ワンちゃんの「ヒゲ」の役割を知っていますか? 猫はヒゲを切ると平衡感覚を失い、歩けなくなってしまうといわれています。 ワンちゃんのヒゲは切っても問題ないという話がありますが、本当に切ってしまっても大丈夫なのでしょうか? ワンちゃんのヒゲの役割についてご紹介します。
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ご飯を食べる時のヒゲの役割
ワンちゃんのヒゲの役割の一つに、食事をちゃんと口に運ぶためのセンサーのような働きがあります。
犬種にもよりますが、ワンちゃんがご飯を食べるときに、口元はほとんど見えていません。
そのためヒゲを使って口の周りの情報を収集し、食べ物の場所を把握することで、うまく口に入れています。
水を飲む時も、水との距離をヒゲで測り、距離感を掴んでいます。
外を歩く時に大切なヒゲの役割
ワンちゃんのヒゲを切ると、散歩へ出たときに急に歩く速度が遅くなる場合があります。
犬は元々「近視」で、静止しているものを見ることが苦手です。
そのため、ヒゲで周囲の空気の流れや、微妙な変化を感じ取り、安全確認をしながら歩いてるのです。
また、ワンちゃんは草むらの中や、道端などで匂いを嗅ぐことで、周囲の状況判断をしています。
その時に、地面との距離感や、口周辺に危険なものがないか?を確認するための手段と、ヒゲが役に立っています。
ヒゲを切ってしまうと、口周りと対象物の距離感が把握できず、ぶつかったり、鼻や口を傷つけてしまうことがあります。
また、ヒゲの先端には神経が多く通っており、温度や湿度、風向きを察知するための役割があります。
この感知機能を使って、ワンちゃんは周辺の状態を把握して順応したり、危険から身を守ったりしているのです。
獲物を狩る時のヒゲの役割
犬は元々獲物を狩って生活していました。
狩猟生活では、藪の中や木々の中を走り回り獲物を狩りますが、そのとき大切な目を傷つけてしまう危険もあります。
ヒゲに何かが触れた瞬間に目が反射的に閉じるため、ヒゲには目を保護する役割もあります。
現在では藪の中を走り回る犬は非常に少なく、ほとんど使われることはないといわれています。
まとめ
ワンちゃんのヒゲには昔から重要な役割があります。
また、ヒゲを切られると精神的に不安になってしまい、ストレスを感じる場合もあります。
特に視力が低下したり、鼻が効かなくなった老犬の場合は、周囲の状況を把握するために必要なので、切らない方がいいでしょう。
ワンちゃんにとってヒゲは自分の身を守るために大切なものです。
飼い主さんの好き嫌いで切ってしまうと、ワンちゃんにとってはストレスになってしまう場合があるので気をつけてあげましょう。
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