部屋で掃除機をかけると、愛犬はいつも通り落ち着いていますか?
掃除機のスイッチを入れた瞬間、走って逃げたり、吠えたりするようなことはありませんか。
過去に嫌な思いをしたことがない、何か怖いことがあるわけでもないのに、掃除機が苦手な愛犬たち。どうして、彼らは掃除機に反応するのでしょうか?
今回は、愛犬が掃除機を嫌がる理由をご紹介します。
掃除機がイヤな理由
愛犬が掃除機を嫌がる理由は、ふたつあります。
ひとつは、突然大きな音がするということ。ふたつめは、よくわからない不思議な動きをするため、「危険なもの」と考えている可能性があります。
犬は、非常に耳が良く、人の2~3倍以上の音が聞こえると考えられています。そのため、人にとってもうるさいと感じる掃除機は、犬にとって耐えがたい騒音になるわけです。
突然、部屋の中で騒音が鳴り響き、得体の知れない妙な動きをする物体が飼い主さんのそばにいたら、びっくりして呑気に寝てはいられないのです。だから、寝ていても飛び起き、別の部屋におびえて逃げるかもしれません。
もし、掃除機に向かって吠えているのであれば、「これはなんだ!? 静かにして! ここから今すぐ出ていけ!」と叫んでいるのかもしれません。飼い主さんに向かって吠えているなら、「変な動きをしていて危ないから、その掃除機からすぐに離れて!」と訴えかけているのかもしれません。
また、小型犬、あるいは1歳未満の子犬にとって、自分よりも大きなものが騒音とともに動き回っているのは恐怖でしかありません。そこで、「掃除機は怖くないもの」と教える必要があります。
愛犬に掃除機を怖がらないようにするためのトレーニング方法
犬が掃除機に向かって吠える理由はいろいろありますが、そのほとんどが騒音による恐怖と考えられています。愛犬に「掃除機は怖くない」と時間をかけてゆっくり教えてあげましょう。掃除機を見ると逃げる場合も、吠える場合も同様のトレーニング方法です。
まず、普段はクローゼットや押し入れにしまっている掃除機を部屋に出しっ放しにしてください。そうすることで、テレビ同様、身近にあるものという印象付けを行います。
愛犬が掃除機の存在を気にすることなく遊べるようになれば、掃除機を置いたままスイッチを入れて、音を聞かせてみましょう。その時、おやつやごはんをあげてください。「掃除機から音がしてびっくりしたけど、おいしかった」と思わせるのです。
徐々に、掃除機のスイッチを入れている時間を長くし、掃除機を少し動かしながら、愛犬の反応を見るようにします。おやつやおもちゃなどで気をそらしながら、掃除機に恐怖心をもたないよう、慣れさせていきましょう。
愛犬に「掃除機は怖くないもの」と思わせてから掃除機を使用するといいのですが、ずっと掃除機をかけないまま、部屋を放置するわけにはいきませんよね。愛犬が掃除機に慣れるまでの間は、愛犬のお散歩中や愛犬に別の部屋に移動してもらうなど工夫をするといいでしょう。
まとめ
愛犬が掃除機に吠える、逃げるなどの行動はストレスによるものです。愛犬のストレスを少しでも緩和するために、掃除機は怖くないものだと教えてあげてください。
愛犬のトレーニング中は、掃除機を使う回数を減らすなど、できることから始めましょう。
著者:miki.m
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