近年、犬は家族という意識により、犬の生活習慣病というものが注目されるようになりました。
愛犬を可愛がりすぎるあまりに実は、知らず知らずのうちに寿命を縮めているかもしれません!
犬の生活習慣病とは、どのようなものなのでしょうか?
犬の生活習慣病ってなに?
犬の生活習慣病とは、その名の通り毎日の生活の中で発症する病気です。
人の場合は、食生活やストレス、運動不足や睡眠不足、喫煙、アルコールなどが生活習慣病に関わると言われています。
犬の場合も食生活や適度な運動、ストレスによって生活習慣病が発症することがあります。
近年、犬は家族という言葉の通り、犬も当然家の中、愛犬が入ってダメな部屋は作っていなく夜も寝る時は一緒、フードやおやつはもちろん素材にこだわり、毎年の健康診断も欠かさず行う!
という、愛犬の健康への意識が高い飼い主さんたちが増えていることも事実です。
それと同時に家の中にいると、愛犬が可愛いあまりに本当はダメなんだけど…
と思いつつ、人の食べ物をちょこっとだけあげてしまう飼い主も多いと思います。
結果、犬の生活習慣病のひとつともいわれる「肥満」が問題視されつつある事、ご存知でしたか?
犬の生活習慣病である肥満
現在、動物病院やトリミングサロンに来院する2頭に1頭が肥満傾向にあるという統計が出ています。
肥満により、体に脂肪がつくだけでなく、体が重くなることで様々な疾患にかかるリスクが高くなるため、要注意です。
肥満は万病のもと
肥満が愛犬の体に与える影響についてです。
部分的な問題だけでなく、肥満はガンの発生リスクも高める危険もあります。
今回は、肥満になると発症リスクが高くなる病気を一部ご紹介します。
骨・関節への負担
肥満になると、やはり足腰への負担となります。
パテラやヘルニアを引き起こすことも少なくありません。
重度になると、歩けなくなってしまうこともあります。
心臓への負担
体が適切のサイズよりも大きくなると、血液量も当然増えます。
より多くの血液量を体に循環させる必要があるため、心臓への負担から心臓病になるリスクが高まります。
膵臓・肝臓への負担
脂肪の分解を行う働きの肝臓に必要以上の脂肪分が送られてしまいます。
結果、肝臓が働きすぎて機能がだんだんと落ちていくのです。
膵臓は、消化ができなくなることで、炎症がおこるのです。
糖尿病
犬がごはんを食べると、あがった血糖値を下げる為にインスリンが分泌されます。
しかし、肥満になるとインスリンの働きが弱まってしまい、結果血糖値があがったままの状態が続くことで糖尿病になるリスクが高まります。
肥満の原因
肥満の原因は「過食」です。
フードや手作り食は、愛犬の体重にあわせて毎度ちゃんとグラム数を計っている人も多いと思います。
ついつい、欲しがってるからあげちゃう。
という間食の量が問題なのです。
しかし、愛犬におやつをあげたくなってしまうという気持ちは分かります。
おやつをあげる場合は、1日にあげるおやつの量を計算してあげることにしましょう。
愛犬の肥満度チェック
愛犬の肥満度を自宅で簡単に確認してみましょう。
BCS(ボディコンディションスコア)という言葉を聞いたことがありますか?
動物病院などでは、このBCS(ボディコンディションスコア)というもので、犬の肥満度をチェックします。
基準としては、真ん中の少しくびれているスタイル(BCS3)が1番理想体型と言われています。
左にいくにつれて痩せすぎ(BCS1.2)、右にいくにつれて太りすぎ(BCS3.4)という評価になります。
肋骨に手を当てて、肋骨が触れるかどうかを確認してください。
薄い脂肪に覆われて、触れるスタイルが理想です。
まとめ
「ぽっちゃりが可愛いは危険?!愛犬の生活習慣病とは?! 」はいかがでしたか?
私たちにとっては少しだけ、という意識だとしても小型犬や中型犬にとっては十分なカロリー摂取になってしまうことも少なくありません。
大型犬の場合も同様、体が大きいから、とついつい多めにあげてしまいがちですのでそれは要注意です。
愛犬が可愛くて、ねだられてしまうとあげたくなる気持ちも分かりますが、長生きしてもらうためには心を鬼にすることも重要です。
著者:miki.m
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