猫のしっぽの種類と動きが表す猫の気持ち

猫のしっぽの種類と動きが表す猫の気持ち

猫のしっぽの長さや形はさまざま

長いしっぽから短いしっぽまで

猫のしっぽは、さまざまな長さがあります。最も目立つのは長いしっぽ。中には胴と同じか、それよりも長いしっぽを持つ猫種がいます。

例えば、ノルウェージャンフォレストキャットは胴と同じくらい長いフサフサした立派なしっぽが印象的です。アメリカンカールに至っては胴よりも長いしっぽを持っています。

胴と同じくらい長いフサフサした立派なノルウェージャンフォレストキャットのしっぽ

ノルウェージャンフォレストキャットのしっぽ

よく見かけるのはボディとのバランスが取れた中くらいのしっぽです。アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘア、ペルシャやベンガルがその代表です。

そして、珍しいのが短いしっぽ、ボンボンのようなしっぽをもつジャパニーズボブテイルが有名です。日本では昔から短いしっぽの猫を見かけますが、欧米ではとても珍しいそうです。このジャパニーズボブテイルが、アメリカに持ち込まれて生まれたのがアメリカンボブテイルです。

ボンボンのようなしっぽをもつジャパニーズボブテイル

ボンボンのようなしっぽをもつジャパニーズボブテイル

かぎしっぽは東南アジア発祥

猫のしっぽは形にも個性があります。多くのしっぽは真っ直ぐですが、途中で曲がったしっぽ、先端が折れているかぎしっぽを見かけることがあります。

これらの曲がったしっぽは東南アジアでよく見られる遺伝的な特徴です。タイ、マレーシア、インドネシアなどの国々では、かぎしっぽをよく見かけます。

一方、アメリカやヨーロッパではほとんど見かけません。日本では、いまでこそかぎしっぽをたまに目にしますが、もともとは日本に存在しない形のしっぽだったのです。

では、かぎしっぽの猫は、いつごろ日本に入ってきたのでしょうか? 諸説ありますが、江戸時代という説が有力です。日本が鎖国をしていた時代に東インド会社の本部があったジャカルタから船に乗って長崎にやってきたと言われています。

特徴的な猫のしっぽの動き

猫はしっぽを自由自在に動かせる

猫をよく観察していると、いろいろなしっぽの動きがあることに気付きます。ゆらゆらと動かしたり、激しく左右にふりふりしたり、先端だけをくねくねさせたり、しっぽの振り方ひとつ取ってもさまざまです。

猫のしっぽは、尾椎(びつい)という短い骨がいくつも連なってできています。この尾椎の周囲には12個の筋肉があり、しっぽの先端まで神経が通っています。しっぽを自由自在に動かせるのは、このような複雑な構造によってしなやかにできているからなのです。

猫はしっぽに感情が表れる

猫は、その時々の感情をしっぽで表現する動物です。しっぽの動きやポーズを見れば猫の気持ちを理解することができ、お互いの距離を縮めることにつながります。なお、犬もしっぽで感情を表現しますが、同じ動きでもまったく正反対の意味をもつことがあるので注意してください。

猫がしっぽを立てる=好意がある・子猫のように甘えたい

猫がしっぽを立てる=好意がある・子猫のように甘えたい

しっぽを真上にピーンと立てるのは友好の表れです。猫同士であれば仲の良い猫に好意を示す意味があり、飼い主さんの前であれば甘えたいという意味があります。

もともとは子猫が母猫にお尻を舐めてもらうときのポーズですが、それがいつの間にか好意や甘えを感じる相手の前で行うポーズとして定着しました。

愛猫がしっぽをピーンと立てて近寄ってきたときは、飼い主さんのことを母猫のように思っている証拠です。子猫のようにたくさん甘えさせてあげてください。

猫がしっぽを左右に震わせる=喜んでいる

しっぽを左右に震わせるしぐさは喜んでいることを意味しています。おいしいごちそうを食べているときや、体をなでられて気持ち良くなったときは自然にしっぽが震えますが、これはまさに喜びの表れです。

猫のしっぽが太くなる=怒っている

猫のしっぽが太くなる=怒っている

猫の毛が逆立ち、ボンとしっぽが太くなるのは怒っているときです。よその猫を見かけたとき、けんかをしかけられたときなど、相手を威嚇するときにこのようなしっぽに変化します。

これには自分の体を少しでも大きく見せることで、相手よりも優位に立ちたいという思惑があります。しっぽが実際よりも大きく見えるのでちょっとユーモラスですが、大抵は興奮しているので落ち着くのを待ちましょう。

猫がしっぽを体の下に巻き込む=怖がっている・警戒している

猫がしっぽを体の下に巻き込む=怖がっている・警戒している

しっぽを後脚で挟むようにして体の下に巻き込むポーズは、恐怖や警戒といった感情を表しています。これには自分を小さく見せることで、「弱いから攻撃しないで」とアピールする意味があります。

強い猫に出会ったときや、雷がゴロゴロなっておびえているときによく見せるポーズです。しっぽを体にぴったり密着させているときも同じ意味があります。

猫がしっぽの先端がUの字になる=不安になっている・遊びに誘いたい

猫がしっぽの先端がUの字になる=不安になっている・遊びに誘いたい
しっぽが上を向きながらも先端がUの字になっているときは不安の感情を表しています。これは強気と弱気の中間の、ちょっと自信がないことの表れでもあります。

よその猫とにらみ合いになったが、相手の出方をうかがおうか、こちらから攻撃をしかけようかと迷っているときに見せるポーズです。また、親しい猫同士の場合は、「追いかけっこしよう」と遊びに誘うサインになります。

猫がしっぽの先端を震わせる=興奮している

しっぽの先端をプルプル震わせているときは、猫が興奮の感情を表しています。窓から家の周囲にやってきた小鳥を見つめているとき、猫じゃらしといった動くおもちゃに夢中になっているときに行うしぐさです。

猫がしっぽをゆらゆら動かす=気になっている

何か気になるものがあるときは、座りながらしっぽをゆらゆら動かします。これは気になるものがあって観察しているけど、行動に移すほどではないということで、気持ちの揺れがしっぽに表れているのです。

また、猫の名前を呼んだときに、その場から動かずにしっぽをパタパタさせることがありますが、こちらは「聞いてますよ」というサインです。

猫がしっぽをだらんと垂らしている=身構えている

猫がしっぽをだらんと垂らしている=身構えている
しっぽをだらんと垂らすのは身構えているときです。リラックスしているようにも見えますが、実はいつでも走って逃げられるようにしっぽに力を入れているのです。

猫がしっぽが水平になっている=リラックスしている

猫がしっぽが水平になっている=リラックスしている
地面に対してしっぽが水平になっているときはリラックスしていることを表しています。猫にとっては最も自然な状態であり、緊張や興奮、恐怖や不安を感じることなく、くつろいでいることを意味しています。

猫がしっぽを左右にブンブン振る=イライラしている

しっぽを左右にブンブン振るのはイライラしているときです。犬は喜んでいるときにしっぽをブンブン振りますが、猫の場合は正反対の意味なので注意してください。

飼い主さんが体をなでたり抱き上げたときに、このしぐさを見せるときは、嫌がっているという意志の表れですから離してあげましょう。あまりしつこくすると次は猫パンチが飛んできます。

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