アメリカンショートヘアの体型は中型だが筋肉質

アメリカンショートヘアの体型は中型だが筋肉質

アメリカンショートヘアの体型

中くらいで丸みのあるセミコピータイプ

アメリカンショートヘアの体の大きさは、中くらいで全体的に丸みがあり、少しふっくらして見えるセミコピータイプの猫種です。

体型は胸部・腹部・臀部とバランスが良く、ゴツゴツした印象はありません。体のラインが曲線的でかわいらしさがあります。

成猫の平均体重は3~6kg程度であり、一般的な猫とあまり変わりません。アメリカショートヘアはどこにでもいるような普通の中型猫なのです。

アメリカンショートヘアは筋肉質でよく引き締まっている

アメリカンショートヘアは筋肉質でよく引き締まっている
アメリカンショートヘアは、かわいらしい印象がありますが、かつて、ねずみ捕りで活躍していた猫であり、野生的な性質を残しています。

アメリカンショートヘの体格はそれほど大きくありませんが、体つきは筋肉質で引き締まっていて力強さがあります。実際に、短い被毛の下に筋肉の輪郭をはっきりと確認することができます。

特に首、胸、下半身の筋肉がよく発達していて、四肢にはバランスよく筋肉が付いています。発達した筋肉が高い身体能力と、ねずみを素早く捕まえられる優れたハンティング能力をもたらしているのです。

運動している猫は、ぜい肉がなく重量感がある

運動している猫は、ぜい肉がなく重量感がある
アメリカンショートヘアの体型は生活環境によって変化します。現代では完全室内飼いが常識となっていて、どうしても運動不足に陥りがちです。せっかく筋肉が発達していても使わなければ少しずつ失われていきますし、フードを食べすぎるとぜい肉が付いて体型も変化します。

しかし、しっかり運動して適量のフードを食べているアメリカンショートヘアはぜい肉がなく、ふっくらした見た目の割りに重量感があります。抱き上げるとずっしりした重さが伝わってきます。

アメリカンショートヘアの体の特徴

大きく丸い頭

大きく丸い頭
アメリカンショートヘアの頭は大きく全体的に丸みがあり、ほおは少しふっくらしています。とは言え、ブリティッシュショートヘアほどまん丸ではなく、膨らみもありません。また、横幅よりも縦幅が長い楕円形をしています。実際に、指で触ると両目の間が少しくぼんでいるのがわかります。

アメリカンショートヘアの鼻はやや長めで、マズル(ひげの付け根)は四角く、ピンと張っています。下あごがしっかり発達していて長さがあり、剛健な印象を与えます。

中くらいの大きさの耳と丸く大きな目

アメリカンショートヘアの耳は中くらいの大きさで、両耳の間隔がやや広めです。大きくて丸い目は強く印象に残り、豊かな表情をもたらしています。

上まぶたはきれいなアーモンド型をしていて、下まぶたは緩やかなカーブを描いています。目と目の間が離れているのもアメリカンショートヘアの特徴です。目の色は、ゴールド、イエロー、オレンジなどがあり、被毛の色によって決まっています。

頭部を支える短く太い首

アメリカンショートヘアは体が大きい割りに頭が大きい猫種で、短く太い首によって重い頭部をしっかり支えています。
首のまわりには筋肉がしっかりついていて、体のバランスを保ち、肩や背中にかかる負荷を軽減しています。ハンテイングのときに激しく動き回ることができるのは、太い首が頭部と胴体をしっかり繋いでいるからです。

頑丈な骨格と力強い四肢

アメリカンショートヘアは、骨太で頑丈な骨格によって体全体を支えています。骨格が頑丈であれば強い力に耐えることができ、走り回ったり高い場所から飛び降りたりしたときにかかる衝撃をしっかり吸収することができます。

アメリカンショートヘアの四肢は、やや太さがあり真っ直ぐ伸びていて力強さがあります。バランス良く筋肉が付いていて、バネが強く高い跳躍力をもたらしています。

また、5本指の足は厚みがあり先が丸くなっています。地面をしっかり踏み込んで速く走ったり、高くジャンプしたりすることができ、不安定な場所にも軽々とよじ登ることができます。力強い四肢が、猫らしい柔軟で躍動感のある動きを実現しているのです。

中くらいの長さの尾

アメリカンショートヘアの尾は中くらいの長さであり、ボディの大きさに釣り合っています。また、付け根がしっかりしていて先端にいくほど細くなり、先が丸いのも特徴です。長くなく軽い尾は邪魔にならず、動き回るのに適しています。

アメリカンショートヘアが筋肉質で丈夫な体をもつ理由

北アメリカに持ち込まれたアメリカンショートヘアの先祖

アメリカンショートヘアが筋肉質で丈夫な体をもつ理由
アメリカンショートヘアは、17世紀にイギリス人が北アメリカに持ち込んだ猫が進化したものです。祖先はヨーロッパに土着していたブリティッシュショートヘアやヨーロピアンショートヘアとされています。

もともと猫は食糧をねずみから守る目的で人間に飼われるようになりましたが、アメリカンショートヘアの祖先は船上のねずみの数を抑える手段として大切にされていました。これらの猫の一部は、寄港先の北アメリカに置き去りにされたり、高いハンティング能力を買われて移住者に迎えられました。

ねずみ捕りで鍛えられ進化したアメリカンショートヘア

北アメリカでは移住者による開拓によって集落ができるにつれて、猫の数が増えていきました。そして、ねずみを捕る能力が高いアメリカンショートヘアの祖先は、ワーキングキャットとして重宝されたのです。

ねずみを捕り続けた猫は足腰や筋肉が鍛えられ、力強い猫へと変わっていきました。さらに、自然淘汰によって強い猫が生き残り、交配が繰り返されたことで、筋肉質で丈夫な体をもつ猫へと進化していきました。

また、筋肉が発達したことで外見も変化しました。ブリティッシュショートヘアやヨーロピアンショートヘアとはやや異なる外見をもつようになり、顔の丸みが少し削られて、ボディが大きくなったのです。

アメリカンショートヘアの進化は強い狩りの衝動からうかがえる

アメリカンショートヘアは現在でも狩りの衝動が強く、獲物を見ると性格が変わったように夢中になることがあります。これは長らくねずみを捕るワーキングキャットとして活躍していた名残と言えます。さらに、自然淘汰によってハンティング能力の高い猫が生き残り進化したことも影響しています。

もちろん現代のアメリカンショートヘアは多くが室内飼いです。開拓時代のようにねずみを捕る必要はなくなり、家の中で狩りをする機会はほとんどありません。

それでも「獲物を捕まえたい」という衝動は強く、室内に入ってきた虫や小鳥を見つけると祖先の記憶がよみがるようです。獲物と対峙するアメリカンショートヘアを見かけたときは、ねずみを捕って暮らしていた古き時代に思いを巡らせてみましょう。

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