ブリティッシュショートヘアのフードの与え方について年齢別に回数や量、カロリーを解説します

ブリティッシュショートヘアのフードの与え方について年齢別に回数や量、カロリーを解説します

ブリティッシュショートヘアに最適な栄養バランス

高タンパク質の食事で健康的な筋肉を維持する

ブリティッシュショートヘアはかわいらしい見た目をしていますが、体つきは筋肉質でがっしりしています。健康的な筋肉の維持には高タンパク質の食事が欠かせません。

食事から摂取したタンパク質は体内でアミノ酸に分解されてから吸収され、一部は再びタンパク質に作り変えられて筋肉を作る材料になります。

ブリティッシュショートヘアには、タンパク質を豊富に含むフードを与えて筋肉が落ちるのを防ぎましょう。
また、筋肉の維持は肥満予防にもつながります。

なお、ブリティッシュショートヘアは太りやすい猫種とされていますので、十分な運動量を確保する必要があります。たくましい筋肉は代謝を向上させ、体脂肪の蓄積による体重増加を防いでくれます。

猫が1日に必要とするタンパク質の量は体重1kg当たり7gです。成猫のブリティッシュショートヘアの平均体重は3~7kgなので、1日21~49gのタンパク質が必要ということになります。

低脂肪の食事でブリティッシュショートヘアの肥満を防ぐ

低脂肪の食事でブリティッシュショートヘアの肥満を防ぐ
ブリティッシュショートヘアの筋肉質でがっしりした体は贅肉がなく理想的ですが、高脂肪の食事を与えるとすぐに太ってしまいます。

猫にとって脂肪はタンパク質に次いで重要なエネルギー源で欠かせません。しかし、過剰に摂取すると使われなかった分が体脂肪として蓄積されてしまいます。

ブリティッシュショートヘアには低脂肪のフードを与えて肥満予防に努めましょう。ただし、脂肪は皮膚や被毛の健康維持、免疫機能の維持に欠かせない脂肪酸の供給源なので、摂取量を減らしすぎてもいけません。

猫が1日に必要とする脂肪の量は体重1kg当たり2.2gです。成猫のブリティッシュショートヘアの平均体重は3~7kgなので、1日6.6~15.4gの脂肪が必要です。

タウリンを強化した食事で心臓の健康を維持する

ブリティッシュショートヘアは「肥大型心筋症」を発症しやすいとされていて、心臓の健康に配慮する必要があります。

ブリティッシュショートヘアのかかりやすい病気とその予防、治療方法【獣医師が執筆】

また、心臓機能が低下すると思うように体を動かせなくなり運動不足に陥ります。運動不足は肥満につながりますので、さらに心臓に負担をかける悪循環に陥ります。

そこで、積極的に取らせたいのがタウリンです。タウリンは、体内で生合成できない「必須アミノ酸」であり、心臓の筋肉であるポンプの役目を担う、心筋の働きに不可欠なアミノ酸です。これは、食事から取る必要があります。「不整脈」や「心筋梗塞」のリスクを下げる効果も期待できますので、ブリティッシュショートヘアにタウリンを強化したフードを与えましょう。

カルシウムとリンをバランス良く取らせて骨の健康に配慮する

ブリティッシュショートヘアの筋肉質な胴体は骨太な四肢によって支えられています。骨を作る材料は誰もが知っているカルシウムですが、問題はリンの取り過ぎです。

リンには脂肪や炭水化物の代謝を助ける働きがありますが、取り過ぎるとカルシウムの吸収を阻害して骨を弱くしてしまいます。骨の健康維持にはカルシウムとリンのバランスが重要であり、リンの1.2~1.5倍のカルシウムを取る必要があります。

ところが、キャットフードによく使われる精肉にはカルシウムの10倍ものリンが含まれています。いくら猫が肉食とはいえ、精肉ばかり食べているとカルシウムとリンのバランスが崩れてしまいます。また、米を中心とした穀類にもリンのほうが多く含まれています。

原材料が精肉、穀類に偏ったフードは避け、小魚やチーズを与えてカルシウムを補いましょう。

マグネシウムの取り過ぎに注意

ブリティッシュショートヘアは「泌尿器症候群」、いわゆる「尿結石」という病気になりやすいとされています。猫の尿結石の約9割はマグネシウムを成分とするストルバイト結石です。

マグネシウムは体に必要な栄養素ですが、多くの食品に含まれているので欠乏することはまずありません。むしろ取り過ぎに注意が必要です。

ドライフードにはマグネシウムを多く含む穀類、骨類が使われていて、多くは猫の必要量である0.05%を上回っています。マグネシウムの含有量はパッケージの栄養成分表示で確認できます。

なお、「マグネシウムの含有量を0.1%以下に抑えている」などと謳っているキャットフードをよく見かけますが、0.1%でも取り過ぎです。できるだけマグネシウムの含有量が少ないフードを与えて、ブリティッシュショートヘアの尿結石を予防しましょう。

ブリティッシュショートヘアに与えるフードの量と回数

子猫のブリティッシュショートヘアは好きなだけ食べさせて構わない

子猫のブリティッシュショートヘアは好きなだけ食べさせて構わない
太りやすいブリティッシュショートヘアですが、子猫のうちはたくさん食べさせて成長を促しましょう。運動量も多いのでたくさん食べても太る心配はいりません。

子猫が1日に必要とするカロリーは以下のとおりです。

ブリティッシュショートヘアの子猫が1日に必要なエネルギー(kcal/kg)

8週齢  260
14週齢 200
20週齢 150
40週齢 100
52週齢  80

生後2か月のブリティッシュショートヘアの子猫が1日に必要とするカロリーは、体重1kg当たり260kcal、成猫の約3倍です。生後半年を過ぎると成長のスピードはゆっくりになりますが、それでも成猫よりも多くのカロリーが必要です。

そのため、ブリティッシュショートヘアが子猫のうちは好きなだけ食べさせて構いません。食べたいときに食べられるようにフードを盛ったお皿を常に出しておくといいでしょう。なお、子猫は胃が小さいので1日分を3~5回に分けて与えてください。

成猫のブリティッシュショートヘアはフードの与えすぎに注意する

成猫のブリティッシュショートヘアは食べ過ぎるとすぐに太ってしまいます。肥満になると心臓や腎臓に負担がかかりますし、体重の増加によって膝関節や腰にも負担をかけてしまいます。

フードの与えすぎに注意して肥満予防に努めましょう。猫が1日に必要とするカロリーは体重と運動量で異なります。フードの量はカロリーを基に計算してください。

成猫が1日に必要とするカロリーは以下のとおりです。

成猫のブリティッシュショートヘアが1日に必要なエネルギー(kcal/kg)

不活発な猫  70
標準的な猫 80
活発的な猫  85
妊娠中の猫 100
授乳中の猫 250

ブリティッシュショートヘアの平均体重は3~7kgなので、1日に必要なカロリーは標準的な猫で240~560kcalになります。成猫はこのカロリーに相当する量のフードを1日2~3回に分けて与えてください。

老猫には体重と運動量を考慮してフードを与える

老猫には体重と運動量を考慮してフードを与える
猫は10歳から老齢期に入りますが、実際には7歳頃から老化が少しずつ進行していきます。猫の老化には個体差があり、中には10歳を過ぎても活発に動き回る猫もいます。

とは言え、多くの猫は10歳を過ぎたあたりから衰えが目立ち始め、運動量が減って寝ている時間が長くなります。にも関わらず若い頃と同じようにフードを食べているとすぐに太ってしまいます。

ブリティッシュショートヘアは10歳を過ぎたら低脂肪・低カロリーの高齢猫向けフードに切り替えましょう。老猫が1日に必要とするカロリーは成猫と同じです。体重と運動量を見てフードの量と回数を調整してください。

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