ソマリのフードの与え方について年齢別に回数や量、カロリーを解説します

ソマリのフードの与え方について年齢別に回数や量、カロリーを解説します

ソマリに適した栄養バランス

高タンパク質の食事でソマリの丈夫な筋肉と美しい被毛を維持する

ソマリは筋肉質なボディと密度の濃い被毛が特徴です。丈夫な筋肉と美しい被毛を維持するのに欠かせないのが高タンパク質の食事です。

食事から摂取したタンパク質は体内でアミノ酸に分解され、一部は再びタンパク質に作り変えられて筋肉や皮膚、被毛を作る材料になります。食事から摂取したタンパク質の25から30%が皮膚や被毛に使われるという報告もあります。

では、どれくらいのタンパク質が必要なのでしょうか? 猫が1日に必要とするタンパク質の量は体重1kg当たり7gです。成猫のソマリの平均体重は2.5~5kgなので、1日17.5~35gのタンパク質が必要ということになります。

しかし、タンパク質はとにかくたくさん摂れば良いというものではありません。せっかく取っても十分に吸収されなければ、筋肉や被毛の維持に利用できません。

肉食動物の猫は、植物性タンパク質よりも動物性タンパク質のほうが消化されやすいので、良質な肉や魚を使用したフードを与えましょう。

タウリンを積極的に取らせてソマリの心臓の健康に配慮する

タウリンを積極的に取らせてソマリの心臓の健康に配慮する
ソマリは「肥大型心筋症」を始めとする心臓疾患にかかりやすい猫種とされています。そこで、積極的に摂らせたいのが心臓の収縮に欠かせないタウリンです。

タウリンは、「必須アミノ酸」であり食事から摂る必要があります。ソマリにはタウリンを強化したフードを与えて、心臓の健康に配慮しましょう。

なお、タウリンは動物性の食品にしか含まれないアミノ酸であり、精肉、魚、内臓類に多く含まれています。食品から摂らせる場合はレバーが最も効率的ですが、これにはビタミンAが大量に含まれているので与えるのは少量にとどめてください。

低脂肪の食事で肥満を防ぐ

ソマリの体格は中ぐらいですが、引き締まったスレンダーボディーであり、ぜい肉がないのが理想とされています。脂肪分を取り過ぎると使われなかった分が体脂肪として蓄えられて肥満につながります。

ソマリには太りにくい低脂肪の食事が適しています。鶏肉や白身魚など低脂肪でありながら、栄養価の高い原料を使ったフードを選びましょう。

一方で、脂肪は体の維持に不可欠な「必須脂肪酸」の供給源でもありますので、摂取量を減らしすぎてもいけません。猫が1日に必要とする脂肪の量は体重1kg当たり2.2gです。成猫のソマリの平均体重は2.5~5kgですから、1日5.5~11gの脂肪が必要です。

不飽和脂肪酸で皮膚と被毛の健康を保つ

ソマリのやわらかくフサフサした被毛に欠かせないのが、肉、魚、植物油に多く含まれる「不飽和脂肪酸」です。このうちα-リノレン酸とリノール酸には皮膚のバリア機能を保って、被毛の乾燥を防ぐ働きが期待できます。

また、DHA・EPA、γ-リノレン酸には抗炎症作用があり、皮膚の炎症を抑える働きがあります。α-リノレン酸とリノール酸は植物油に、DHA・EPAはサバやイワシなどの青魚に多く含まれており、γ-リノレン酸は体内でリノール酸から作られます。なお、リノール酸は体内で生合成できない必須脂肪酸であり、食事から摂る必要があります。

食物繊維を摂らせて毛玉の排出を促す

長毛種のソマリは毛繕いの際に飲み込む抜け毛の量が多く、お腹に毛玉をためてしまいがちです。そこで、積極的に摂らせたいのが穀物や野菜に多く含まれる食物繊維です。

肉食動物である猫は、どうしても繊維質が不足しやすいので、食物繊維を強化したフードを与えましょう。食物繊維を摂ると便のカサが増して腸が刺激されることで毛玉の排出が促されます。

さらに、胃や腸でほとんど消化されないため、善玉菌のえさとなり、腸内環境を整えてくれます。猫は便秘になりやすい動物と言われていますが、食物繊維を摂ることでお腹の調子を整えることができます。

ソマリに与えるフードの量と回数

子猫には好きなだけ食べさせる

子猫には好きなだけ食べさせる
ソマリは太りやすい猫種とされていますが、子猫のうちは成長に膨大なエネルギーが必要であり、フードをたくさん食べさせる必要があります。

生後2か月を過ぎると部屋中を動き回るようになり、たくさん運動してカロリーを消費しますので、食べ過ぎても太る心配は要りません。子猫には好きなだけ食べさせましょう。

子猫が1日に必要とするカロリーは以下のとおりです。

1日に必要なエネルギー(kcal/kg)

8週齢 260
14週齢 200
20週齢 150
40週齢 100
52週齢  80

生後2か月の子猫が1日に必要とするカロリーは体重1kg当たり260kcal、成猫の約3倍です。生後半年を過ぎると成長のスピードはゆっくりになりますが、それでも成猫よりも多くのカロリーが必要です。なお、子猫は胃が小さいので1日分を3~5回に分けて与えてください。

成猫はフードの与えすぎに注意する

ソマリは一般的な猫よりもやや成長に時間がかかり、18か月で成猫の仲間入りをします。18か月を過ぎると、ほぼ成長が止まりますから、子猫のころほど多くのカロリーは必要なくなります。

また、ソマリはスレンダーでやや軽量なので、フードを食べすぎるとすぐに太ってしまいます。成猫のソマリにはフードを与えすぎないように注意してください。

猫が1日に必要とするカロリーは体重と運動量で異なります。フードの量はカロリーを基に計算してください。

成猫が1日に必要とするカロリーは以下のとおりです。

1日に必要なエネルギー(kcal/kg)

不活発な猫  70
標準的な猫   80
活発的な猫  85
妊娠中の猫 100
授乳中の猫 250

ソマリの平均体重は2.5~5kgですから、1日に必要なカロリーは標準的な猫で200~400kcalという計算になります。成猫はこのカロリーに相当する量のフードを1日2~3回に分けて与えてください。

老猫には体重と運動量を考慮してフードを与える

老猫には体重と運動量を考慮してフードを与える
猫は10歳から老齢期に入りますが、実際には7歳を過ぎたあたりから少しずつ老化が現れるようになります。ソマリの平均寿命は10~15年とかなり幅があります。

これは食生活次第で寿命が短くも長くもなるということです。ソマリが長生きするには食事の管理が重要になります。特に、老猫は腎臓や心臓に負担がかかりやすいので、7歳を過ぎたら少しずつ低脂肪・低カロリーの高齢猫向けフードに切り替えましょう。

老猫が1日に必要とするカロリーは成猫と同じです。一般的に年齢を重ねると運動量と体重が減少しますが、老化には個体差があります。体重と運動量を見てフードの量と回数を調整してください。

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