猫の種類 ロシアンブルー

ロシアンブルー均整のとれたスリムな体型をしていて、胸が狭くて骨格はやや細めですが、胴はやや長く、脚は長くほっそりしています。それでいて弱々しさはなく、体を触ると筋肉がバランスよく付いていることがわかります。無駄な贅肉がなく、引き締まった体つきをしていて、しなやかさを兼ね備えています。

表情にも特徴があり、口角が緩やかにカーブしていて、かすかにほほ笑んでいるように見えることから、「ロシアンスマイル」と呼ばれています。

ロシアンブルーは体のどこを取っても美しく、優雅さと気品に満ちています。そんなロシアンブルーの毛色の種類と値段についてご紹介しましょう。

 

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目次

ロシアンブルーの代表的な毛色「ブルー」値段は19万円

ロシアンブルー 毛の色 ブルー

ロシアにルーツをもつロシアンブルーは、「ブルーの毛色」が最大の特徴です。ロシアンブルーは、アルハンゲル島や港湾都市アルハンゲリスクに住み着いていた猫が起源とされています。

ロシアンブルー独特の毛色「ブルー」は、これらの地域に土着していた猫がもたらしたと考えられています。19世紀後半、ロシアンブルーの先祖はイギリスに持ち込まれ、ブリーダーによって計画繁殖が行われました。

やがて、ヨーロッパは戦争の時代に突入します。戦争中の食糧難によって猫の飼育が困難になり、ロシアンブルーは個体数を大きく減らし、絶滅の危機に瀕します。第二次世界大戦後は、異種交配によって個体数を回復させましたが、結果としてブルー以外の毛色も生まれてしまい、伝統あるブルーの毛色が失われかねない事態に陥りました。

そこで、ブルーの毛色にこだわるブリーダーは、ブルーのブリティッシュショートヘアと交配させ、伝統的なロシアンブルーの毛色を守ったと言われています。

ロシアンブルーとして公式に認められている毛色はブルーのみです。ブルーと言っても猫の場合は、完全な青色ではありません。ややグレーがかった色合いであり、雑種によく見られるグレー猫と間違われることがあります。

しかし、ロシアンブルーのブルーは、独特の深い色合いがあり、多くの人を魅了しています。その理由は、「ティッキング」と呼ばれる濃淡にあります。ブルーの毛色は、ロシアンブルー以外にもさまざまな猫種で見られますが、ロシアンブルーは1本1本の毛先がシルバーに見えるのが特徴です。この毛先に自然光が当たるとキラキラ輝いて映える ことから、シルバーグレーと呼ばれることもあります。

ブルーのロシアンブルーの子猫の値段は約19万円です。血統書付きで販売できる唯一の毛色であることから普遍的な人気があり、ほかの毛色に比べて購入が容易です。

ロシアンブルーの珍しい毛色「ホワイト」

ロシアンブルーは、第二次世界大戦後に行われた異種交配によってさまざまな毛色が生まれました。そのひとつが「ホワイト」で、オーストラリアのブリーダーが作り出したとされ、「ロシアンホワイト」と呼ばれることがあります。

なお、ロシアンブルーの多くが出生時に全身が真っ白ですが、成長すると毛色が変化して、全体的に薄いグレーになったり、ポイントが入ったりします。

多くの猫種に見られるホワイトですが、ロシアンブルーの場合は非常に珍しい毛色です。これは血統書を付けて販売できないことから、ブリーダーが繁殖に用いないためです。今日でもまれに生まれるホワイトのロシアンブルーは公式には認められていない毛色であり、猫種として登録できないのが現状です。

ロシアンブルーの珍しい毛色「ブラック」

ロシアンブルー 毛の色 ブラック

ホワイトと同じくオーストラリアのブリーダーが異種交配によって作り出したとされています。見た印象は完全な黒猫であり、収縮色であるためほかの毛色よりもスリムに見えます。「ロシアンブラック」と呼ばれることがあります。

ブラックは多くの猫種に見られますが、ロシアンブルーの場合は非常に珍しい毛色と言えます。こちらもホワイトと同様に、血統書を付けて販売できないため、ブリーダーが繁殖に用いないからです。また、ロシアンブルーのブラックという毛色は、公式には認められていないという点もホワイト同様です。

ロシアンブルーの毛色「ブルーポイント」

ロシアンブルー 毛の色 ブルーポイント

先述したようにロシアンブルーは、第二次世界大戦後に個体数の回復を目的に異種交配が行われました。交配相手にはブルーポイントを持つシャムも含まれていたことから、現在でもごくまれにブルーポイントの毛色をもつロシアンブルーが生まれることがあります。

ブルーポイントとは全体の毛色はホワイトですが、鼻や耳、足や尾にブルーの色が入っている猫のことです。色の入り方はシャムやヒマラヤンに似ていますが、グレーがかったロシアンブルー独特の色合いであるのが特徴です。

ブルーポイントのロシアンブルーは、両親ともにブルーポイントの遺伝子を持っている場合に生まれることがあります。いわゆるミスカラーであり、劣性遺伝のため1/4の確率でしか生まれません。そのため、非常に希少な毛色と言えます。

なお、ホワイトやブラックと同じく、ロシアンブルーのブルーポイントは公式には認められていない毛色であり、多くのブリーダーはブルーポイントのロシアンブルーを繁殖に用いていません。一方で、珍しい毛色であることから高値で売られることがあり、平均的な値段は20万円以上一般的なブルーのロシアンブルーよりも高めです。

ロシアンブルーの毛色の種類についてのまとめ

ロシアンブルーのブルーの毛色は独特の深い色合いが多くの人を魅了し、ティッキングによって自然光を浴びるとキラキラと輝いて映えます。

一方で、ホワイトやブラック、ブルーポイントといったブルー以外の毛色は公式には認められていません。しかし、猫種として登録できなくても、ロシアンブルーの血を引いていることには変わりはありません。毛色以外のロシアンブルーの特徴をそのまま受け継いでいます。

優雅で気品に満ちた印象は、ブラックやホワイト、ブルーポイントであっても変わりませんし、おとなしく人懐っこい性格も変わりません。

愛情を持って接していれば、毛色の違いなど気にならなくなります。猫との出会いは一期一会。毛色だけにこだわるのではなく「この猫だ!」と感じたロシアンブルーを選ぶといいでしょう。

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