犬は飼い主に忠実な生き物なので、ついつい甘やかしてしまいがちです。しかし、犬の立場から言えば人を「見る目」を持っているのもまた事実。家庭内序列を間違ってつけさせないためにもどういったしつけをすれば良いのか、考えていきましょう。
犬の順位付け行動
そもそも「順位付け」とは何なのかをまず見ていきます。
犬は本能的に「群れ」の意識を持っています。これは祖先と言われているオオカミの群れるという習性に起因しているのです。飼われている家族をその「群れ」とみなし、普段の接し方によりどの人についていけばいいのかを見極め、順位付けをしているのです。
ある意味人間世界の「年功序列型」に似通ったものであり、目上の人などに敬意を払う形態となっているのです。
犬より「順位が低い」人がとられる行動
犬が家庭内での序列を自分の中で定めると、自分より目上の人には甘えたような行動をとるようになります。問題は下の順位付けをした家族に対する態度、行動です。
その人に対しあまり寄り付かなくなったり、吠えたり噛みついたりといわゆる「ナメた」行動をとるようになります。家族の中でもただ一人だけこうしたナメた行動をとられるようになるケースも多く、こうなってしまうとその関係性を改善するのに時間がかかってしまうので、あらかじめしつけをする必要性が出てくるのです。
生後1年までが勝負!
それではどのタイミングでしつけをすれば良いのでしょうか。
「善は急げ」ということわざがある通り、早ければ早いほど効果てきめんとなりますが、具体的な時期としては生後1年までに行うことが重要と言われています。
一般的に生後1年を過ぎるとこうした順位付けの行動を見せるようになるので、それまでに甘噛みをやめさせたり、散歩の時に自分からリードを引っ張ったり、犬が咥えているものをしっかり飼い主に戻させる、などのしつけを行いましょう。
毎日を一緒に楽しく過ごすためにも、飼い犬には甘やかすのと同時に、しっかりとしつけをする事が大切です。家庭内序列をつけられてナメられないためにも、時には優しく、時には厳しく接していきたいものですね。
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