メインクーンの特徴や性格、飼い方について

メインクーンの特徴や性格、飼い方について

メインクーンという猫をご存知ですか? 本当にイエネコなのかと疑うほど巨大に育つメインクーンもいて、ときどきニュースになりますね。

そんなメインクーンの歴史や特徴、性格、飼い方についてご紹介します。メインクーンを飼っている人はもちろん、これからいっしょに暮らしたい、飼えないけどもっと詳しく知りたいという方、ぜひお読みください。

猫種 メインクーン
英語表記 Mainecoon
原産国 アメリカ
毛種 長毛種

メインクーンの歴史

奇妙な伝承を持つアメリカ最古の猫種

メインクーンはアメリカ最古の猫種のひとつであり、アメリカ東海岸の最も北に位置するメイン州で生まれたとされています。この地名と身体的特徴やハンティングの習性がアライグマ(英語で「raccoon」ラクーン)に似ていることからメインクーンと命名されました。

メインクーンは自然発生の猫であり、はっきりとした起源はわかっていませんが、いくつかの奇妙な伝承が残っています。

ひとつはカナダ土着の猫がルーツという説です。地元の人は古くからメインクーンをアライグマと土着の猫の混血であると考えていました。もちろん、そのような交配など実際には不可能であり、風貌がアライグマに似ていることから生まれた伝承です。

また、マリー・アントワネットがアメリカ亡命を計画していたが叶わず、彼女のかわいがっていたターキッシュ・アンゴラの猫のみが送られ、メインクーンの元になったという奇想天外な伝承も残っています。

ほかにもバイキングによって北アメリカに持ち込まれた北欧の猫と土着の猫が交配して生まれたという説があります。実際にメインクーンにはノルウェージャン・フォレスト・キャットとの共通点が多く、今日では極めて有力な説と考えられています。

キャットショーに早くから登場するがペルシャに人気を奪われる

開拓時代のアメリカでメインクーンは、優れたハンティング能力をもつことから、ネズミ退治用の猫として重宝されました。農家に住み着いて活躍するうちに、北アメリカの厳しい自然の中で生きる能力を身につけたと考えられています。

19世紀末、ヨーロッパで人気を博していたキャットショーがアメリカでも開催されます。メインクーンは早くからキャットショーに登場していた人気の猫種であり、1895年にマディソン・スクエアガーデンで開催されたショーで最高賞に選ばれました。

ところが20世紀に入ると、ペルシャに人気を奪われてしまいます。当時、猫愛好家たちの関心はメインクーンのような土着の猫よりも、ペルシャのようなヨーロッパから来た猫に向いていたのです。その影響でメインクーンの育種が進まず、古い歴史をもちながら純血の猫種として認められない不遇の時期を過ごしました。

猫愛好家の活動が実り人気が回復し猫種として認められる

そこで、地元の猫愛好家たちは、1968年にメインクーン専門のクラブ「MCBFA(メインクーン・ブリーダー・ファンシャーズ・アソシエイション)」を設立しました。そして、猫愛好家たちの地道の活動が実り、メインクーンの人気は少しずつ回復していきます。その結果、1980年までにはTICA(The International Cat Association)、CFA(Cat Fancies' Association)などすべての猫血統登録団体に猫種として公認されました。

やがて、メインクーンはアメリカを代表する猫種として世界中に知られる存在になり、今日ではメイン州においてメインクーンを州猫として認めています。

メインクーンの特徴

メインクーンの特徴とサイズ(体重と体高)、性格

アライグマを思わせるワイルドな大型猫

メインクーンは、アライグマを思わせるワイルドな見た目そのままの力強い体をしています。純血種としては最も大型の猫に分類され、頑丈で骨太な骨格、がっしりした四肢をもち、全体的に筋肉がよく発達しています。胴体が長く、胸板は厚く、足は付け根からつま先まで、筋肉がバランス良く付いています。

四角い顔に大きな耳と目

ノルウェージャン・フォレスト・キャットを思わせる精悍な顔つきもメインクーンの特徴です。体格の割に頭は中ぐらいの大きさであり、四角い顔が印象に残ります。

額はやや広めで、横から見ると綺麗にカーブしています。耳は大きく高い位置についており、先端が尖っていて少しだけ飾り毛が生えていて、根元は広く内側まで毛が生えています。目は大きくやや吊りあがった卵型をしていて、やや離れ目をしています。

ボリュームたっぷりの被毛

メインクーンの被毛は長毛種の中でもボリュームたっぷりです。北アメリカの寒い冬に耐えられるように、上毛と下毛に分かれたぶ厚いダブルコートで体を守っています。
長さが不揃いであるのが特徴で、肩周辺は短く背中から後ろにいくほど長くなります。のど元、腹部、お尻の周辺はフサフサした毛がたっぷり生えていて、シルクのような心地よい手触りが印象的です。

ギネスに登録されるほど長くフサフサした尾

メインクーンの尾は長くて太く、フサフサした毛に覆われています。「世界一しっぽが長い猫」としてギネスブックに登録されています。

メインクーンのサイズ(体重と体高)

メインクーンの成猫の体重はオスが6~8kg、メスは4~6kgあり、10kg以上の個体は珍しくありません。かなりの大型猫であり、成長すると体長は1m前後になります。また、体高は27~30cm程度あります。

メインクーンの性格

穏やかで落ち着きがあり優れた協調性をもつ

アライグマを思わせるワイルドな見た目に反して、メインクーンはやさしく穏やかな性格をしています。物静かで落ち着きがあり、大きな声で鳴いたり騒ぐことがほとんどありません。

利口で物わかりがいいのでしつけがしやすい猫です。また、その場の空気を読む能力に長けていて、人間やほかの動物に対して優れた協調性を発揮します。

一般的に猫は子どもや犬を苦手にしていますが、メインクーンは小さな子どもや犬がいてもストレスに感じません。もちろん同居猫とも仲良くすることができますから、多頭飼いでも安心です。

メインクーンの毛色

メインクーンの毛色と飼い方
ブラウンとシルバーの縞模様がメインクーンの代表的な毛色です。さらに、ブラック、ホワイト、ブルー、レッドなど豊富な毛色があり、単色や2色、縞模様のほか、三毛も確認されています。

メインクーンの飼い方

高たんぱく・高カロリーの栄養価の高い食事を与える

メインクーンは最も大型の猫に分類され、成長するまでには4年ほどを要します。成長を促すために子猫のうちから高たんぱく・高カロリーのフードを与えましょう。

また、毛並みを良好に保つために皮膚の健康維持が大切です。ビタミンEやオメガ脂肪酸を強化したフードを与えるといいでしょう。

広い部屋でたくさん運動させる

大柄なメインクーンは、都会の狭いマンションよりも郊外の広い家で飼いたい猫です。もともと運動量が多い猫種であり、丈夫な体の維持と肥満予防のために毎日たくさん運動させる必要があります。そのため、狭い部屋では思うように走り回ることができず、運動不足に陥る恐れがあります。のびのびと過ごせる広い部屋を用意しましょう。

さらに、多くの猫と同様にメインクーンは高い場所が大好きです。天井まで届く高さのあるキャットタワーを配置すると良いでしょう。重いメインクーンが飛び乗ったり、飛び降りたりしても事故が起きないように、衝撃に強く頑丈なキャットタワーを選んでください。

1日2回ブラッシングを行う

ボリュームあるメインクーンの被毛は、抜け毛が多いだけでなく毛が絡みやすく、よくもつれます。朝と晩の1日2回、ブラッシングを行いましょう。

また、冬の寒さが厳しい地域で生活していたメインクーンは、防寒のために皮脂が多く分泌されます。1か月に2回はシャンプーをして皮脂汚れを落としましょう。

メインクーンのかかりやすい病気

メインクーンのかかりやすい病気と平均寿命

多発性嚢胞腎

「多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうけん)」は、水の溜まった袋のようなものが増えることで腎臓機能が失われていく病気です。メイク・クーンはこの病気の発症リスクが一般的な猫よりも高いとされています。

根本的な治療法がない病気ですが、早期発見できれば薬の投与と食事療法によって症状の進行を遅らせることができます。日ごろから「水をたくさん飲む」「おしっこの回数や量が多い」といった異変がないか行動観察を行い、定期的に健康診断を受けることが大切です。

肥大型心筋症

心臓の筋肉が厚くなる「肥大型心筋症」は、メインクーンに多い遺伝性疾患とされています。発症すると心臓機能の低下によって血流が滞り、血栓が作られやすくなり、足などが麻痺することがあります。

発症した場合は、心臓機能を高める薬や血液をサラサラにする薬を投与することで症状をコントロールできます。

毛球症

被毛にボリュームがあるメインクーンは、毛づくろいの際に飲み込んだ毛がお腹に溜まって胃腸の機能が低下する「毛球症」に要注意です。予防には毎日のブラッシングが何よりも大切です。

それでもきれい好きな猫は1日に何回も毛づくろいを行います。食物繊維を多く配合したフードや毛の排出を促す薬を与えて、お腹に毛球が溜まるのを防ぎましょう。

股関節形成不全

メインクーンは遺伝的に股関節が正常に形成されない、「股関節形成不全」になりやすいとされています。

この病気を発症すると、うさぎ飛びのように地面を蹴るように歩いたり、腰を左右に振りながら歩くなどの変化が見られます。股関節形成不全は遺伝性疾患のため予防はできませんが、薬で痛みをやわらげることができます。行動に異変を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

メインクーンの平均寿命

メイク・クーンの平均寿命は11~14年とされています。日本で猫の平均寿命は15年ほどですから、それよりもやや短めです。

メインクーンの価格相場

メインクーンの子猫の平均価格は約21万円です。

メインクーンを飼っている有名人

メインクーンは女優の北川景子、シンガーソングライターのケイティ・ペリー、女優の大地真央、タレントで女優の東ちづるといった有名人が飼っています。

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