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人々を癒し続ける犬たち、セラピードッグとは?

人々を癒す?セラピードッグ?
聞いたことはあるけど、詳しくは知らない。という方が多いのではないでしょうか?

今回はセラピードッグの魅力とお仕事内容をご紹介します。

セラピードッグとは?

セラピードッグは、高齢者や障がいを持つ方、病気(癌や精神)の治療を必要とする患者の方、リハビリ中の方々の身体と心に寄り添う為の活動をしています。

セラピードッグ達が患者の方の心身と向き合うことで、どんなにリハビリをしても動かなかった手や足が、セラピードッグを撫でる為に動いたという事実もあります。
心にゆっくり寄り添うことで、記憶を取り戻したという奇跡に近いこともあるのです。

国際セラピードッグ協会では、犬達の個々の能力や性格を大切に育てながら、対象となる方々に寄り添うケアーをしているのです。

セラピードッグになる犬はどのような犬?

使役犬になる場合は、血統書付き?犬種が定まっていないといけないのかな?
と、いうイメージがある人は多いのではないでしょうか?

盲導犬や警察犬は、犬種が決まっていることが多いですが、セラピードッグはどのような犬でもなることができます。
実際、日本で初めてのセラピードッグ「チロリ」はゴミ捨て場に捨てられていた後肢に障害を持つ雑種の犬でした。
殺処分寸前に救助され、その後2年半という月日を経て立派な日本で初めてのセラピードッグとなったのです。

セラピードッグ達の活動場所

セラピードッグが人々を癒すための活動場所です。
活躍場所と言っても過言ではありません。

・全国の高齢者施設
・病院(がん患者の延命も含)
・心身障がい者施設
・児童施設
・教育の現場(小学校、中学校、高等学校など)
・刑務所(服役囚の社会復帰)
・被災地への訪問活動

様々な場所で幅広く活動し、人々に生きる希望を与え続けています。

セラピードッグの癒し方

セラピードッグには、様々な不思議な力があり、人々に生きる気力も与え続けてくれます。

では、セラピードッグ達はどのようにして人々を癒しているのでしょうか?
トレーニングの一部をご紹介します。

・アイコンタクト

患者さんや高齢者の方と犬が見つめあう事で、お互いの気持ちや意思の統一をはかります。
信頼関係を深めることは非常に大切なことで、人とアイコンタクトをする(見つめあう)ことによりその人の状況を見極め、心から癒します。

・同速歩行(ヒール)

犬は人の左側で、どんな速さにも合わせて歩きます。
トレーニングでは、歩くスピードや歩く方向を変えたり、杖をつくなど変化をつけて、人それぞれの歩行の変化に対して、犬が歩くスピードに合わせてついて歩けるようにします。

同速歩行は決して簡単なことではありません。
捨て犬の中には、虐待を受けていた犬もいるため、長い棒で叩かれていた過去がある場合は、杖に怯えてしまいます。
恐怖を取り除いて、人は怖くないよ。大丈夫。
と、少しずつ時間をかけてゆっくりと教えていくこともあります。

車椅子の人やリハビリ中の人も安心して犬と一緒に歩くことができます。
実際、リハビリ中の人がセラピードッグと一緒に歩くことで、歩くスピードが速くなったり、歩行時間が長くなったりという嬉しい変化が見られることも多々あります。

殺処分0を実現するために

人々は犬たちの温もりと、無償の愛情を必要としています。
しかしその一方、ペットブームの裏側では毎年多くの犬と猫が殺処分されていることが現状です。

殺処分寸前だった捨て犬チロリを救ったように、現在もセラピードッグ協会では、犬たちの殺処分が0なることを願い、各地の愛護センターや保健所から殺処分の対象となった捨て犬達や東日本大震災の被災犬達を保護し、セラピードッグに育成しています。

人と犬が共生できる社会の実現を目指していると、国際セラピードッグ協会代表大木トオル氏は言います。

セラピードッグの認知のために

セラピードッグが活躍する場所は、限られているため盲導犬などのように公共の場ではなく、人目につかない場所で活躍することが多いことが現状です。

セラピードッグを認知させるために、国際セラピードッグ協会代表大木トオル氏の捨て犬・被災犬達の殺処分廃止に向けたチャリティイベントが実施されました。
大木トオルクリスマスチャリティーディナーショーまとめは近日公開予定です。

まとめ

普段生活している上では、あまり目にすることもなく、実際会うことも少ないですが、陰で人々を救い続けているセラピードッグたち。

ペットタイムズスタッフは実際にチャリティーディナーショーに参加し、セラピードッグたちと触れ合う機会を設けさせて頂きましたが、元々捨て犬だったとは思えないほど人懐こく、活き活きと楽しそうにお仕事をしている様子が伺えました。
これからも活躍の場を広げて少しでも、不幸になる犬が少なくなることを祈って止みません。

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