ロシアンブルーの特徴や性格、飼い方について

ロシアンブルーの特徴や性格、飼い方について

ロシアンブルーは、その名のとおり、ロシアを原産国とする猫です。その特徴的な青い被毛は、各国の王族を始め、世界中に愛されています。

そんなロシアンブルーの歴史や特徴、性格、飼い方についてご紹介します。ロシアンブルーを飼っている人はもちろん、これからいっしょに暮らしたい、飼えないけどもっと詳しく知りたいという方、ぜひお読みください。

ロシアンブルーの特徴や性格を知ることで、配慮すべき環境や注意点を把握し、より良い飼い方を考える一助としてお役立ていただければと思います。

猫種 ロシアンブルー
英語表記 Russian Blue
原産国 ロシア
毛種 短毛種

目次

ロシアンブルーの歴史

祖先はロシアに土着していた猫

ロシアンブルーは、ロシアに古くから住んでいた猫を祖先にもつ人為的に作られた猫です。ロシアンブルーの祖先がどこで生まれたのかは定かではありません。

以前は「アルハンゲル・キャット」とも呼ばれていたことから、ロシアのアルハンゲル島や港湾都市アルハンゲリスクに住み着いていた猫が起源という説があります。

ロシアンブルーの祖先は、1860年ごろイギリスに持ち込まれ、イギリスや北欧のブリーダーたちの手に渡ったと言われています。1875年には、英語読みの「アークエンジェル・キャット」という名前で初めてキャット・ショーに出演します。ロシア生まれの青い猫は多くの人を魅了し、イギリスのビクトリア女王(在位1837から1901年)からも寵愛を受けたと言われています。

絶滅の危機に瀕したロシアンブルー

ブリーダーたちは繁殖を盛んに行い、1900年代にはイギリスで猫種として登録され、ロシアンブルーと命名されました。

やがてヨーロッパは戦争の時代へ突入します。戦時中の食糧難は深刻で、猫を飼い育てる余裕はどこにもありませんでした。第二次世界大戦中、ロシアンブルーの個体数は純血の維持が困難になるほどまで激減します。しかし、あるブリーダーが繁殖用の個体を守り抜いたことから、ロシアンブルーはかろうじて絶滅を免れました。

戦後に異種交配が行われ血統が確立される

戦後は個体数の回復を目的に異種交配が行われました。美しい青い毛色を求めるブリーダーはブリティッシュ・ショートヘアと、小さな頭に大きな耳を求めるブリーダーはシャムと交配させました。シャムと交配させることで太めの猫が生まれるという予想外の出来事もありましたが、ロシアンブルーと再び交配させることでスリムな体型を取り戻します。

20世紀初期、ロシアンブルーはアメリカに輸出されました。アメリカのブリーダーはスカンジナビア半島に生き残っていたロシアンブルーと交配させ、育種を行ったと言われています。ヨーロッパやアメリカのブリーダーが行った交配によって、これらの血統がひとつに統合され、ロシアンブルーの血統が確立されていきます。

なお、シャムの毛色の遺伝子を持つ猫同士を交配させると、現代でもシャムの毛色の子猫が生まれることがあります。ブルー以外の毛色を持つ猫は、「ロシアン・ショートヘア」と呼ばれています。

ロシアンブルーの特徴

ロシアンブルーの特徴と性格

ロシアンブルーの特徴は、その輝きを放つ青い被毛

ロシアンブルーの最大の特徴は被毛の色です。ロシアの湖を連想させる深い色合いの青い毛色は、多くの人を魅了します。

ロシアンブルーの毛先はシルバーでキラキラした光沢があり、光に当たると宝石のような輝きを放ちます。毛は細く短く、上毛と下毛に分かれたダブルコートが密集して生えていて、シルクのような触り心地が印象的です。

筋肉が発達したスリムな体つき

ロシアンブルーは、やや小さめの中型猫でスリムな体つきをしていますが、筋肉は発達しているのが特徴です。胴が長く、無駄な贅肉がなく、四肢は長くほっそりしていて、しなやかな身のこなしを得意としています。

中ぐらいの頭に大きな耳とエメラルドグリーンの瞳

ロシアンブルーの頭は中くらいの大きさで、変形したくさび型をしています。額と鼻が平らで少しのっぺりしていて、耳は大きく先端が尖っていて、両耳が離れています。

目は大きく丸く、やや吊り上がっています。瞳は子猫のときはブルーやイエローで、成長すると少しずつエメラルド・グリーンに変わります。

また、ロシアンブルーの顔は、口元が丸みを帯びて微笑んでいるように見えるのが特徴で、「ロシアン・スマイル」と呼ばれています。

ロシアンブルーのサイズ(体重と体高)

ロシアンブルーの成猫の体重はオス、メスともに3~5kgあります。また、体高は24~26cm程度あります。

ロシアンブルーの性格

穏やかで物静かだが警戒心が強い

ロシアンブルーは、見た目の印象そのままに穏やかで物静かな性格をしています。また、鳴き声が小さいのが特徴であり、「ボイスレス・キャット」という別名があります。

飼い主に従順で犬のような性格をしていることから、しつけが簡単で飼いやすい猫であり、初めて猫を飼う方にもおすすめです。また、ロシアンブルーは孤独に強い性格とされていて、留守番中も普段どおりに過ごすことができます。昼間に家を空ける方でも安心して飼うことができます。

一方で、内向的で警戒心が強く、人見知りすることが多いため、初対面の人間に心を許すまで時間がかかります。また、犬などのほかの動物に対しても用心を怠りません。

ロシアンブルーの毛色

ロシアンブルーの毛色と飼い方
公認されているロシアンブルーの毛色は、ブルーの単色のみです。

しかし、ブルー以外にもまれにブラック、ホワイトの毛色やブルーポイントと呼ばれる毛色のロシアンブルーが生まれることがあります。いずれも公式には認められていない毛色なので、繁殖に用いられることがほとんどなく、結果として希少な毛色となっています。

ロシアンブルーの毛色についてより詳しく解説

ロシアンブルーの飼い方

ロシアンブルーの飼い方で気を付けたいこと「食事の量をしっかり管理する」

スリムな体のロシアンブルーは、それほど多くのカロリーを必要とせず、フードを食べすぎるとすぐ太ってしまいます。ロシアンブルーの飼い方として注意したいことは、日ごろから「食事の量をしっかり管理し、フードを与えすぎない」ようにすることです。

ロシアンブルーの飼い方のポイント「十分に運動できる環境を用意する」

普段は物静かなロシアンブルーですが、運動量が多く、朝と夕方は活発に活動します。また、獲物を見つけると夢中になって追いかけるちょっぴりやんちゃな一面もあります。

こうしたロシアンブルーの性格を反映させて、飼い方のポイントとして「運動不足に陥らないように室内でも十分に運動できる環境を用意」しましょう。ロシアンブルーは高い場所が大好きなので、天井まで届く高さのキャットタワーや背の高い家具を配置するといいでしょう。

ロシアンブルーの飼い方で配慮すべきこと「静かな環境で飼う」

ロシアンブルーは静かな環境を好む性格です。そのため、騒音や話し声で周囲が騒がしいとストレスに感じてしまいます。ロシアンブルーの飼い方として、ぜひ「車や工事の騒音が気になる場合は防音対策を行うこと」を行うようにしてください。。

ロシアンブルーの飼いたいで工夫すべきこと「隠れられる場所を用意する」

内向的な性格のロシアンブルーは、初対面の人と過ごすのが苦手な性格です。そのため、ロシアンブルーの飼い方として、ストレスを感じないように来客との対面は避け、押入れやダンボール箱など「隠れられる場所を用意する」といった工夫をしましょう。

ロシアンブルーのかかりやすい病気

ロシアンブルーのかかりやすい病気と平均寿命

糖尿病

スリムな体のロシアンブルーは肥満になりやすく、「糖尿病」に注意が必要です。予防には食事の量に気を配り、適度な運動をさせることが何よりも効果的です。

発症した場合は、インスリンの投与と食事療法によって血糖値をコントロールします。糖尿病は発症しても適切に対処すれば、普段と同じ生活を送ることができます。

尿路結石症

ロシアンブルーは腎臓や尿管、膀胱に結石ができる「尿路結石症」になりやすいとされています。原因はマグネシウムの摂り過ぎや水分摂取の不足です。

予防にはできるだけマグネシウムの量が少ないフードを与え、いつでも水を飲めるように複数の水飲み場を用意しましょう。水をあまり飲まない猫には、水分が多いウェットフードを与えるといいでしょう。

また「いつもよりトイレに行く回数が多い」「おしっこのときに痛がる」といった異変を発見したら、早めに動物病院を受診してください。結石は小さいうちなら薬で溶かすことができますが、大きくなると外科手術が必要になります。

獣医師が、ロシアンブルーのかかりやすい病気をより詳しく解説

ロシアンブルーの平均寿命

ロシアンブルーの平均寿命は10~12年とされています。日本で猫の平均寿命は15年程度ですからそれよりも短めです。

ロシアンブルーの値段

ロシアンブルーの子猫の平均的な値段は約19万円です。

ロシアンブルーの飼っている有名人

ロシアンブルーは女優の来栖あつこ、ファッションモデルでタレントの梨花、お笑い芸人のパンサー菅、女優の田中えみといった有名人が飼っています。

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