花粉アレルギーの季節到来ですね。
犬や猫が花粉アレルギーになると、皮膚に影響を及ぼすことはご存知でしょうか?
毛にパサつきが出てきたり、毛が抜けたり、湿疹が出る事もあります。
猫が花粉アレルギーを発症することは少なく、お散歩のため外出することが多い犬に発症傾向があります。
その同じような症状が、花粉アレルギーでなくとも亜鉛不足で出る事があるのです。
必須栄養素である亜鉛とは?
亜鉛とは、犬・猫だけではなく、人にとっても必要なミネラルの一種です。
体内で作り出すことは出来ないため、食材から接種する必要のある栄養素になります。
主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などを巡る成分でもあります。
亜鉛が不足すると、身体に大きな影響を及ぼすのです。
なぜ亜鉛不足になるの?
犬・猫の必須栄養素である亜鉛、栄養バランスが整ったドッグフード・キャットフードには亜鉛は含まれています。
しかし、ドッグフード・キャットフードの中に配合されている穀物、豆類、カルシウム、ミネラルなどの量や配合方法によって亜鉛が阻害されてしまうことがあるのです。
亜鉛がドッグフード・キャットフードの中に含まれていたとしても、本来の犬・猫の体質や、犬・猫の1日の運動量、トリーツ(おやつ)を食べることにより、しっかり吸収されていない場合もあることが近年になって判明しました。
また、手作りごはんを犬・猫にあげている家庭も同様です。
亜鉛不足になるとどうなるの?
亜鉛が不足するとどうなるのでしょうか?
・皮膚の新陳代謝が衰える
・抗体生産に悪影響を及ぼす
と、難しい言葉で記載されていることが多くあります。
簡単に説明すると、皮膚が新しく生まれ変わらない為、見た目が変わってくることがあります。
まだ若い犬・猫のはずなのに、毛や皮膚がボロボロになり、潤いがなくなる。
毛が抜ける、爪が割れやすくなってしまう、などです。
免疫力が低下する為、感染症に罹りやすくなってしまうことがあります。
正直、上記に記載されているものは、家庭でチェックするのは難しいですよね。
家庭で簡単にチェックできるポイントをご紹介します。
亜鉛不足で発生する犬・猫の身体変化
・フケが急激に増えた
・手足や顔、マズルなど元々毛が薄い箇所に脱毛が出ている
・手足の指の間、耳、目などが赤くなる
・肉球の硬化(硬くなること)
・皮膚をやたらと痒がる
・毛がパサパサして毛艶が悪い
・皮膚にカサブタのような物がある
少しでも思い当たることがあれば、亜鉛不足が影響している可能性もあります。
まずは動物病院で相談し、亜鉛が多く含まれている食材を犬・猫にあげましょう。
1日に必要な亜鉛の量
犬に必要な亜鉛摂取量 最低12mg/日
猫に必要な亜鉛摂取量 最低7.5mg/日
実はこの量は、人よりもはるかに多いのです。
成人男性で10mg/日、成人女性で8mg/日と、発表されており、犬・猫にとっていかに大切な栄養素かということが分かると思います。
亜鉛が含まれる食材(100g単位)
※牡蠣=13.2mg
馬肉(赤身)=2.8mg
豚レバー=6.9mg
牛もも肉(赤身)=4.4mg
鶏もも肉=2.0mg
鶏肉ササミ=0.6mg
納豆=1.9mg
高野豆腐=5.2mg
ヨーグルト=1.4mg
※牡蠣は、亜鉛が含まれる代表的な食材ではありますが、くれぐれも加熱をしっかりしてからあげましょう。
生で与えると中毒を起こす危険性があります。
まとめ
案外、身近にある食材に豊富に含まれている亜鉛、上記の食材のみで亜鉛を接種しようとはせず、ドッグフード・キャットフードなどにトッピングをするなどして、亜鉛不足を解消してくださいね。
また、亜鉛は水溶性のため、調理する時は短時間で加熱し、汁ごと犬・猫にあげてください。
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