可愛い可愛い愛犬にはいつまでも長生きしてほしいと思う親心…
ペットフードの良質化や獣医療の発展によって、愛犬の寿命も延びつつあります。
それと共に現代病ともよばれる三大死因のひとつ、ガンで亡くなる犬も増加していること、ご存知でしょうか?
今回は、現代病とも呼ばれる犬の三大死因であるガンについてご紹介します。
犬の三大死因トップ3
1位、がん(悪性腫瘍)
2位、心臓病
3位、腎不全
日本人の死亡原因としても1位のガンですが、犬の死亡原因としても断トツで1位です。
では、上記の病気の特長と治療方法をご紹介します。
がん(悪性腫瘍)とは
犬の病気で最も多いがん(悪性腫瘍)は、細胞の突然変異や細胞の異常増殖により発症します。
簡単に説明すると、細胞は古くなると自然に消滅し、新しい細胞が生まれます。
細胞が自然に消滅せず、古い細胞がどんどん増えていくことでがん細胞化していくのです。
年齢を重ねるほど、発症率が高いというのはこういった理由からなのです。
がん(悪性腫瘍)は、全身全てで発症する可能性のある病気です。
早期発見早期治療を行わなければ、全身に転移するため注意が必要です。
といってもがんの初期での発見は非常に難しく、飼い主さんが愛犬の異常に気が付くのは悪化してからが多いと言われています。
がん(悪性腫瘍)の種類
がん(悪性腫瘍)の種類は、大きく分けて2つあります。
・上皮性腫瘍
・非上皮性腫瘍
上皮性腫瘍
皮膚や粘膜から発生するがん(悪性腫瘍)になります。
と、言われても…よく分からないと思う人がほとんどだと思いますので、簡単に説明すると下記のがんが上皮性腫瘍と呼ばれる一部になります。
・肺がん
・乳腺腫瘍(良性の場合もあります)
・胃がん
・大腸がん
・子宮がん
・悪性黒色腫
・扁平上皮がん
・肛門周囲腺がん
非上皮性腫瘍
骨や筋肉などの非上皮性細胞から発生するがん(肉腫)になります。
上記と同様、良く分からないと思いますので、下記のがんが非上皮性腫瘍と呼ばれる一部になります。
・リンパ腫
・肥満細胞腫
・軟部組織肉腫
・肝臓がん
・血管肉腫(脾臓がん)
早期発見で気が付くケース
犬は、体に異変が起こっていたとしても病気や痛みを隠す傾向があります。
これは、飼い主に心配をかけないようにしているわけではなく、動物の本能ですのでどうしようもありません。
愛犬自身ががんの症状を隠していたとしても唯一、気が付くことができるケースがひとつだけあります。
それは、年に1度の健康診断です。
愛犬に1年に1回健康診断を行いましょう。という理由はがんや心臓病など、気が付きにくい病気の早期発見のためなのです。
シニア犬の仲間入りをしたら半年に1回健康診断をしましょう。
というのもシニアになると、免疫力も弱まり様々な病気に罹りやすくなるからなんですね。
実際に健康診断で異常が見つかり、詳しい検査をしたらがんが見つかったというケースも少なくはありません。
治療方法
基本の治療法は、がん細胞を摘出する外科手術、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。
獣医師との相談と愛犬の年齢、費用面を考慮して治療することが一般的ですが、1番多い方法は外科治療です。
がん(悪性腫瘍)の部分を切除する方法ですが、発見が遅くなってしまったためにがん(悪性腫瘍)が大きくなり摘出できないことがあります。
また、がん(悪性腫瘍)が転移してしまっている場合も外科手術ができません。
がんが発症してからの治療費は、非常に高額になるため必ず事前に相談をしましょう。
こんなに費用が掛かると思わなかったというトラブルを避けるためです。
選択肢を広げて、満足のいく治療を受ける為にはあらかじめ愛犬のための貯金やペット保険の加入を検討しても良いと思います。
がん(悪性腫瘍)の予防方法
がん(悪性腫瘍)は、残念なことに予防できる病気ではありません。
1番の予防方法は、健康な食事と適度な運動、十分な睡眠、飼い主からの沢山の愛情とは言われています。
しかし、どんなに食材に気を遣って、適度な運動を行い、と体に気を付けていたとしてもがんになってしまうこともあります。
そうならないためにも飼い主としてできることは、毎日愛犬の健康状態を状態を把握することです。
様子がおかしいことはないかどうか、少しでも食欲がない時はしっかり観察して、うんちやおしっこの状態の確認もしましょう。
おしりまわりは汚れていないかどうか、口、目、鼻、耳、手足、皮膚の状態など、毎日観察するだけでもちょっとした変化に気が付けることもあります。
まとめ
「犬の三大死因のひとつ、ガンになるとどうなるの?!」は、いかがでしたか?
愛犬の高齢化に伴い、犬のガンも実際に増えています。
早期発見、早期治療をするためにも成犬なら年に1度の健康診断、シニア犬の仲間入りをしたら半年に1度の健康診断がおすすめです。
著者:miki.m
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