猫の種類 アメリカンショートヘア

アメショ」の愛称で知られるアメリカンショートヘアの特徴や性格、飼い方についてご紹介します。アメリカンショートヘアを飼っている人はもちろん、これからいっしょに暮らしたい、飼えないけどもっと詳しく知りたいという方、ぜひお読みください。

猫種 アメリカンショートヘア
英語表記 American Shorthair
原産国 アメリカ
毛種 短毛種

 

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アメリカンショートヘアの歴史

先祖はメイフラワー号でアメリカに渡ったネズミ駆除の猫

アメリカンショートヘアは、イギリスを原産とするブリティッシュ・ショートヘアが先祖猫です。この猫は、かつてローマ人がブリテン島(イギリス諸島)を侵略した際、ネズミ退治用の猫として持ち込んだヨーロピアン・ショートヘアが変化したものと考えられています。

1620年、信仰の自由を求めてイギリスから新天地アメリカに向かったピューリタンたちによって、ブリティッシュ・ショートヘアと思われる猫は、メイフラワー号に乗せられました。当時の猫たちの用途は愛玩用ではなく、船内の穀物を守るため、ネズミ駆除が目的でした。その猫たちは、アメリカンに渡った後も純血種を求めらえることなく交雑を繰り返したため、遺伝子疾患の少ない今日の猫種につながったようです。

開拓時代の始まり、猫たちは農場や家庭で優秀なネズミハンターとして認められる存在になりました。そして、「マウサー(ネズミを捕る猫)」と呼ばれ、「ワーキング・キャット(働く猫)」として活躍したのです。しかし、アメリカの農業の大規模化と穀物管理の発展とともに、猫たちはハンターとしての役割を終えることになりました。

一方、その美しい毛色に魅せられた愛好家により、品種の固定化がなされるようになりました。すると、1895年のキャットショーデビューでは1000ドル、翌年には2500ドルで取引され、かつてネズミ捕りの名人として知られたように、今度はその容姿で評価されるようになったのです。

1906年、アメリカ産の短毛種を意味する「ドメスティック・ショートヘア」という名前でアメリカン・キャット・クラブ(CFA)に登録されました(実際は、数種の品種をひとまとめにして命名されました)。その後、熱心な愛猫家たちによって選択的に繁殖、ペルシャ猫を交配するなどして、今日の品種に見られる美しい顔、陽気な性格、そして洗練された毛色を確立します。こうして、1966年に「アメリカンショートヘア」と改名されました。

アメリカンショートヘアが日本に入ってきたのは1980年以降です。それまでの日本猫には見られない、独特のタビーと呼ばれる縞模様や愛くるしい容姿は、「アメショ」というニックネームで親しまれ、またたく間に人気猫となりました。その人気は今もなお衰えず、人気猫ランキングの上位を保っています。

目次

アメリカンショートヘアの特徴

アメリカンショートヘアの特徴

かわいい顔をした狩人

アメリカンショートヘアの一番の特徴と言えば、丸い瞳と丸い頬。しかし、その外見とは裏腹に、アメリカンショートヘアは胸板が厚く、筋肉質です。その祖先がネズミ退治のハンターとして活躍していたブリティッシュ・ショートヘアであることを考えると、それもうなずけるのではないでしょうか。

丈夫で環境変化に強い体

アメリカンショートヘアは、交雑を重ねられてきたことにより遺伝子疾患が少なく環境の変化に比較的強い猫です。また、陽気な性格であるため、あまりストレスをためることがありません。そのため、新しい環境にもなじみやすく、飼いやすいと言えるでしょう。

実は太りやすい

子猫のうちは運動量が多いことから、体重の増加をさほど気にすることはありません。しかし、成猫になると、個体差もありますが食欲旺盛となり、あっという間に体重が増えてしまいます。

アメリカンショートヘアのサイズ(体重と体高)

アメリカンショートヘアのサイズは中型に分類され、平均体高は24~25cmほど、平均体重はオスで4~7kg、メスで3~6kgほどです。

体重の推移は、生後3か月で1~1.5kg、6か月で2~3kg、9か月で3~4kg、1歳を過ぎるころには4~6kgに成長します。このスピードは、平均的な猫よりも比較的早いと言えます。

アメリカンショートヘアの性格

人懐っこい愛されキャラ

アメリカンショートヘアは、とても好奇心が旺盛です。加えて、親しみやすい性格なので、子どもや犬を始め、ほかの動物とも仲良く同居できます。そんな人懐っこいところが人気の理由なのでしょう。

ハンター気質は受け継いだ血筋のため

アメリカンショートヘアは、ネズミを狙うハンターであったブリティッシュ・ショートヘアの血を色濃く受け継いでいるため、とても用心深い一面があります。たとえば、来客時に隠れてしまい、離れたところから様子をうかがうのです。また、自立心が強いので、家族であっても抱っこされたり、触られたりするのをあまりうれしく思わないようです。

アメリカンショートヘアの毛色

アメリカンショートヘアの毛色

日本でよく見かけるのは、シルバーとブラックのしっかりとした渦巻模様の「クラシック・タビー」です(タビーとは縞模様を意味します)。「アメショと言えば、この色!」というほどに有名な毛種ではないでしょうか。

そのほかにも、ブラウンタビー(茶色の縞模様)、ブルータビー(青みがかったグレーの縞模様)、パッチドタビー(縞模様の上にパッチをあてたような模様が不規則に入っている)など、さまざまな毛色、模様があります。

アメリカンショートヘアの飼い方

運動が大好き!室内ではキャットタワーを設置しましょう

アメリカンショートヘアは、すっかり家庭用ペットとして改良されていた猫種です。

しかし、ハンターとしての本能が残っており、広範囲を動き回る性質があります。そのため、充分な運動をさせる工夫が必要です。室内で飼う場合は、広い空間でなくてもキャットタワーを設置するなどして、運動ができるようにしましょう。

太りやすい体質なので餌の管理に注意

アメリカンショートヘアは、ほかの猫種に比べて太りやすい体質です。その愛らしさに、つい気を引くためのおやつをあげたくなるかもしれませんが、過剰なおやつは肥満につながります。

あまりにも太ってしまうと、寿命を縮めてしまうことになりかねません。与えるフードの適量をきちんと把握し、体重管理をしっかり行いましょう。

アメリカンショートヘアのかかりやすい病気

アメリカンショートヘアのかかりやすい病気

アメリカンショートヘアは、長い年月をかけて多くの猫種と交雑してきたため、ほかの純血猫に比べて遺伝疾患が比較的少なく、丈夫な猫と言われています。
しかしながら、ワクチン誘発性線維肉腫(ワクチン反応性肉腫)と肥大型心筋症にかかりやすいとされています。

ワクチン誘発性線維肉腫

ワクチン誘発性線維肉腫とは、ワクチンを打った部位が反応し、肉腫(悪性腫瘍、がん)化してしまう病気です。その原因として確たるものは見つかっていませんが、ワクチンによる免疫反応のリスクを避けるために、同じ場所に注射しないといった配慮が必要です。

肥大型心筋症

心臓には、右心室、左心室、右心房、左心房の4つの部屋があります。このうち左心室を動かす筋肉の壁が厚くなる(心筋肥大)ことによって、血流障害をもたらします。目に見える症状が現れにくいのですが、進行すると、食欲不振、息切れ、失神などのほか、突然死に至る場合があります。

アメリカンショートヘアの平均寿命

アメリカンショートヘアの平均寿命は15年ほどとされています。この平均寿命は、ほかの猫に比べて長生きの傾向にあります。

アメリカンショートヘアの価格相場

ペットショップでのアメリカンショートヘアの価格相場は、10~25万円です。価格は血統や毛の色、性別などによって違ってきますので一概には言えませんが、ほかの猫と比べて買いやすいと言えます。

また、ブリーダーから直接購入する場合は、5~10万円ほどのようです。

アメリカンショートヘアを飼っている有名人

鈴木砂羽
徳井義実(チュートリアル)
水川あさみ
おののか
中川翔子
沢村一樹
前田敦子

 

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