近年ではその姿を見かけることもあるものの、基本的に猫には犬のようにリードをつけず、その代わり首輪をつけている姿がよく見られます。居場所が分かるように、その首輪に鈴がつけられる場合もありますが、そのメリットとデメリットを考えていきましょう。
猫の首輪の鈴の意味
「猫の首に鈴をつける」という諺があるほど、古くから猫と首輪の鈴は切っても切れない関係として知られています。
現代においては、ペットとして飼うケースが多い中、自由気ままに動き回る猫が今どこにいるのか、その居場所を知るために付ける意味合いが最も強いと言えます。
その他にも、ネズミなどの獲物をとらえて家に帰ってきたり、食べて食中毒を起こしたりすることの無いように、鈴をつけることで獲物を逃げさせるという効果もあります。
鈴をつけるメリット・デメリット
飼い猫に鈴をつける事によって考えられるメリットはいくつかあります。
足元にすり寄ってきたとき間違って踏んでしまわないよういち早く気づくことができたり、外に出た時も探しやすかったり、逆に納屋などに閉じ込められたときにいち早く救い出すことができます。
一方デメリットとしては、猫自身ストレスを感じる場合があるという事です。猫は人間の約10倍聴力が優れており、首元の鈴の音を非常にうるさく感じ取ってしまうのです。
対策としては、子猫の時から鈴をつけて慣れさせておくという方法があります。
鈴の代わりに使えるもの
首輪に鈴をつける事でネコがストレスを感じている場合、胃潰瘍などの身体的変化が出る場合があるので、飼い主はいち早くそれを察知し、その代わりになるものを探さなければなりません。
迷子になるのを防ぐ、という観点では、ネームプレートやネームタグなどをつけて周りの人に発見してもらう、という方法があります。
さらに現代ではマイクロチップを身体の中に埋めるという方法も、位置情報を正確に知ることができるという意味で人気となっています。
猫は犬と違って帰巣本能が薄い、と言われています。いったん外に出ると戻ってこない可能性もあるので、首輪に鈴をつけるといった昔ながらの手法や、マイクロチップを埋めるという近代的なやり方まで、あらゆる工夫をして大切な家族の帰りを待ちたいものですね。
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