アビシニアンの特徴や性格、飼い方について

アビシニアンの特徴や性格、飼い方について

アビシニアンと言えば、スレンダーな体つきに大きな瞳、なめらかな毛並みが魅力で、日本を始め、世界中に愛されている猫種のひとつです。

そんなアビシニアンの歴史や特徴、性格、飼い方についてご紹介します。アビシニアンを飼っている人はもちろん、これからいっしょに暮らしたい、飼えないけどもっと詳しく知りたいという方、ぜひお読みください。

猫種 アビシニアン
英語表記 Abyssinian
原産国 不明
毛種 短毛種

アビシニアンの歴史

いつどこで生まれたのかわかっていない

アビシニアンは最古のイエネコと言われていますが、いつどこで生まれたのかは、はっきりとはわかっていません。その起源は、エジプト、エチオピア、イギリスなど、さまざまな説があります。

一説では1868年に、イギリス・エチオピア戦争に従軍していたイギリス兵がエジプトの業者から購入し、連れ帰ったと言われています。

また、古代エジプトに描かれた絵にはアビシニアンによく似た毛色の猫が登場するため、アビシニアンの毛色は、このころに生まれたと考えられています。ただし、近年では遺伝子学者の研究によって、インド洋の沿岸地域や東南アジアで生まれたと推測されています。

イギリスに持ち込まれてヨーロッパに広まった

アビシニアンは19世紀後半にイギリスに持ち込まれたという説が有力です。イギリスに土着する縞模様の猫と交配させることで猫種として確立され、ヨーロッパに広まったとされています。

アビシニアンという名前は、1871年にロンドンで開催されたキャットショーで、「アビシニア(今日のエチオピアと呼ばれる国)」から来たと紹介されたことに由来しています。

このキャットショーについて報じた『ハーパーズ・ウィークリー』という新聞の記事に、「アビシニアン」という名前が初めて登場します。また、オランダのライデンにある自然史博物館には、インドから入手したアビシニアンとされる剥製が展示されています。

猫種として登録され世界中に広がる

1896年、イギリスの猫血統管理団体である「GCCF」は、アビシニアンを新しい猫種として承認しました。その後、1920年代にはフランスで本格的な繁殖が始まり、1930年代にはアメリカも続きます。

さらに、デンマーク、スウェーデン、オランダ、オーストラリアに輸出され世界中に広がります。そして、1964年、東京オリンピックで沸き立つ日本にアビシニアンがやって来ました。

こうしてアビシニアンは世界中の愛猫家たちを魅了し、人気猫種の地位を確立して今日に至ります。

アビシニアンの特徴

アビシニアンの特徴と大きさ(体重と体高)、性格

筋肉質で引き締まったボディ

アビシニアンはスレンダーな体型をしていますが、ボディは筋肉質でよく引き締まっています。この体型は、フォーリンタイプと呼ばれています。また、しなやかさがあり、素早い動きを得意としています。

なだらかな曲線を描いたボディーラインの美しさも魅力で、優雅さに満ちています。頭はやや丸みを帯びたくさび型で、耳は大きめ、鼻筋から額にかけてやや高く、マズル(口元)がやや長めです。足はほっそりしていて長く、立ち上がるとつま先立ちしているように見えます。

見る角度によってさまざまな輝きを放つアビシニアンの被毛

アビシニアンは被毛に大きな特徴があります。毛の1本1本には「ティッキング」と呼ばれる3~4色の濃淡があり、見る角度によってさまざまな輝きを放ち、多くの人を魅了します。

毛の長さは中くらいで、やわらかくビロードのようなツヤがあります。額から四肢にかけて非常に細かい縞模様があるのも特徴です。この縞模様は、「アビシニアンタビー」とも言われています。ただし、実際には白い下毛が体全体に生えているため、額を除いて縞模様を確認することはできません。

アーモンド型の大きな瞳

瞳はアーモンド型をしていて大きく輝いています。アビシニアンの瞳の色はグリーン、ゴールドなどがあります。目の周囲には細く黒いラインが描かれています。

アビシニアンの大きさ(体重と体高)

アビシニアンの成猫の体重はオスが3~4.5kg、メスは2.5kg~3.5kgあり、平均的な猫よりも軽めです。また、体高は24~27cmあります。ほかの猫よりも大きさは小さめでスレンダーな体形は、フォーリンと呼ばれています。

アビシニアンの性格

好奇心旺盛な甘えん坊

優雅で気品に満ちたアビシニアンですが、とっても親しみやすい性格をしています。好奇心旺盛で何にでも興味を示し、遊ぶのが大好きです。

よく人に懐く甘えん坊で飼いやすい猫です。また、環境の変化への適応力があり、新しい環境にも早く慣れることができます。その一方でやや神経質な一面もあり、知らない人には敏感に反応します。運動量が多く俊敏さがありますが、鳴き声が小さく普段は物静かな猫です。

アビシニアンの毛色

アビシニアンの毛色と飼い方
アビシニアンの毛色は、ルディー、レッド、ブルー、フォーンの4色です。

アビシニアンの飼い方

たくさん運動できる環境を用意する

俊敏で運動量の多いアビシニアンを飼うなら、たくさん運動できる環境を用意しましょう。やや小型の猫なので、広い部屋でなくても十分な運動ができます。

アビシニアンは、高いところが大好きなので、天井まで届くキャットタワーや高さのある家具を配置しましょう。

また、好奇心旺盛なアビシニアンは、おもちゃが大好きです。ストレス発散やいたずら防止にもなりますのでたくさん遊んであげましょう。ひとつのおもちゃではすぐに飽きてしまうので、いろんなタイプのおもちゃを用意するといいでしょう。

できるだけ一緒に過ごす時間を作る

甘えん坊な性格のアビシニアンは、人間の近くで過ごすのが大好きです。できるだけ一緒に過ごす時間を作り、さびしがらないように配慮しましょう。飼い主にたくさん甘えることで、不安や恐怖を感じずにストレスの少ない生活を送ることができ、病気予防につがります。

冬場は寒さ対策をしっかり行う

南国で生まれたアビシニアンは、どちらかと言うと寒さを苦手としています。朝晩が冷え込む冬場は、暖房を強めにかけたり、寝起きするベッドに毛布やタオルを敷くなどして、寒さ対策をしっかり行いましょう。

アビシニアンのかかりやすい病気

アビシニアンのかかりやすい病気と平均寿命

重症筋無力症

足の筋肉に力が入らなくなる「重症筋無力症」は、神経から筋肉に指令が上手く伝わらないことで、強い疲労や脱力が起こる病気です。

犬に比べて、猫が重症筋無力症を発症することは稀とされていますが、遺伝性疾患の多いアビシニアンは、この病気を発症することが比較的多いと考えられてます。

予防が難しい病気ですが、発症しても筋肉の機能を回復させる薬の投与と食事療法によって症状を軽減することが可能です。

進行性網膜萎縮症

「進行性網膜萎縮症」は網膜の機能が衰えて、重症化すると失明する恐ろしい病気で、これもアビシニアンがもつ遺伝子に起因する疾患です。この病気を持ったアビシニアンが繁殖に使われたことで、疾患の遺伝子が固定化されてしまいました。

ピルビン酸キナーゼ欠損症

「ピルビン酸キナーゼ欠損症」は赤血球上で代謝に関係しているピルビン酸キナーゼという酵素が不足することで、赤血球が破壊されて貧血に陥る病気で、アビシニアンの染色体や遺伝子の変異によって起きやすいとされています。命に関わることは稀ですが、これまでのところ有効な治療法は見つかっていません。日ごろから行動を観察して貧血と思われる異変を感じたら安静にさせましょう。

アビシニアンの平均寿命

アビシニアンの平均寿命は12~15年とされています。日本で猫の平均寿命は15年程度ですから、それよりもやや短めです。

アビシニアンの価格相場

アビシニアンの子猫の平均価格は約19万円です。

アビシニアンを飼っている有名人

アビシニアンは、お笑い芸人のチュートリアル徳井義実、モノマネを得意とするタレントの清水ミチコといった有名人が飼っています。

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