チンチラペルシャの特徴や性格、飼い方について

チンチラペルシャの特徴や性格、飼い方について

チンチラペルシャは、もこもこのたっぷりとした被毛に覆われ、一見するとペルシャ猫ですが、よく見ると瞳は緑や青、アイラインがしっかりと入っているという特徴があります。

そんなチンチラペルシャの歴史や特徴、性格、飼い方についてご紹介します。チンチラペルシャを飼っている人はもちろん、これからいっしょに暮らしたい、飼えないけどもっと詳しく知りたいという方、ぜひお読みください。

猫種 チンチラペルシャ
英語表記 Chinchilla Persian
原産国 イギリス
毛種 長毛種

チンチラペルシャの歴史

謎に包まれたペルシャの起源

チンチラペルシャとはペルシャの毛色の一種です。ペルシャの歴史は古く、純血種としては最古の猫種とされています。しかし、ペルシャがいつどこで生まれたのかを示す資料は現存しておらず、その起源は謎に包まれています。

ペルシャは現在のイランを指す古い地名です。ペルシャの商人たちが長毛の猫を大切な商品として扱ったことから、ペルシャと呼ぶようになったと言われています。実際にペルシャは、イランからアフガニスタンにかけての広い地域に生息していた土着の猫が起源であるという説があります。ほかにもイランに土着していた猫とターキッシュアンゴラを交配させて誕生したという説があります。

19世紀にイギリスで誕生したチンチラ

ペルシャは、16世紀後半にイタリアに持ち込まれたとされています。おとなしい性格であったことからヨーロッパで広く飼われるようになりました。

1871年には、ロンドンで行われた世界初のキャットショーで披露されます。これをきっかけにペルシャの品種改良が行われ、イギリスで誕生したのがチンチラペルシャです。

1882年、ブルーのペルシャと雑種猫を交配させて生まれた猫と、シルバーの縞模様を持つペルシャを交配させました。こうして生まれた子猫のうちの1匹は、シルバースモークの毛色をしており、チンチラペルシャの元になったとされています。

アメリカに輸出されて大人気になる

チンチラペルシャのシルバースモークの毛色は、鮮やかで目立つことから見る人を惹きつけました。やがて、アメリカに輸出されると大西洋の向こう側でも大人気となり、多くの愛猫家を生み出したと言われています。

そして、愛猫家たちは、このシルバースモークの毛色を持つチンチラペルシャを独立した猫種として登録しようと、「CFA(アメリカ猫愛好家協会)」に働きかけます。しかし、CFAは「毛色以外にペルシャと異なる特徴がない」という理由で登録を見送りました。チンチラペルシャは、猫種として認められることはありませんでしたが、今日でも人気の毛色であり、多くの愛猫家たちを魅了しています。

チンチラペルシャの特徴

チンチラペルシャの特徴とサイズ(体重と体高)、性格

気品に満ちたきらめく被毛

チンチラペルシャの被毛は、全体的に長くボリュームがありモコモコしています。色合いは明るく鮮やかで、光に当たるときらめいてゴージャスで気品に満ちています。

なでるとしっかりとした弾力を感じることができ、シルクのように滑らかな手触りです。首から胸にかけて飾り気がたっぷりと生えているのも特徴です。

がっしりした体つき

チンチラペルシャは、ペルシャの体つきをそのまま受け継いでいます。全体的に丸みがあり、ふっくらして見えますが、がっしりした体つきをしていて、骨格は太く、バランス良く筋肉が付いています。体の大きさに比べて足が短いのも特徴です。

丸いドームフェイス

チンチラペルシャの頭は、ペルシャと同じ丸く幅広のドーム型です。まん丸の大きな目、ペちゃっと潰したような低い鼻がトレードマークであり、平面的で突き出したところがまったくないユーモラスな顔をしています。

ペルシャと異なる特徴は、瞳の色がブルー、またはグリーンであることで、アイラインが長く、くっきりと描かれています。

チンチラペルシャのサイズ(体重と体高)

チンチラペルシャの体格は、ペルシャと変わりありません。成猫の体重はオスが3.5~6kg、メスが3~5kgあります。また、体高は23~25cmあります。

チンチラペルシャの性格

穏やかで落ち着きがある

チンチラペルシャの性格は、ペルシャと変わりありません。上品な見た目そのままの穏やかな性格をしています。どっしりしていて威風堂々とした佇まいが印象的です。

また、おとなしく、よく人に懐き、しつけがしやすい猫です。その一方で、じっとしていることが多く、しつこくされるのを嫌がる繊細な一面もあります。やさしく触れば嫌がりませんが、あまりベタベタするとそっぽを向かれてしまいます。また、静かな環境を好み、騒音や話し声がうるさいと、どこかへ行ってしまうことがあります。

チンチラペルシャの毛色

チンチラペルシャの毛色と飼い方
チンチラペルシャは、シルバー、ゴールデン、ブルー、ブルーゴールデンの4種類の毛色があります。

シルバーは光に当たるとよく輝き、ゴールデンは角度によって見え方が微妙に変化することから特に人気があり、チンチラシルバー、チンチラゴールデンとも呼ばれています。

チンチラペルシャの飼い方

ブラッシングは1日2回行う

チンチラペルシャを飼うなら、長くボリュームのある被毛の手入れが欠かせません。毛玉や抜け毛を取り除くために、ブラッシングは1日2回行いましょう。

特に、地面に触れる腹部と尾の裏側は毛玉ができやすいので入念にブラッシングしましょう。チンチラペルシャの毛は絡みやすく、毛玉を発見しても強引に引っ張らずに、指でほぐしてから慎重に取り除いてください。

もし、毛が長すぎるようならハサミで切っても構いません。仕上げに目の粗いブラシでやさしく整えると、ツヤとシルクのような手触りを保つことができます。

涙や目やにを小まめに拭き取る

鼻が低いチンチラペルシャは、涙の量が多い傾向にあり、目の病気に注意する必要があります。涙や目やには、コットンやペット用のウェットティッシュで小まめにやさしく拭き取りましょう。

食事の量をしっかりコントロールする

チンチラペルシャは、おとなしい性格をしているため、体格の割りに運動量が多くありません。そのため、肥満に気をつける必要があります。

日ごろから食事の量をしっかりコントロールし、脂質とカロリーを摂らせ過ぎないようにしましょう。もし、太ってきたと感じたら、食事の量を急に減らすのではなく、低カロリー・低脂肪のダイエット用フードを与えてください。

チンチラペルシャのかかりやすい病気

チンチラペルシャのかかりやすい病気と平均寿命

流涙症

鼻が低いチンチラペルシャは、「流涙症」になりやすいとされています。流涙症はその名のとおり、涙が活発に分泌される病気です。

涙が多いと、目の周囲の毛が変色する「涙焼け」を起こします。さらに、涙によって角膜や結膜が刺激されることで、光をまぶしく感じるようになり、瞬きが多くなります。

症状が軽ければ健康への大きな影響はありませんが、重症化すると角膜の病気を併発することがあります。主な治療法としては、点眼薬の投与と涙小管の洗浄があります。

結膜炎

「結膜炎」は、チンチラペルシャに限らず、猫にとって最も多い目の病気であり、まぶたの裏側で炎症が起こることで、目を開けるのが困難になります。チンチラペルシャの場合は、流涙症との合併症状として発症することが多い傾向にあります。

瞬きが多い、目を開けることができない、目が異常に赤いなどの異変を発見したら、早めに動物病院を受診してください。

眼瞼内反症

「眼瞼(がんけい)内反症」は、まぶたがまつ毛を絡めるようにして内側に引っ込んでしまい、角膜を傷つける病気です。チンチラペルシャに比較的多い病気とされています。

重症化すると手術が必要になります。瞬きや涙の量が多いと感じたら、早めに動物病院を受診してください。

毛球症

長くボリュームのある毛を蓄えたチンチラペルシャは、抜け毛や毛玉が多く出て、毛づくろいのときに飲み込んでしまいます。

飲み込む毛の量が多いと、うまく排出することができずにお腹に溜まってしまいます。それによって胃腸の働きが低下して、嘔吐、下痢、食欲不振などの原因になります。

毛球症は、ブラッシングを毎日行うことで予防できます。それでも、きれい好きな猫は毛づくろいを頻繁に行いますから、食物繊維を多く配合したフードや毛の排出を促す薬を与えて、お腹に毛球が溜まるのを防ぎましょう。

チンチラペルシャの平均寿命

チンチラペルシャの平均寿命は、15~20年とされています。日本で猫の平均寿命は15年程度ですから、それよりも長めです。

チンチラペルシャの価格相場

チンチラペルシャの子猫の平均価格は約19万円です。

チンチラペルシャの飼っている有名人

歌手の相川七瀬が、チンチラペルシャを飼っています。

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