猫に社会性?犬の社会性は大切。子犬の頃に社会化を教えよう!という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
猫は多頭飼いでもない限り、他の猫と遊ぶこともないし、家に人が来ることも少ないからそんなに必要ないかも…
と思ってはいけませんよ。
動物病院へ連れて行く時のストレスや何か自然災害があったときなど、社会性がととのっている事で解決するのです。
社会性とは?
社会性とは、猫や犬などの動物が、同じ仲間と共に生活をしていく上で必要最低限のルールを学ぶことという定義があります。
現在家庭で家族として一緒に暮らしている猫や犬の仲間や群れというものは、我々人間です。
人と生活していく上で、人のルールに馴染んでもらおう。
やってはいけないことを母猫の代わりに教える、ということです。
猫と人が暮らすための社会性
猫は犬と異なり、基本家の中にいますよね?
そのため、部屋の中の刺激にしか慣れていないためちょっとした変化がストレスになりやすいのです。
ストレスが溜りすぎて、尿疾患など別の病気が発症することも少なくありません。
あなたの猫は社会性が整っていますか?
・クレートを見た瞬間警戒して逃げ回る
・見知らぬ人が家に入ってくると警戒して怯える
・飼い主が抱っこをしようとすると逃げる事がある
・突然の物音に敏感に反応して走り回る
ひとつかふたつ、もしくは全部当てはまる!
という猫さんもいると思います。
社会性が整っていないことで起こる問題点
日常生活を送る上で、1年に1回は健康診断やワクチン接種などで動物病院へ行くことがあるのではないでしょうか。
また、体調が悪い時や下痢をしている時にも当然動物病院へ行きますよね。
しかし、動物病院へ行く準備をしている最中に逃げ回りなかなか愛猫が捕まらず、病院へ行く頃にはもう夕方…
愛猫も飼い主もぐったり…
それから検査をすると猫自信も非常にストレスを感じます。
結果、血液検査の数値が異常なほど上昇したり下すぎたりすることにも繋がるのです。
また、自然災害が発生することも珍しいことではありません。
万が一発生した時には、数日間どこかへお預けになったり、共同生活になってしまったり、社会性が整っていないことで愛猫自身がストレスを感じてしまいます。
飼い主自身も愛猫のひたすら怯える、その様子を見ていて辛いと感じると思います。
そのようなことにならないためにも猫に社会性を教える事はとても大切です。
猫に社会性を教えよう
猫は、生後3週間~生後5か月までは基本的に怯えることより興味津々になることが多いと言われているため、社会化期とも呼ばれます。
その時期に社会性を教えこむことで、精神的に安定するのです。
パニックにならないために抱っこに慣れさせる
家の中でTVの音量を大きくしたり小さくしたりしてみましょう。
だんだんと音量をあげるのではなく、いきなり騒音!いきなり静かになる…
というように強弱をつける必要があります。
当然の騒音にびっくりしているうちにすかさず抱っこをしてTVの音量を落としましょう。
びっくりしたことがあったけど、飼い主の腕の中にいたら収まった…
と、猫に思わせる子猫ならではのだまし技のようですが、何かあったら飼い主の腕の中に行けば安全安心。
と思わせるためにもこれは非常に効果的です。
また、突然の変化や物音に驚いて、パニックにならないためのトレーニングでもあります。
ニオイの刺激を与える
外に落ちている小石や土を持ち帰り、ニオイを猫に嗅がせてみてください。(ワクチン接種済の猫のみ)
部屋の中にいるといつも同じニオイで刺激がなくなってしまいますが、外のにおいを嗅ぐことで脳に刺激を与えることができます。
また、雨がたっぷりしみ込んだタオルなどのニオイを嗅がせてみても良いでしょう。
キャリーバッグに入る練習
子猫の頃にキャリーバックの中に入れてごはんをあげる、好きなおやつをあげるということをしてみましょう。
入ったらすぐ扉を閉めるのではなく、扉は開けっ放しにしてキャリーバッグの中に入るといいことがあるということを教えることが大切です。
キャリーバッグ越しに外に行こう
猫がキャリーバッグの中に入ったまま、扉を閉めてもおやつを食べれるようになれば、キャリーバッグを持って近所を散歩してみましょう。
子猫の頃は、なんでも興味深々です。
子猫の頃に様々な音やニオイ、移動に慣れさせておけば外に出る事もストレスを感じないようになると言われています。
外でもキャリーバッグ越しにおやつをあげたり、おもちゃで遊んだりすることで様々な刺激に慣れるようになるのです。
犬と一緒に育った猫が犬らしくなる、というのは環境によるものですので、小さい頃に外をキャリーバッグ越しに散歩することで外に出てもストレスを感じなくなることがあります。(個体差にもよります)
成猫に教える社会化
成猫の場合は、何にでも興味津々というわけにはいきません。
クレートに入る=こわいこと(動物病院へ行く)
という印象が強く記憶に残っているのです。
まずは、クレートやちょっとした刺激に慣れるようにすることが大切です。
刺激に慣れる方法
子猫の場合と同じく、TVの音を突然大きくしたり小さくしたりを繰り返します。
最初は警戒して嫌がりますが、3週間ほど続けていると次第に慣れます。
また、窓を1日中開けっ放しにする日を1週間に2~3回つくってください。
窓をあけることで、様々なニオイが部屋に入ってくるため脳の刺激に繋がります。
クレートに慣れる方法
クレートを見ると怯えるのであれば、毎日1日1回はクレートを出してみましょう。
最初は、怯えてにげるかもしれません。
しかし、そのうちいつもの行事か…というようにクレートを見ても怯えなくなるでしょう。
クレートになれてきたらクレートを猫がよく通る廊下や部屋に置き、中に大好きなおやつを入れておきます。
ここで注意しておきたいのは、食べている最中に絶対扉をしめてはいけません。
おやつを食べなかったとしても、毎日新鮮なおやつを入れてあげてください。
警戒心の強い猫でも、1ヶ月クレートの中におやつを入れ続けていると入るようになるようです。(個体差あり)
毎日クレートの中に入り、おやつを食べて出ていく。ということを繰り返すことでクレートが悪いものではないと猫に新しい印象をつけてあげてください。
扉を閉めるのは、2~3ヶ月続けてクレートに入って毎日おやつを食べれるようになってからです。
扉を閉める時に、おやつをあげ続けながら扉をしめて1分以内にすぐ開放しましょう。
突然閉められると、猫自身も混乱しますが普段より少し多めにおやつが食べられたという満足感とすぐに開放される安心感で、恐怖よりも今のは何かな?という疑問だけが残るのです。
それを繰り返すことで、だんだんとクレートに対する苦手意識が薄れると言われています。
クレートに完全に馴れるのは、順応性が高い猫で3ヶ月~半年、警戒心が強い猫で半年~です。
まとめ
「猫も社会性は重要!猫にストレスがかからないようにする社会化とは?」はいかがでしたか?
猫に社会性を教えるのは結構しんどい…
と思う人も多いと思います。
しかし、万が一病院に通院することになったり、自然災害が発生した時のために自分の大切な愛猫を守るためにも社会性は非常に重要です。
最初は、可哀想なことをしている…という気持ちになるかもしれませんが猫のためと考えましょう。
著者:miki.m
コメント