【犬の気持ち】愛犬が飼い主にお尻を向ける、お尻をくっ付けるのはどうして?

【犬の気持ち】愛犬が飼い主にお尻を向ける、お尻をくっ付けるのはどうして?

愛犬と一緒に暮らしていると、「どうして犬は、私(飼い主)にお尻をくっ付けてくるのかな?」「なぜお尻を向けてくるのかな?」と不思議に思うことはありませんか?

チュチュっとキスならいくらでもいいのに、よりによってお尻を向けてくるだなんて。
そんなところを周りから見られるのは、何となく恥ずかしい。
かわいい愛犬とは言え、ちょっといやかもw。

人間の感覚では、そう思ってしまうかもしれません。しかし、犬が飼い主にお尻を向ける、お尻をくっ付けてくる行為は、飼い主を困らせたいからではなく、別の理由があるのです。犬のそうした理由と気持ちについて詳しく解説します。

愛犬がお尻を向ける習性と気持ち

愛犬が飼い主に対して、お尻を向ける、お尻をくっ付けてくるのは、これ以上ない「信頼の証し」なのです。でも、どうしてお尻を向けることが犬たちにとって信頼の証しなのでしょうか。

それを知るには、まず犬の習性と気持ちを理解することから始めましょう。

犬の習性

犬は視力が弱く、背後に迫る動物に対し、見えない恐怖からおびえたり、警戒したりする習性

犬の目は、やや外向きに付いており、その視野は250から270度と広範囲ですが、両目で同時に見える範囲は、人間の120度に対し、80度ほどです。また、犬の視力は、0.2から0.3程度とされ、背後を視覚からきちんと認識することができません。そのため、犬は背後に迫る動物に対し、見えない恐怖からおびえたり、警戒したりする習性があります。

また、犬の祖先である狼は、いつ何が起こるかわからない野外で、仲間同士でくっ付き合い、お尻を隠すように寝ていました。それは、無防備になってしまう背後やお尻を守るため。こうすることで安心して眠っていたのです。

こうした習性は犬にも受け継がれています。室内飼いの犬の場合は確認できないかもしれませんが、屋外で飼われる犬は、犬小屋の中でお尻を隠すように丸くなって眠るのを見たことがあるかもしれませんね。

犬は嗅覚によって相手の情報を得ている

犬は嗅覚によって相手の情報を得ている

人間は視覚によって80%以上もの情報を集めていると言われ、相手の目の動きや表情から感情を読み取ります。しかし、犬は視力が弱いため、視覚よりもそのほかの感覚を使って情報を得ます。その最たるものが嗅覚です。

犬の嗅覚は人間の100万倍とも1億倍とも言われています。その嗅覚を使い、相手の感情によって変化する汗の成分を嗅ぎ分け、感情を読み取っているのです。

犬のお尻は個人情報の交換であり、あいさつをするための大事な部位

犬のお尻は個人情報の交換であり、あいさつをするための大事な部位

犬たちが互いのお尻の匂いを嗅ぎ合って、「個人情報の交換」「あいさつをする」という話を聞いたことはありませんか。

犬たちは互いの肛門嚢(肛門の周りにある匂いが出る袋)からの分泌物を嗅ぐことで、「この犬はどんな性格のなのかな?」「どんな気分なのかな?」「仲良くなれるかな?」といった情報のやり取りをしているのです。

相手を気に入らないのであれば、「仲良くしたくないから、お尻の匂いを嗅がせたくない!」と、拒否することがあります。それほど、犬にとってお尻は大事なものであり、お尻を差し出すのは好意の表れなのです。

お尻を向けるのは愛情表現

犬がお尻を向けるのは愛情表現
犬にとって、お尻は視覚外の完全に無防備な部位であり、個人情報(自分の気持ちを含む)を発するものです。

そんなお尻を犬が誰かに向けてくる、くっ付けるという行為は、次のような気持ちの表れ、愛情表現と考えらえます。
「あなたを信用している」
「あなたのことが大好き」
「あなたに見えない背後を預けることで、安心して眠れる」

犬は、飼い主に対し心を許していないと、自分のお尻を向けて寝ることはしません。犬が活動している日中にお尻を向けてくることはなくても、眠る時にお尻を向けてくるのは、犬からの愛情表現であり、飼い主を信頼している証しなのです。

愛犬が飼い主にお尻を向ける、お尻をくっ付ける理由のまとめ

犬の習性と愛情表現は、人間の感覚や習慣と異なり、どことなくユーモラスを感じます。しかし、それらを知ることで愛犬の気持ちを理解し、よりいっそうの愛情を抱くことができるのではないのでしょうか。

愛犬が毎日お尻を向けてきてくれたら、「自分は、とても大好きな人」と慕われているということにほかなりません。それに応えて、愛情をいっぱい愛犬に注いであげましょう。

tags