アメリカンカールの魅力、美しくカールした耳のお手入れの仕方とは

アメリカンカールの魅力、美しくカールした耳のお手入れの仕方とは

アメリカンカールは偶然見つかった耳が反った野良猫から作られた猫種です。短毛種と長毛種が存在します、どちらの耳も綺麗な弧を描くようにカールしています。

耳の形は一目で見て、ほかの猫とは明らかに違います。正面から見たときに後頭部の中央に向かって90~180度カールしているのです。このような形の耳を持つ猫はアメリカンカール以外にはなく、多くの愛猫家を魅了しています。

なお、この特徴的な耳は、優性遺伝子の突然変異によって生まれたことが遺伝子学者の研究によって明らかにされていて、遺伝性疾患のリスクがないことが証明されています。

アメリカンカールは定期的に耳掃除を行って病気を防ぐ

アメリカンカールは外耳炎になりやすい

アメリカンカールは外耳炎になりやすい
アメリカンカールは、クルンと後ろに反った耳がトレードマークです。そのルックスは、何とも言えない愛くるしさがありますが、「外耳炎」にかかりやすいというデメリットが存在します。

アメリカンカールの耳は、軟骨が変形することで独特のカールを作り出しています。ところが、カールしている耳は一般的な猫に見られる直立した耳よりも通気性が悪く、耳垢がたまりやすいのです。

そのため、お手入れを怠ると、たまった耳垢に雑菌が繁殖して炎症を引き起こし、外耳炎などの病気を発症することがあります。

外耳炎とは

外耳炎とは、耳の穴の入り口から鼓膜までの外耳道が炎症を起こす病気です。原因はさまざまですが、主に雑菌の繁殖、カビの一種である真菌の感染、けんかによる外傷です。

主な症状としては、耳の中が赤く腫れる、耳をかゆがって頻繁に足でかく、耳垢や耳垂れが出る、耳の臭いなどがあります。

治療法としては、耳垢や耳垂れをきれいに拭き取り、耳の中を消毒してから原因に応じた薬を塗ります。外耳炎は慢性化しやすいので、異変に気付いたら早めに動物病院を受診しましょう。

アメリカンカールには定期的な耳掃除が必要

アメリカンカールには定期的な耳掃除が必要
アメリカンカールに多い外耳炎は、耳を清潔に保つことで予防することが可能です。猫は手に唾液をつけて顔を洗いますが、耳の中まではなかなか手が届かないので飼い主さんが代わりにきれいにしてあげましょう。

アメリカンカールに耳垢がたまっていないかを小まめに確認し、定期的に耳掃除を行ってください。コットンやガーゼでやさしく汚れを拭き取ります。汚れがとれない場合は、力を入れてこすらず、コットンを水で湿らしたり、イヤークリーナー(耳洗浄液)で汚れを浮かせ拭き取ったりすることで、雑菌の繁殖や真菌の感染を防ぐことができます。

耳掃除で用意する道具

アメリカンカールの耳を掃除する前に必要なものをそろえておきましょう。

ウェットティッシュ

アメリカンカールの耳を掃除する前に必要なものをそろえておきましょう
猫の耳はデリケートな器官なので、固い布で拭くと粘膜を傷つける恐れがあります。そこで、便利なのがスーパーやホームセンターで気軽に買えるペット用のウェットティッシュです。

生地がやわらかく弾力があるので、粘膜を傷つけず汚れを拭き取ることができます。殺菌効果で雑菌の繁殖も防げますし、使い捨てなので衛生面でも安心です。おすすめは耳拭き専用のウェットティッシュです。

なお、アルコール入りのウェットティッシュは刺激が強くNGです。耳拭き専用以外のウェットティッシュを購入する場合は、「ノンアルコール」と表記されたものを選びましょう。

イヤークリーナー(耳洗浄液)

本格的に耳掃除が必要なときはイヤークリーナーを使います。これは耳専用の洗浄液であり、動物病院で購入することができます。刺激が少ない無添加のものがおすすめです。

コットン、またはガーゼ

コットンはイヤークリーナーを染みこませて耳を拭くときに使います。ガーゼでも構いません。

タオル

最後に、耳に残った水気を拭き取るときに使います。ほかの目的で使用していないきれいなタオルを用意しましょう。

綿棒

ネバネバした耳垢を取るのに便利なのが綿棒です。細い綿棒と太い綿棒を用意し、必要に応じて使い分けましょう。

ただし、猫が暴れると綿棒を奥に押し込んで鼓膜を傷つけるおそれがあります。リラックスして落ち着いているタイミングを見計らって使いましょう。

耳掃除の方法

猫の耳掃除には以下の三つの方法があります。

ウェットティッシュを使う方法

毎日のお手入れではウェットティッシュを使います。アメリカンカールの耳は汚れやすいとは言え、日常の手入れであまり神経質になる必要はありません。

また、あまりしつこく耳掃除を行うと猫が嫌がるようになりますので、耳の中を覗いて目立った汚れが見当たらなければ、ウェットティッシュで軽く拭くだけで十分です。

ただし、猫の耳はデリケートなので、ウェットティッシュで乱暴に拭くと傷つけるおそれがあります。特に、耳の形がまだ完成していない子猫の耳は軟骨が柔らかくデリケートなので、よりていねいに拭きましょう。

イヤークリーナーを使う方法

本格的な耳掃除が必要なときはイヤークリーナーを使います。頻度は月1~2回、以下の手順で行います。

1.耳にイヤークリーナーを入れる

まず、耳の先を軽く引っ張って入り口を広げ、イヤークリーナーを流し込みます。イヤークリーナーはペット専用であり、安全性の高さが証明されているので、安心して流し込んでください。

猫は人間の耳とは違って内部がL字型の構造をしているので、たくさん入れても耳の奥に入り込むことはありません。あふれるくらいイヤークリーナーを注ぎ込みましょう。もし、猫が嫌がる場合は、イヤークリーナーを染み込ませたコットンで拭くだけでも構いません。

2.マッサージするようにもみ洗いする。

イヤークリーナーを注いだら、人差し指と親指で耳の付け根をつまみ、マッサージするようにしっかりともみ洗いしましょう。

3.耳の表面をコットンで拭き取る

耳の表面は、イヤークリーナーを染み込ませたコットンでやさしく拭き取りましょう。このとき、指を耳の奥に入れないように注意してください。

4.耳の中の水分を拭き取る

掃除が終わっても耳を湿らせたままにしていると、雑菌が繁殖する原因になります。そこで、最後に乾いたタオルをやさしく耳の中に入れて、耳の中の水分を吸い取らせましょう。
きれいなタオルが手元にない場合はキッチンペーパーで代用できます。耳の奥まで入れすぎないように注意してください。

綿棒を使う方法

耳の中の毛にこびりついたネバネバした耳垢は綿棒で取ります。綿棒の先端にイヤークリーナーをほんの少し染み込ませ、力を入れないようにして、そっと動かして耳垢をすくい取りましょう。

なお、綿棒は耳の入り口付近にたまった耳垢を取るときに使います。耳の奥まで入れると粘膜や鼓膜を傷つけてしまうおそれがありますので、奥に入れないようにしてください。

耳掃除をしても効果がないときは動物病院へ

耳掃除をしても効果がないときは動物病院へ
アメリカンカールの耳は軟骨が変形し後ろに反っている影響で、耳垢がたまりやすく雑菌が繁殖して外耳炎になりやすいので、定期的な耳掃除が必要です。

外耳炎は耳を清潔に保つことで予防することができます。しかし、耳掃除を行っても効果がない場合は、早めに動物病院を受診してください。また、あまりにも耳の汚れがひどいときは獣医さんに相談しましょう。

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