犬の鼻は、人と違い乾燥していることは少なく常に湿り気があります。
これは実は犬が自ら鼻を舐めているためなのですが、鼻が湿っているかどうかを見るとある程度犬の健康状態が分かります。
犬の鼻はなぜいつも湿っている?
犬は鼻を自分で舐めるので湿っていることが多いのですが、犬の鼻は湿っている方が嗅覚が研ぎ澄まされます。
湿らせることで空気中のにおい物質を鼻に付着させやすくなり、より敏感ににおいをキャッチすることができるのです。
犬は人よりも何倍も優れた嗅覚を持っていますが、湿らせると機能が増すのと同時に、風向きも敏感に察知できるようになります。
そもそも犬が野生の環境で生きていく上で、鋭い嗅覚は生き延びる為に必須の優れたセンサーでした。
このような野生のときの習性が、ペットとして飼われるようになってからもその名残として残っているのです。
寝ている時は乾燥している
犬の鼻はたいてい濡れている場合が多いですが、眠っているときやその前後には乾いていることもあります。
犬にとっては眠っているときは嗅覚を研ぎ澄ます必要がないので、濡らす必要もありません。また犬自身眠っていると自分で舐めることが出来ないので、自然と乾いてしまいます。これは自然なことですので、特に心配する必要はないでしょう。
鼻の乾燥が何日も続いたら…
もしも眠っている時以外も乾いているようなことがあれば、これは病気のサインかもしれません。
発熱があれば乾燥し、脱水などの場合も乾燥します。その他にも炎症を起こしているために痛くて舐めずに、乾いているということも考えられます。
さらにはアレルギーで鼻が乾燥することもあります。同時に犬の様子も見て、元気があるか、散歩など歩けるのか、食欲はあるか、下痢などはないかなども見て、様子がおかしければ病気の可能性があります。
そのような状態が見られれば、一度病院に連れて行って診てもらうべきです。
犬は野生のときの習性から、ペットとして飼われていても鼻を自ら舐めて濡らします。その濡れているか乾燥しているかの状態を見れば、体調不良か、その兆候があるのかとわかりますので、ワンちゃんを普段からチェックしておくと良いでしょう。
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