作者不詳の『犬の十戒』はとても有名ですよね。
映画「犬と私の10の約束」のモチーフにもなったと言われています。現在、愛犬と一緒に暮らしている方は『犬の十戒』を考えて犬と共生できていますか?
なかには、身勝手な理由で地域愛護センター(保健所)に連れ込む人も多く、職員の人がなんとか説得しようとしても「もういらない。」と言われてしまうことがあります。
その捨て犬たちの気持ちを表現したものが『捨て犬の十戒』です。
1.僕を迎えてくれた時の事は決して忘れません。
暖かい家族の中で幸せでした。ご主人様との楽しい思いでは決して忘れません。
2.ご主人様が望んでいるようには振る舞えなかったかもしれません。
僕はあまり可愛らしくなかったかもしれません。
でも、ご主人様に喜んでもらいたくて、精一杯頑張ったことだけは本当です。
3.ご主人様がいなくなっても、きっと迎えに来てくれると思って待っています。
側にいられなくなった訳は良くわからないけど…
僕を嫌いになったからじゃないと自分に言い聞かせています。
4.僕を産んでくれたお母さん、お父さんに、ありがとうって言いたい。
こうして楽しい思い出を宝物にできたのも、命を与えてくれたからです。
生きているから味わえたのです。ありがとう。
5.今は、たくさんの仲間たちと一緒に暮らしています。でもみんな悲しそうです。
僕もなぜか寂しい、物足りない気持ちでいっぱいです。
6.多くの仲間達は、連れていかれ二度と顔を見ることもない毎日です。
そのときの悲しそうな目を見たことがありますか。
7.一部の仲間達は、たまに新しいご主人が連れて帰ります。
ご主人様が迎えに来てくれないなら、僕も新しいご主人様に連れて行かれるかもしれない。
優しいご主人様だったら嬉しいけど………
8.僕にはご主人様を選ぶことはできません。
でも僕を迎えてくれるご主人様が、どこかにいるかもしれない。
もしそうなったら、今度はもっともっと気に入られるように頑張ります。
9.ご主人様、早く僕を迎えに来てください。
そして今度こそずっとそばに置いてください。それだけが僕の願いです。
10.ご主人様、これだけは覚えておいてください。
僕だって生きているということを。
心だってちゃんとあるということを。
天に召される最後の時まで、ご主人様に尽くしたいと思っていることを。
出典:『特定非営利活動法人 日本ヒューマン&ペット協会』
http://www.jhpa.net/pvn1.html
捨て犬はどうなるの?
地域愛護センター(保健所)に連れ込んだ人の多くが安楽死で処分されていると思いこんでいるのですが、実際は残酷なことに炭酸ガスによる窒息死です。苦しみながら亡くなっていきます。その数は犬猫合計数、年間56,000頭にものぼります。(平成28年度)その理由はあまりにも身勝手な理由で、尊い命が奪われているのです。
大きくなったから。
引っ越し先で飼えないから。
想像以上にお世話が大変。
旅行に行くから。
吠える声がうるさくて近所迷惑だから。
上記がよくある元飼い主たちの理由です。
しかし、捨てることに理由付けをしているだけで命として扱っていないのです。
犬を飼う前によく考えてください。
経済的な余裕はありますか?
しつけ(トレーニング)はできますか?
今住んでいる住居はペット禁止ではありませんか?
病気になったら病院に連れて行ってあげられますか?
老犬になった時介護はできますか?
家でしっかりお世話ができますか?
家族は飼うことに賛成していますか?
一生涯面倒を見られますか?
もう一度、命を預かることをよく考えてみましょう。
まとめ
とても悲しい捨て犬の事情ですが、これが今の日本の現状です。
愛犬を我が子同然として可愛がっている方も沢山いますが、飼い主の全てがそういった愛情深い方だけというわけではありません。
地域愛護センターには里親制度もあります。1頭でも、新たに幸せを掴んでくれることを願って止みません。
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