嗅覚
犬の五感の中で、最も優れている嗅覚です。
犬の嗅覚は、人の1億倍ともいわれています。
その優れた嗅覚で、警察犬や災害救助犬など人を助けるために活動している犬もいますよね。
犬は非常に鼻が良い為、香水や芳香剤、アルコールやたばこなどのニオイが苦手ですので、極力苦手なニオイからは遠ざけてあげてください。
犬の聴覚
犬の聴覚は、人の4倍と言われています。
飼い主さんが帰宅すると玄関で待っていることがあるというのは、飼い主さんの足音や歩くリズムを優れた聴覚で聞き取っていたからなんですね。
特に高い音が聞き取りやすく、サイレンの音や子どもの声、女性の高い声に反応すると言われています。
逆に突然の大声や高い声にはびっくりしてしまうので、気を付けてあげてください。
犬の視覚
犬の視覚は、約0.2~0.3ほどしかありません。
人は、視覚3色型とよばれ様々な色が識別できますが、犬は視覚2色型です。
それは錐体細胞の違いで、基本的にはボヤっとした視界になり、赤や緑などの鮮やかな色が識別できません。
赤はグレーっぽく、黄色は茶っぽく、緑は薄黄色などの全体的に暗めに見えているようです。
犬が1番見えやすい色は青色と言われています。
犬の味覚
味覚は、味蕾(みらい)という細胞数で味の変化を感じる事ができます。
私たちは10,000~7,000個あるのに対し、犬は2,000~1,700個です。
犬は甘味、酸味、苦味、塩味を感じることができます。
特に甘味は、1番強く感じることができるためフルーツが大好きな犬も多いのではないでしょうか。
逆に苦みや酸味などの刺激的要素が強いものは本能的に嫌うようです。
犬の触覚
犬の触覚です。
しっぽや四肢、マズル呼ばれる鼻口まわりは非常に敏感です。
敏感な場所に触れるときはいきなり触るのではなく、優しく触れてあげてください。
犬は今まで痛みに鈍感、痛みに強い、と言われていました。
実際は、そのようなことはなく、本能的に痛みを周りに見せないようにしているようです。
大好きな飼い主さんに対しても痛みを隠したり、病気を隠すこともあるので愛犬を日頃よりよく観察してあげましょう。
犬が犬らしく過ごすために
どれをとっても五感は非常に大切なものです。
しかし、犬の五感を生かすも殺すも飼い主さん次第ではあるのです。
実際、家の中でお散歩もあまりせず、外の世界と触れ合うことが少ない犬はだんだんと嗅覚や聴覚も衰えていってしまいます。
毎日ではなくともたまには新しい刺激と触れ合い、お出かけしたり様々なニオイを嗅いで、犬が食べられる美味しいものを食べて、犬が犬らしく過ごせるようにしてあげたいですね。
まとめ
「犬の五感。人との違いを比較してみよう」はいかがでしたか?
犬の中でもたまに人っぽい行動やクセがある犬もいますが、実際は人にはない優れた能力を沢山隠し持っているのです。
あなたの愛犬もトレーニングをすれば、隠れた才能を発揮してくれるかもしれませんね。
著者:miki.m
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