飼い主と犬「従順」な関係は本当に必要?多頭飼いから学ぶ群れについて。

愛犬との関係性について、お悩みでしょうか?
犬について学んでいると「群れ」や「主従関係」という言葉をよく耳にします。

しつけをしたり一緒に暮らしていく上で、間違っていることを間違いだと教える存在は必要ですが、それは「従順」な関係が必要であることとイコールでしょうか。
この記事を読み終わる頃には犬にとっての群れの意味を知ることができ、愛犬との関係性を確立させることができるでしょう。

メイン写真:椿ちゃん・楓花ちゃん

1.飼い主と犬の理想的な関係性とは?

ドッグトレーナーによって考え方が異なるように、愛犬と飼い主との「理想の関係」はお互いの間柄でないと分からないこともたくさんあります。
散歩に行かないことは他の飼い主さんから見ると虐待に感じるかもしれませんが、純粋に犬が散歩を好きじゃないこともあるのです。

食や医療の部分でも未だ絶対と言い切れないことの方が多い犬ですが、小さな人間の子どもと同等の知能があるといわれており、犬が飼い主に求めていることもあります。
子どもが泣いて親を呼ぶのと同じように、彼らも吠えて何かを訴えるのです。

犬にとっての理想的な飼い主といわれているポイントは、以下の2点です。

1-1犬という生き物を理解している

ロンちゃん

愛犬は最初こそ犬っぽいものの、長い時間を過ごしていると「中に人でも入っているのかな?」と思いたくなるほど人間臭い行動を取るようになります。
これは室内犬によく見られることで、外飼いの犬や野犬には見られません。

犬には犬の考え方があります。
群れで暮らしたり、仲間(家族)に序列をつけるのは、人とは異なる考え方ですよね。

ですが、一緒に暮らしていく以上、お互いを理解し合う必要があります。
犬にはしつけという形で人との暮らしを理解してもらいます。
その代わりに私たちは、彼らがなぜ吠えたり問題行動を起こすのかを理解する必要があります。

頭ごなしに怒ってばかりでは、何も解決しません。
犬が問題行動を起こすのには必ず理由があります。
人の理由を押し付けず、時には犬の気持ちに寄り添うことが理想の飼い主ではないでしょうか。

1-2犬にとっての、衣食住を満たすことができる

結弦ちゃん

犬を飼うにあたって経済力が求められますが、犬にとっての衣食住を満たすことは飼い主にとって当たり前のことです。
犬も人と同じように病気になり、暑い時期や寒い時期には必要なものも変わってきます。

そんな生活が10年以上も続き、高齢になればなるほど病院代というお金がかかるのです。

可愛いだけで飼い始めた多くの人が愛犬を里親に出してしまい、少し前に流行ったペットブームは賛否両論を生みました。
食費やワクチン、遊びに行くお金までを含めると、子どもがいるのとなんら変わらないくらいお金がかかります。

それは小型犬でも大型犬でも変わりませんので、犬にとっての衣食住を満たすことができるのは飼い主に求められる第1条件であり、最低限の条件でもあるのではないでしょうか。

2.多頭飼いから学ぶ、犬と人との理想的な関係性

ムックちゃん&ジョンちゃん

犬は集団で群れとなって暮らす動物で、野犬などもほとんどはまとまった群れで生活しています。
餌を獲ってきたときには群れ全員で分け合い、誰かが困っているときは群れで助け、喧嘩を始めると間に入る行動をとることもします。

それは室内犬の多頭飼いでも見られる行動で、犬が子どもを守ろうと親である飼い主に噛み付く動画なども多くあります。
犬は基本的に争いごとが嫌いな平和主義者です。
そのため群れ全体の空気感に異常を感じると、平和的に解決しようとします。

親犬や群れのリーダーがしつけのために子犬や他の犬にルールを教えることもあり、犬にとっての理想の飼い主はその「親犬やトップドッグの役目」なのです。
良いことと悪いことを教えるのは当然ですが、彼らの根本的な問題解決のために、親犬やトップドッグは全力で問題を解決するのです。

犬は、してもらったことを忘れません。
ですが、されて嫌だったことも忘れないものです。
愛犬と同じ目線に立ち、時には愛犬に助けてもらいながらも寄り添い生きることが、犬にとって理想の飼い主といえるのではないでしょうか。

3.まとめ

ここまで犬と飼い主との理想的な関係性についてお話ししてきましたが、理想的な関係というのはその犬と飼い主にしか分からないこともあります。
ですが、犬という生き物を理解して寄り添い、衣食住の面倒を見ることは、飼い主に求められる最低限の条件です。

最後に以下の3点だけ、ご記憶いただけると幸いです。

1.犬にとっての理想の飼い主は、犬という生き物を理解していることと衣食住を満たすこと
2.運動の時間やしつけを通した飼い主とのコミュニュケーションも、犬にとって必要なこと
3.犬にとって群れは「助け合い、補い合う存在」

著者:中川リナ