熱中症に気を付けましょう!
という喚起はよく見かけるけれども、すぐ涼しい場所で休めば大丈夫でしょ?
と思いがちな熱中症。
年々、犬の熱中症患者は増えつつあり、実際に毎年多くの愛犬が命を落としている大変危険な夏の症状です。
メイン写真:わんにゃんフォトコンテスト ぽにょちゃん
犬の熱中症とは?
犬は人のように汗をかくことが出来ず、舌を出してハァハァという浅く早い呼吸をして体温調節を行います。
しかし、外の気温が暑くなりすぎる、湿気が高すぎると体温が下げられず、熱が体内にどんどんこもってしまいます。
その状態が続くことにより、熱中症となります。
僅か3分で体内の臓器にダメージ
熱中症の症状が出る高体温の状態が続くと、体温を調節する機能が熱によって壊されて働かなくなってしまいます。
たった3分であれども、臓器に大きなダメージが出て後遺症が残ることも少なくありません。
熱中症かな?と思ったら迷わず動物病院へ
熱中症の症状が出るまでに愛犬なりに体内温度を下げようとする行動がいくつか見られます。
日陰に移動する、水を飲みに行く、などの行動が見られているうちはまだ安心ですが、いつまで経ってもハァハァという浅く早い呼吸が収まらなかったり、呼びかけに応じず、ボーとしている状態が続いていれば非常に危険です。
熱中症の症状
初期症状~末期症状まで
初期症状
・ハァハァという浅く早い呼吸が続く
・体を触ると熱い
・ヨダレが飲み込めず、垂らし続けている
・落ち着きがない
中期症状
・一点を見つめ、ボーとしている
・けいれん
・泡をはく
・嘔吐
・体の一部が震えはじめる
・目や口の中の粘膜が充血
・発作
・意識がなくなる
末期症状
・動かない
・ぐったりして起き上がれない
・抱き上げた瞬間、おしっこやうんちが出ることがある
・吐血
・意識がなくなる
中期症状が出る前に処置を始めよう!
中期症状が出てしまうと、体の機能が働いていなく臓器にダメージが出ている状態です。
初期症状の段階で、愛犬に冷たい水を飲ませる、体に水をかけるなどの対応をして、すぐに涼しい場所に移動することが重要です。
初期症状が出てから僅か5分で末期症状になり、命を失うことも少なくありません。
また、命が助かったとしても臓器不全となり、後遺症が残ることもあります。
熱中症にならないために
熱中症にならないためには、日中の外出やお散歩は避ける、エアコンは24℃以下に設定、クールグッズを利用、など少しでも予防をすることが必要です。
可能であれば、常に冷たい水を用意しておくと脱水症状にもならずにすみます。
水の容器の下に大きい保冷剤を入れるなど、工夫をすると水が冷たいままでキープできます。
まとめ
「愛犬の熱中症に要注意!熱中症にかかると5分で愛犬の命を奪うことも?!」は、いかがでしたか?
まさか自分の愛犬に起こる事はない!
なんて油断が命取りになることも少なくありません。
今年は、猛暑ですので予防に予防を重ねて気を付けましょう。
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