犬の顔周りや体全体の毛が白っぽく見えるのは、加齢が原因かもしれません。そんな白髪の予防および対策するなら、適度な食事と運動を保ちつつ、なるべくストレスを避けるようにしてあげましょう。
犬も老化とともに白髪が生え始める
人間は加齢とともに白髪が生え始めますが、実は犬も加齢によって白っぽい毛が生えることがあります。シニア犬と呼ばれる年齢に達している場合、その原因は加齢と考えられます。小型犬で6歳くらいから、大型犬では5歳くらいからはシニア犬となりますから、こうした変化を受け入れてあげましょう。
白い被毛は、主に口周りから生え始めます。まずは顔周辺に生える毛の色が薄くなり、しだいに体全体の被毛の色が薄くなるのが特徴です。このような白っぽい毛は、被毛の色の元となるメラニン色素が、体内で作られにくくなったために発生します。
適度な食事・運動が一番の予防
犬の白髪は、加齢の他にもストレスや病気、そして生活環境により引き起こされることがあります。若い歳で症状がみられたときには、近いうちに引っ越しなどの大きな環境の変化がなかったかどうか、騒音など大きなストレスになりそうな要因がないかどうか、確認してみてください。
万が一、ストレスが疑われるときには、すみやかに犬が安心して暮らせる環境を整えるなど対策をしてあげましょう。
適度な食事と運動は健康的な暮らしの基本となります。犬の体調に合わせたフードを与えて、無理のない運動をさせてください。
例えば、チーズやヨーグルトに含まれる「チロシン」という成分は、メラニン色素の生成に役立ちます。
当たり前といえば当たり前なのですが、こういった食事や運動などで、日頃からストレスの予防を心がけるようにしましょう。
人間用の白髪染めなどはNG!
犬の被毛の色が薄くなったとしても、人間用の白髪染めを使用してはいけません。白髪染めが皮膚にダメージを与え、より深刻な皮膚疾患を引き起こすおそれがあります。犬の被毛が白っぽく見えるようになるのは、加齢による自然な症状のひとつです。
こうした体の変化を受け入れるとともに、年齢に合わせた適切な体調管理をしてあげてください。
犬の白髪には、加齢やストレスをはじめとしたさまざまな原因が考えられます。自然と発生した体の変化に気づいたら、毎日の健康的な暮らしを保つために、接し方を改めてみましょう。シニア犬にとって快適な生活環境を整えてあげてください。
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