アビシニアンのフードの与え方について年齢別に回数や量、カロリーを解説します

アビシニアンのフードの与え方について年齢別に回数や量、カロリーを解説します

アビシニアンの健康維持には高タンパク質の餌が必要です。しかし、子猫、成猫、老猫で与える餌の量、回数、カロリーは違ってきます。アビシニアンを飼ううえで気を付けたい最適な栄養バランスと餌の与え方を徹底解説します。

アビシニアンに最適な栄養バランス

高タンパク質の食事でアビシニアンの丈夫な筋肉を維持する

アビシニアンは筋肉質でよく引き締まった細身の猫種です。健康維持には高タンパク質の食事を与えて、丈夫な筋肉を維持する必要があります。

食事から取ったタンパク質は体内でアミノ酸に分解されてから吸収され、一部は再びタンパク質に作り変えられて筋肉を作る材料として利用されます。筋肉は常に新陳代謝を繰り返していますので、毎日のように豊富なタンパク質を取らせて筋肉が落ちるのを防ぎましょう。

猫が1日に必要とするタンパク質の量は体重1kg当たり7gです。成猫のアビシニアンの平均体重は2.5~4.5kgなので、1日17.5~31.5gのタンパク質が必要です。

フードに含まれるタンパク質の量は、パッケージに記載されている栄養成分表示から割り出してください。タンパク質の含有量が多いほど効率的に摂取させることができます。

タウリンを強化した食事で心臓の健康を維持する

タウリンを強化した食事で心臓の健康を維持する
タンパク質は体内でエネルギー源として利用されるアミノ酸の供給源です。その中でも特に配慮したいのが、心臓機能と視力の維持に欠かせないタウリンです。

アビシニアンは、「肥大型心筋症」を始めとする心臓疾患にかかりやすいとされていますので、タウリンの働きが重要になります。タウリンには、「不整脈」や「心筋梗塞」のリスクを下げる効果も期待されています。

また、タウリンは動物性の食材にのみ含まれているアミノ酸であり、精肉、魚、内臓類に多く含まれています。アビシニアンには動物性の食材を豊富に使い、タウリンを強化したフードを与えましょう。

低脂肪の食事で肥満を防ぐ

アビシニアンはよく引き締まったスリムな体型が理想です。ぜい肉が付くと運動量が低下するので、脂肪の摂取量に注意が必要です。

猫にとって脂肪は重要なエネルギー源ですが、アビシニアンの場合は取らせ過ぎると太るので、低脂肪の食事を与えましょう。タンパク質をしっかり取っていれば脂肪の摂取量を抑えても、十分なエネルギー源を確保することができます。

一方で、脂肪は健康維持に欠かせない「必須脂肪酸」の供給源でもあるので、摂取量が少なすぎてもいけません。

猫が1日に必要とする脂肪の量は体重1kg当たり2.2gです。成猫のアビシニアンの平均体重は2.5~4.5kgなので、1日5.5~9.9gの脂肪が必要です。

不飽和脂肪酸を摂取して皮膚と被毛の健康を維持する

アビシニアンの魅力と言えば黄金色に輝く美しい被毛です。そこで、積極的に取らせたいのが、肉、魚、植物油などに多く含まれる「不飽和脂肪酸」です。

この中で、α-リノレン酸とリノール酸には皮膚のバリア機能を維持して乾燥を防ぐ働きがあり、DHA・EPA、γ-リノレン酸には皮膚の炎症を防ぐ働きがあります。また、α-リノレン酸とリノール酸は、植物油に、DHA・EPAはサバやイワシなどの青魚に多く含まれています。γ-リノレン酸は体内でリノール酸から作られます。なお、リノール酸は体内で生合成できない「必須脂肪酸」であり、食事から取らせる必要があります。

ビタミンB群を積極的に摂らせ代謝を向上させる

ビタミンは成長促進と健康維持に欠かせない栄養素であり、毎日の食事から十分な量を取らせる必要があります。その中でもアビシニアンに積極的に取らせたいのがビタミンB群です。

スリムで軽量なアビシニアンは太りやすい猫種とされています。ビタミンB群には食事から取ったタンパク質、脂質、炭水化物の代謝を促す働きがあります。代謝が低下すると摂取したこれらの栄養素が効率良く体内で燃焼されず、使われなかった分が体脂肪として蓄積されてしまいます。ビタミンB群を強化したフードを与えることで、代謝が向上して太りにくい体を作ることができます。

アビシニアンに与えるフードの量と回数

子猫のうちは好きなだけ食べさせる

子猫のうちは好きなだけ食べさせる
アビシニアンは太りやすい猫種とされていますが、子猫のうちは成長を促すために高タンパク質・高脂肪・高カロリーのフードを与えましょう。体が小さいアビシニアンも1歳まではフードをガツガツ食べて大きくなります。子猫にはフードを好きなだけ食べさせましょう。

アビシニアンの子猫が1日に必要とするカロリーは以下のとおりです。

アビシニアンの子猫が1日に必要なエネルギー(kcal/kg)

8週齢 260
14週齢 200
20週齢 150
40週齢 100
52週齢  80

生後2か月の子猫が1日に必要とするカロリーは体重1kg当たり260kcal、成猫の約3倍です。生後半年を過ぎると成長のスピードはゆっくりになりますが、それでも成猫よりも多くのカロリーが必要です。なお、子猫は胃が小さいので、1日分を3~5回に分けて与えてください。

成猫のアビシニアンはフードの与えすぎに注意する

アビシニアンは一般的な猫と同じように1歳で成長がほぼ止まり、成猫の仲間入りをします。成猫のアビシニアンは太りやすいので、1日のカロリー摂取量に気を配り、フードの与えすぎに注意しましょう。

猫が1日に必要とするカロリーは体重と運動量で異なります。フードの量はカロリーを基に計算してください。

成猫が1日に必要とするカロリーは以下のとおりです。

1日に必要な成猫のエネルギー(kcal/kg)

不活発な猫  70
標準的な猫  80
活発的な猫  85
妊娠中の猫 100
授乳中の猫 250

アビシニアンの平均体重は2.5~4.5kgなので、1日に必要なカロリーは標準的な体型で200~360kcalになります。成猫のアビシニアンには、このカロリーに相当する量のフードを1日2~3回に分けて与えてください。

老猫には体重と運動量を考慮してフードを与える

老猫には体重と運動量を考慮してフードを与える
猫は10歳から老齢期に入りますが、実際には7歳を過ぎたころから少しずつ老化が現れるようになります。アビシニアンの平均寿命は、12~15年と猫の平均寿命よりもやや短いことから、比較的老化が早い猫種と言えます。

老化によって運動量が落ちているのに、若いころと同じ食事を取っていると消費されなかった分が体脂肪として蓄積されて肥満につながります。老化には個体差がありますが、若いころよりも運動する時間が短くなってきていると感じたら、低脂肪・低カロリーの高齢猫向けフードに切り替えましょう。

老猫が1日に必要とするカロリーは成猫と同じです。体重と運動量を見てフードの量と回数を調整してください。

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