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犬にも花粉症ってあるの?

少しずつ春の陽気に近づき、心地よい風が吹く季節になってきました。

愛犬とのお散歩も楽しく、ついつい気が付くと結構な時間をお散歩していた。
なんてこともあるのではないでしょうか?

それと同時に、あの恐ろしい花粉症のシーズン到来です。
花粉症のアレルギー症状が出る人も、年々増加し、花粉対策グッズも豊富になりつつありますよね。

では、同じようにお散歩などで外に出ることが多い犬も花粉症になることはあるのでしょうか?

犬も花粉症になる?

犬も花粉症にはなります。

しかし、人の花粉症は、スギやヒノキが主流でくしゃみや鼻詰まり、鼻水などに悩まされますが、犬の場合は多少異なります。
犬の花粉症の症状は、鼻には現れず、「皮膚」に症状が現れるのです。

犬の花粉症の症状

・体を壁や床、お散歩中の地面などに何度も擦りつける
・顔を脚で掻きむしる
・涙が出る
・目の周りの皮膚がただれて赤くなる
・目が充血する
・体に湿疹ができる
・毛が抜ける
・外耳炎になる

犬は、痒みに我慢が出来ません。
皮膚から血が出ても掻きむしり続けてしまいます。
その傷口からバイ菌が体内に侵入し、二次感染になる事も少なくはありません。

花粉症になりやすい犬種

花粉症の症状が出る犬は、生まれつき皮膚が弱い、遺伝子の遺伝的要素等と言われています。

・柴犬
・シーズー
・マルチーズ
・キャバリア
・ダルメシアン
・ゴールデンレトリーバー
・ラブラドールレトリーバー
・フレンチブルドッグ
・ウエストハイランドホワイトテリア

花粉症になってしまった場合は?

犬が花粉症にならないように工夫することはもちろん、花粉症になってしまった場合の対策はどのようにすれば良いでしょうか?

お散歩の時間を変更する

花粉は、目に見えないものの空気の中には大量に浮遊しお散歩に行く時に体に付いてしまったり、マスクを出来ない犬は大量に体内に花粉を吸いこんでしまいます。

花粉が飛びにくい時間帯を狙い、お散歩に行く必要があります。
花粉が多く飛ぶ時間帯は、お昼の12時~夕方の19時前後。

暖かい日中から、薄暗くなるまでの時間に花粉は空気中に浮遊するため、まだ植物が活動しない早朝から11時頃まで、夜のお散歩は19時以降など暗くなってから、お散歩に行く事をおすすめします。

お洋服を着てお散歩に行こう

犬の毛に花粉がついてしまうと、そのまま家の中にまで花粉を持ち帰ってしまいます。

犬の毛の奥に花粉が入り込んでしまうと、なかなか花粉は落ちません。
花粉が飛ぶ時期は、犬にお洋服を着せて、お散歩することをおすすめします。

今は、犬の花粉対策用のお洋服なども販売されています。

草むらに入らない・体を草にこすらせない

犬は、草が沢山生い茂る草むらが大好きですよね。

ただ、その草むらの中には、花粉症の原因となる「オオバコ」や「ブタクサ」が生えていることがあります。
その草に体を擦りつけてしまった場合は、花粉症が悪化する危険性があります。

保護パウダー

お洋服で保護できない、顔周りや足は花粉が直接皮膚に付きやすい場所であると同時に、アレルギー症状が出やすい場所でもあります。

花粉の保護パウダーを軽く顔周りや足に付けてお散歩に出掛けましょう。
また、お散歩から帰宅したときに保護パウダーは拭き取ってあげてください。

お散歩後はブラッシング

お洋服を着て、お散歩に出かけたとしてもお洋服を着ていない部分には、沢山の花粉が付いています。

ブラッシングを行うだけで、毛の中に花粉が入り込む前に花粉を落とすことが出来ます。
少し濡らしたタオルなどで犬の体を拭いてあげても良いです。

花粉症の時期はシャンプーの頻度を増やそう

ブラッシングやタオルでは落としきれない花粉を皮膚から落とすために、シャンプーの頻度を増やしましょう。

回数は1週間に1~2回(3回に1回)が理想です。
シャンプーの後は、皮膚が乾燥しないようにコンディショナーをつけましょう。

ただ、1週間に3回は洗いすぎで、必要な皮脂を落としてしまい皮膚が乾燥して症状出ている場合は悪化してしまう危険性があります。

花粉症の治療

犬が花粉症になってしまった時、
少しでも痒みを緩和させてあげたい。
皮膚トラブルをなんとかしたい。
と、思うのがきっと親ごころですよね。

では、動物病院ではどのような治療を行うでしょうか?

投薬治療

ステロイド剤を用いた投薬、塗り薬を使用することがあります。

ステロイドと聞くと、不安になる飼い主も多いと思います。
しかし、投薬の量と期間さえしっかり守れば不安になる薬剤ではありません。
痒みを抑え、皮膚トラブルを緩和してからのそれぞれの個体にあった治療となります。

アレルギー検査

アレルギー症状を起こしている原因物質を血液検査で調べます。

アレルギー症状となる原因は、花粉だけでなく、ダニ、ハウスダスト、カビなど様々なものがあげられます。
原因物質が判明することで、犬からその原因物質を遠ざけるなどの工夫が出来ます。

まとめ

これから暖かくなり、お花見シーズン、お出かけ日和と楽しいことが続きますが、愛犬の花粉対策はくれぐれも忘れず行ってあげてくださいね。
犬の花粉症は、人の花粉症と異なりくしゃみや鼻水などの症状があまり出ないことから飼い主が気付かないことが多い現状です。

少しでも愛犬の様子に変化があればよく観察してあげましょう。

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