人よりも熱中症になりやすい犬は、熱中症になってしまうと僅か3~5分で命を落とすこともあります。
熱中症になる前に必ず出る異常な口呼吸「パンティング」を見逃さないようにしましょう。
犬のパンティングって?
犬のパンティングとは、犬が暑さを感じたときに、口をあけて浅く早い呼吸をすることがあります。
そのハァハァとする口呼吸がパンティングです。
通常、犬が体温調節をする時に行うことが多いですが、ストレスを感じた、病気の時にもパンティングをすることがあります。
人は、暑さを感じると汗をかきますよね。
汗をかく、水を飲む、などで体温を下げる事ができます。
しかし、犬は肉球からしか汗をかくことができません。
そのため、パンティングという浅く早い呼吸をして体の中にこもった熱を外に逃がす行為をします。
パンティングは危険信号のサイン
普段お散歩やドッグランなどで、走っている最中にパンティングをしていることもあると思います。
2~3分で収まるパンティングは、異常なものではありません。
しかし、このような場合は要注意です
・いつもより舌が出ている
・ハァハァの呼吸音が普段より早い
・足元がふらふらしている
このようなパンティングをしている段階で、初期の熱中症になっている危険性もあります。
危険なパンティングを感じたらすぐにするべきこと
・すぐに水を飲ませる
冷たい水が良いですが、冷たい水がない場合は常温でもOKです。
飲まない場合は、水の中におやつやフードを入れてあげるとおやつを食べる為に水を飲むことがあります。
・涼しい場所に移動
クーラーが効いている場所に移動してください。
クーラーが効いている場所がない場合は、日陰に移動してください。
その時、可能であれば抱っこしてあげると良いでしょう。
・体に水をかける
体に水をかけてあげてください。
背中だけでなく、太い血管が通っている、首の下や脇、お腹などにかけてあげることをおすすめします。
短頭種は要注意
短頭種と呼ばれるマズル(口吻)が短い犬がパンティングをしている場合は要注意です。
マズル(口吻)がある犬に比べて、熱に弱いことが特徴です。
パグ・フレンチブルドッグ・シーズー・ペキニーズ・ブルドッグ・ボストンテリアなど
短頭犬種がパンティングをしている場合は、すぐに水を体にかけるなどの処置を行いましょう。
・落ち着くまで無理な移動は控える
クーラーが効いた場所に移動した後は、クーラーが効いているからと室内でうろうろすることもあまりよくありません。
パンティングが落ち着くまで、しばらくはじっとしていてください。
落ち着いても少しは様子を観察
パンティングが落ち着いたとしてもしばらく、様子をみましょう。
すぐにお散歩再開、ドッグランなどに放してしまうと、体内で下がった体温が再度上がってしまうので、体に負担がかかります。
まとめ
「犬の熱中症のサインを見逃さないで!?パンティングをしていたら要注意!」はいかがでしたか?
パンティングをしている段階で、何か処置を行っていれば熱中症にかからないことも少なくありません。
パンティングのサインを見逃さないように気を付けましょう。
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