グルーミングとトリミング、どちらもよく聞きなれる言葉ではありますが、どういった違いや意味があるかをご存知でしょうか?
今回は、グルーミングとトリミングの違いについてご紹介します。
あなたはどちらを選びますか?
グルーミングとは?
グルーミングは、全身のお手入れを行い、被毛も含め、身体を清潔に保つことです。
そのため、トリミングには含まれないお手入れがグルーミングには含まれるのです。
・ブラッシング
・爪切り
・耳掃除(耳毛抜き)
・体温測定
・肛門腺絞り
・シャンプー
・トリミング(カット)
これらは全て、グルーミングの一環となります。
サロンによっては、歯磨きなどもセットになっている場合もあります。
トリミングとは?
トリミングは、毛をカットして綺麗に整えることです。
そのため、トリミングのお手入れは限られています。
・ブラッシング
・シャンプー
・カット
爪切りや耳掃除などは、トリミングでもセット料金に含まれている場合もありますが、オプション料金が発生することもあります。
グルーミングとトリミングの目的の違いは?
グルーミングとトリミングの意味はこんなにも異なりますが、目的も多少異なります。
グルーミング犬種と呼ばれる犬たちと、トリミング犬種と呼ばれる犬たちに分けられます。
グルーミングの目的
健康管理
グルーミングは、まずブラッシングから行います。
ブラッシングは、犬の健康状態把握のために大切なケアのひとつで、体全体をブラッシングすることにより、皮膚に刺激を与え血行促進や新陳代謝の活性化になります。
全身にブラシを通してのお手入れや、体温測定や耳掃除などを行うことによって、皮膚の異常や腫瘍の有無などだけでなく、病気の早期発見にもつながります。
本来のあるべき姿に
ブラッシングをしてからシャンプーをすることで、体に付いた汚れなどを綺麗に洗い流し、清潔に保つことが出来ます。
グルーミングを行うことで、毛艶もよくなります。
グルーミング犬種
グルーミング犬種は、基本的にダブルコートの犬を指します。
ダブルコートとは、上毛(オーバーコート)と柔らかい下毛(アンダーコート)の二種類の毛からできています。
約半年に1回、「換毛期」と呼ばれるアンダーコートが抜け落ちて、新しく毛が生えてくる抜け毛のシーズンがあります。
・チワワ(ロングコート、スムースコート)
・ダックスフンド(ワイアーヘアード以外)
・ポメラニアン
・柴犬
・パピヨン
・ウェルシュ・コーギー(ペンブローク、カーディガン)
・シェットランドシープドッグ
・ゴールデンレトリーバー
・ラブラドールレトリーバー
・シベリアンハスキー
トリミングの目的
体を清潔に保つ
トリミングは、毛をカットしてからブラッシングを行い、シャンプーを行ってから再度仕上げのカットを行うことが多く、毛の中に汚れが溜まった状態が続くと、雑菌が繁殖し臭いの元になります。
肛門や尿道、周辺は雑菌が繁殖しやすく感染症の原因になりやすい場所でもあります。
また、目の周りの毛は伸びると目に刺さり、涙や目やにの原因になります。
怪我を防ぐ
長毛種と呼ばれるトイプードルなどは、足の肉球の間からも毛は伸びてきます。
肉球に毛が被ってしまうと、フローリングなどで滑ってしまったり怪我のリスクが増えます。
トリミング犬種
トリミング犬種は、基本的にシングルコートの犬を指します。
シングルコートとは、上毛(オーバーコート)がない、柔らかい下毛(アンダーコート)が変異したものと言われています。
シングルコートの犬は、毛が自然に抜け落ちることはありませんので、一生伸び続ける事が特徴です。
定期的にトリミングを行い、ケアが必要となります。
・プードル(トイ、ミニチュア、ミディアム、スタンダード)
・シュナウザー(ミニチュア、スタンダード、ジャイアント)
・ヨークシャー・テリア
・シーズー
・マルチーズ
・ビション・フリーゼ
・エアデールテリア
・べドリントンテリア
・イングリッシュコッカースパニエル
・アメリカンコッカースパニエル
・ノーフォークテリア
・ダックスフンド(ワイアーヘアード)
グルーミングとトリミング、どちらを選びますか?
ドッグショーに出場しない限りは、お手入れしやすい、犬が生活しやすいカットにする家庭も多いと思います。
ずっと、トリミングしかしたことがなかった。
なんて家もたまには健康チェックを兼ねて、グルーミングにすることもおすすめします♪
まとめ
グルーミングとトリミング、犬と一緒に暮らしている人にとっては、普段聞きなれている言葉ではあると思いますが案外違うと思った方も多いのではないでしょうか?
犬の年齢や性格なども考慮しながら、グルーミングサロンやトリミングサロンを決めてあげてくださいね♪
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