猫の種類 ブリティッシュショートヘア

目の色とは虹彩の色

猫の目の色とは、瞳の色ではなく虹彩の色のことです。虹彩とは瞳の周りを囲んでいる円盤状の薄い膜で、伸び縮みすることで瞳の大きさを変えて、網膜に届く光の量を調整する組織です。

さまざまな色が確認されているブリティッシュショートヘアの目の色

猫の目の色は、色調とメラニン色素の量(メラニン色素が少ないものから多いもの)によって以下のように分類されています。

  • ブルー
  • グリーン
  • ヘーゼル
  • イエロー
  • ゴールド
  • オレンジ
  • カッパー

ブリティッシュショートヘアの目の色は、猫に見られるすべての色が確認されていますが、特に多いのが「ゴールド」「オレンジ」「カッパー」の3種類です。

目次

ブリティッシュショートヘアの目の色「ブルー」

ブリティッシュショートヘア 目の色 ブルー

ブルーの目の色」は最もメラニン色素の量が少なく色で、「レイリー散乱」という現象によって作り出されます。レイリー散乱は虹彩に含まれる少量のメラニン色素が長い波長の光ですべてて吸収された結果、残った青や紫だけが優先的に散乱する現象です。

ブリティッシュショートヘアにおいては、マイナーな色であり、主に「毛色がホワイト」の猫で見られます。また、ポイントと呼ばれる顔、足、尻尾など体の先端に色が入った猫もブルーの目をしています。

ホワイトのブリティッシュショートヘアは、瞳の色によって3種類に分けられます。そのひとつが「ブルー&ホワイト」で、サファイアのような美しいブルーの目が特徴的です。目の色以外は、ほかのブリティッシュショートヘアと変わりません。

ちなみに、ブルー&ホワイトのブリティッシュショートヘアは先天的に聴覚障害を伴うことが多いとされています。また、今日では極めて珍しく入手は困難です。

ティッシュショートヘアの目の色「グリーン」

ブリティッシュショートヘア 目の色 グリーン

グリーンの目の色」はブルーに次いでメラニン色素の量が少ない色で、ブルーと同じくレイリー散乱によって作り出されます。虹彩に緑色の色素が含まれているわけではありません。

ブリティッシュショートヘアにおいては、ほとんど見かけない色であり、わずかに「ティップド」と呼ばれる毛のほとんどがホワイトで先端に色が入った猫で見られます。

ブラックティップド」は毛の先端が黒いのが特徴で、見た目は薄いブラックの毛をまとった白猫です。ブラックティップドの目の色はグリーンのみです。

ブリティッシュショートヘアの目の色「ヘーゼル」

ブリティッシュショートヘア 目の色 ヘーゼル

ヘーゼルの目の色」はヘーゼルナッツの殻に由来する色の名前です。ヘーゼルナッツの殻はグリーンですが、目の色のヘーゼルは瞳に近い内側がグリーン、外側がブラウンでグラデーションになっています。

複数の色が混在するのは、メラニン色素が少ない場所と多い場所がある影響です。なお、グリーンは色が薄いため、ブラウンやカッパーに間違われることがあります。

ブリティッシュショートヘアにおいてはあまり見かけない目の色で、「毛色がブルーやシルバー」の猫でまれに見られます。

ブリティッシュショートヘアの目の色「イエロー」

ブリティッシュショートヘア 目の色 イエロー

イエローの目の色」はメラニン色素の量が中程度であり、最もよく見られる色です。ブリティッシュショートヘアにおいては、「ライラック」「シルバー」「ブラウン」「チョコレート」「ブラック」などさまざまな毛色の猫で見られます。

その中でもブラックのブリティッシュショートヘアは、真っ黒な被毛と明るいイエローの瞳のコントラストがはっきりしていて、強い印象を与えます。

ブリティッシュショートヘアの目の色「ゴールド」

ブリティッシュショートヘア 目の色 ゴールド

ゴールドの目の色」はイエローよりもややメラニン色素の量が多い色で、きれいな琥珀色をしていることから「アンバー」と呼ばれることもあります。

ブリティッシュショートヘアにおいては、「ホワイト」「クリーム」「ライラック」「ブルー」「ブラック」などさまざまな毛色の猫で見られます。

このうちホワイトのブリティッシュショートヘアは、目の色によって3種類に分かれています。そのひとつが「オレンジ&ホワイト」です。オレンジと言っても実際には目の色は複数あり、「ゴールド」「オレンジ」「カッパー」の3種類が確認されています。

ブリティッシュショートヘアの目の色「オレンジ」

ブリティッシュショートヘア 目の色 オレンジ

オレンジの目の色」はゴールドよりもさらにメラニン色素の量が多く、褐色に近い色をしています。ゴールドと混同しがちですが、暗く落ち着いた色合いが特徴です。

ブリティッシュショートヘアにおいては、「ホワイト」「クリーム」「ライラック」「ブルー」「ブルークリーム」「レッド」「キャリコ」「ブラック」などさまざまな毛色の猫で見られます。

ブルーの被毛を持つブリティッシュショートヘアは一番人気がありますが、意外にも目の色はブルーではなく、ゴールド、オレンジ、カッパーのいずれかです。

一方で、レッドのブリティッシュショートヘアは目の色もレッドに近い深いオレンジ色をしています。毛色と目の色がぴったり一致するのは珍しいことです。

また、日本で言う三毛猫にあたるキャリコのブリティッシュショートヘアの目の色は、深いオレンジ色をしていて素朴な印象を与えます。

ブリティッシュショートヘアの目の色「カッパー」

ブリティッシュショートヘア 目の色 カッパー

カッパーの目の色」は最もメラニン色素の量が多い色です。カッパーとは銅色のことで、メラニン色素を豊富に含む影響で、長い波長の光と短い波長の光の両方を吸収して深い色を作り出しています。

ブリティッシュショートヘアにおいてはオレンジと同じくよく見られる色で、「ホワイト」「クリーム」「ライラック」「ブルー」「ブラック」などの毛色の猫で見られます。

ブリティッシュショートヘアの目の色「オッドアイ」

ブリティッシュショートヘア 目の色 オッドアイ

オッドアイ」は左右の目の色が違う状態のことで、日本では「金目銀目」と呼ばれています。実際には猫の目の色にシルバーはありません。オッドアイは「ホワイトの被毛」を持つ猫に多く見られ、「オッドアイ=白猫」というイメージが定着しています。

ブリティッシュショートヘアにもオッドアイは存在し、「オッド&ホワイト」と呼ばれています。オッド&ホワイトは片目が「オレンジ」でもう一方が「ブルー」であり、一目でわかります。

オリエンタルな印象を与えるオッドアイは人気がありますが、生まれる確率が低く入手は困難です。

なお、ブルーの目の側の耳には聴覚障害を伴うことが多いとされています。よくオッドアイの猫は片方の耳が聞こえないと言われていますが、実際にどのくらいの確率で障害が発生するのかはわかっていません。オッドアイの聴覚障害は、色素の欠乏を引き起こす遺伝子が聴覚に必要な分泌液の量を減らすことで引き起こされると考えられています。

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