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ペットの健康

犬が嘔吐したらすぐに動物病院へ行くべき?!犬が吐く原因と家で出来る対処方法

犬と暮らしている人は、愛犬がいきなり吐いて驚いた経験がある人も多いのではないでしょうか。
人が嘔吐する時は、ウイルスに感染してしまったときや体調不良が原因ですよね。
犬の場合は、食べすぎや空腹、水の飲みすぎ、車酔いでも吐くことがあります。

嘔吐したことによってケロッとして下痢もなく、元気な場合は特に問題はありませんが1日に2回以上も嘔吐をする場合は注意が必要です。
愛犬が吐いた場合に動物病院へ行くべきかどうか、また愛犬の嘔吐の原因と自宅でできる対処方法についてご紹介します。

犬の嘔吐は2種類

犬の嘔吐は、2種類あるということご存知ですか?
正確には、吐出と嘔吐の違いです。

嘔吐

胃の消化物が食堂を通って、吐き出されるため吐きそうだなぁ。
というサインが見られます。
何度も舌なめずりをし、背中を丸めて「ぐっぐっ」と喉から音が聞こえてくることもあります。

吐出

食べた物が胃まで到達する前に吐き出されるものです。
例えば、フードを食べて全く未消化の状態で吐き出されたものは、吐出です。
食後すぐに吐き出すことがあるため、嘔吐のようなサインは見られません。
食べたフードがデロデロに溶けていたらそれは嘔吐です。

嘔吐の原因は5種類

嘔吐の原因は、最初に紹介した通り様々です。

食べすぎが原因

食べすぎが原因の場合は、嘔吐というより吐出になることが多いようです。
フードやおやつなどを食べて、喉が渇き水を飲むと食べたものが胃の中で膨らみます。
結果、胃に不快感を覚え吐くことがあるのです。

空腹が原因

空腹が原因の場合は、黄色い液体や泡を吐くことがあります。
空腹の時間が長いと胆汁や腸液が胃の中へ逆流することがあり、胃を刺激することにより空腹の嘔吐の症状がでます。

空腹の嘔吐は、全犬種に見られ「逆流性胃炎」とよびます。
なぜ、胆汁や腸液が胃の中へ逆流するかなどの明確な原因はまだ医学的に分かっておらず空腹の時間を長くしないことが1番大切です。

中毒が原因

チョコレートを食べてしまった、玉ねぎをたべてしまった、犬が食べてはいけないものと知らずにあげてしまったことが原因の中毒症状です。
食べてからすぐに中毒症状が出て嘔吐する場合もあれば、数時間経たないと中毒症状がでない場合もあります。

中毒症状が原因の場合は、すぐに動物病院で処置をする必要があります。

感染症・病気が原因

感染症や病気が原因の場合です。

その場合は、1回の嘔吐だけでは終わらず何度も嘔吐を繰り返したり、下痢を併発することもあります。
上記の例だけでなく、元気がない、食欲がない、普段とは違う行動をとる、などが見られる場合は動物病院へ行きましょう。

嘔吐が症状として現れる感染症の種類

・レプトスピラ感染症
・犬パルボウイルス感染症
・犬ジステンパーウイルス感染症
・犬伝染性肝炎

嘔吐が症状として現れる病気の種類

・膵炎
・胃捻転
・腸閉塞
・胃腸炎
・肝不全
・腎不全
・アジソン病(副腎皮質機能低下症)
・クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
・腫瘍(がん)
・アレルギー

環境の変化による嘔吐

犬は環境の変化に非常に敏感です。
引っ越しや人間関係の変化、突然の雷などに対する恐怖、お留守番のストレスでも嘔吐をすることがあるのです。
その場合は、どんなことがストレスになって愛犬の負担になっているかどうかをしっかり観察、確認し少しずつ環境に馴れるようにトレーニングをする必要があります。

嘔吐をしたときの対処方法

絶食絶水

嘔吐後は、絶食絶水という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

ただし、この方法はしっかり愛犬を見守れる状況下にいる時にのみ行ってください。
絶食絶水をする必要は、胃腸を休ませるためです。
胃が荒れている状態、吐いてすぐの状態に再度食べ物や飲み物を飲んでしまうと本能的に体が拒否反応を起こすのです。

人で例えると、ノロウイルスやインフルエンザに感染している時です。
水を飲んだだけなのに吐き気が止まらない、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
それと同じ状態です。
しかし、下痢もしている場合は脱水症状を引き起こしているため、絶水をしてしまうとかえって危険です。
下痢もしている場合は、動物病院へ行きましょう。

しばらく様子を見て良い嘔吐の場合

動物病院へ行くべきかどうか、迷ったときに参考にしてください。

・元気と食欲がある
・下痢など他の症状がみられない
・嘔吐は1回きり

嘔吐した原因が分かっている場合で、愛犬が元気にしている時は少し様子を見ても良いと思います。
しかし、翌日再度嘔吐した場合は動物病院へ相談しましょう。

動物病院へ行くべき嘔吐の場合

・何度も嘔吐をする
・元気がなく、ぐったりしている
・パウンティングしている(浅く速いハァハァとする呼吸)
・下痢をしている
・嘔吐物に血や食べた物以外の物が混ざっている
・熱がある
・他の明らかにおかしい症状が見られる

このような症状がでた場合は、命にかかわる危険性があります。
すぐに動物病院へ行きましょう。
動物病院へ行く時に嘔吐物を持っていくと検査がしやすいことがあります。

まとめ

「犬が嘔吐したらすぐに動物病院へ行くべき?!犬が吐く原因と家で出来る対処方法」はいかがでしたか?
犬は人よりもよく吐く動物です。
しかし、うちの子よく吐くのよー。
と、体質だからと判断してしまった結果、悲しいことになることも少なくはありません。

大切なのは、愛犬にとって適切な判断をしてあげられるかどうかです。
愛犬のことを日頃よりよく観察してあげましょう。

著者:miki.m

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