愛犬家にとって、一生終わることのないテーマと言っても過言ではない、愛犬の手づくりごはん。
愛犬の手づくりごはんのレシピ本なども多数出版していますよね。
では、愛犬に手づくりごはんを与え続けるのと、ドッグフードをメインとして与えるのはどちらかが良いのでしょうか?
今回は、愛犬の手づくりごはんについて、5つのメリットと4つのデメリットをご紹介したいと思います。
愛犬の手づくりごはんの基本
犬の手づくりごはんの基本は【肉(魚)6:野菜2:穀物2】と言われています。
ビタミンやミネラルなどといった必須栄養素を計算しながら、最低でも3か月は続けなくてはなりません。
また、ドッグフードに体がなれていると手づくりごはんに変更することによって、下痢や嘔吐をすることもあります。
その症状は、一時的なもので、体内に蓄積された老廃物を排出しはじめた証です。
2~3か月もすれば、症状はおさまりますが、たいていの飼い主さんは、愛犬の体に合わなかったのだと感じ、手づくりごはんを途中でやめてしまいます。
手づくりごはんをはじめるときは、最低3か月は続けるようにしましょう。
老廃物を排出しているだけか、体調不良かどうか、見極めるポイント
下痢(少し緩いうんち)や吐しゅつ(吐き戻しのようなもので胃酸が混ざっていないもの)をして、元気で食欲もある様子があれば、老廃物を排出していると考えて良いでしょう。
体調不良の場合は、目がうつろ・元気がない・食欲もない・水っぽい下痢・胃酸が混じったような酸っぱいにおいがする嘔吐などです。
愛犬の様子を見て、あまりにも体調が悪そうな場合は動物病院へ行きましょう。
愛犬のごはんを手づくりにする5つのメリット
・安全で新鮮な食材を口にすることができる
・カロリー調整が自由自在
・野菜や肉などから水分を摂取することができるため、野生で暮らしていたオオカミの本来の食事に近い
・季節の旬の食材を与えることができる
・食いつきが良い
手づくりごはんを愛犬に与える最大のメリットとしては、無添加かつ、保存料不使用のもので、自分の手で選んだ新鮮な野菜や肉、魚を愛犬に与えられることではないでしょうか。
多くのドッグフードには、保存量や酸化防止剤、着色料など、様々な添加物が含まれています。
なかには、人が食べられないような4Dミートと呼ばれる、お肉が使われていることもあるのです。
また、手づくりごはんを与えると、野菜や肉などの食材からも水分をとることができるだけでなく、カロリーコントロールもできます。
ドッグフードの水分量は、10%以下ですので、無理して水分をとらせる必要もなくなります。
犬種や時期によって、愛犬がやせやすい季節、太りやすい季節がありますよね。
換毛期や冬の時期は、カロリーをおおく消費するため、お肉の量を増やしてみたり、逆に運動する時間がへってしまう夏場には、水分を多くとるために野菜を増やしてみたりと、カロリーコントロールが自由自在です。
愛犬のごはんを手づくりにする4つのデメリット
・コストや手間がかかる
・アレルギーを起こす可能性がある
・栄養が偏りやすくなる
・ドライフードを食べなくなることがある
愛犬のごはんを手づくりにする、最大のメリットとしては、コストや手間がかかるということです。
たまに手づくりごはんを与える分には、家計にも全く問題ないかと思いますが、毎日愛犬用のごはんのレシピを考えて、食材を購入し、それからつくると、結構な手間とコストが発生します。
また、手づくりごはんで1番難しいのは栄養バランスです。
栄養学や必須アミノ酸などを理解して、手づくりごはんを与えていれば問題はありません。
しかし、愛犬に合う栄養やカロリーを毎回計算できる飼い主さんは少ないと思います。
ドッグフードは、犬の1日に必要な栄養素やカロリーを計算して作られています。
体の基本となる、食事で栄養がバランスよくとれないと、愛犬のために、はじめた手づくりごはんがかえって、体調不良を起こすことやアレルギーを発症することにもつながります。
手づくりごはんに慣れてしまうと、愛犬もグルメになってしまい、ドッグフードを食べなくなることがありますので、注意が必要です。
まとめ
「愛犬のごはんを手づくりにする5つのメリットと4つのデメリット」はいかがでしたか?
一見、メリットだらけに見える手づくりごはんですが、続けていくとなると想像以上の手間とコストがかかるだけでなく、知識がない状態ではじめると、愛犬の健康を脅かすこともあります。
大切な愛犬のために、手づくりごはんにしたい、という場合は、まず犬の栄養の勉強をして知識をつけてからスタートしてみましょう。
著者:miki.m
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