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ヨーキーオーナーが1度はあこがれる、ヨークシャーテリアのフルコートスタイル。フルコートスタイルにするための毎日のお手入れ方法

「動く宝石」という別名をもつ、ヨークシャーテリアのフルコートスタイルは、美しいというよりも優雅さがきわだちます。
長く、キレイな光沢のあるサラサラとした被毛に、ヨークシャーテリアを飼ったことがある人であれば、1度はあこがれるスタイルではないでしょうか。フルコートにしてみたいけど、お手入れが大変そう、犬自身はストレスにならないのかな?様々な疑問が浮かぶと思います。

今回は、ヨークシャーテリアのフルコートスタイルと、お手入れ方法についてご紹介します。

ヨークシャーテリアのフルコートスタイル

JKCのドッグショーに行かなければ、なかなか生でお目にかかれない、ヨークシャーテリアのフルコートスタイル。ヨークシャーテリアは、シングルコートですので、カットを行わなければ、毛が伸びつづける犬種です。
ショードッグに出場しているような、美しいフルコートスタイルにするためには、しばらくカットを行わず、毛を伸ばしつづけなくてはなりません。

まずは、フルコートスタイルにする目的を考えてみましょう。
・ドッグショーに出場する
・ドッグショーには出場しないが、愛犬を美しく見せたいからフルコートスタイルにする

この2択のどちらかではないでしょうか。
ドッグショーに出場する場合と、家庭でフルコートスタイルを楽しみたい場合で、カット方法もおおきく異なります。

ドッグショーに出場する場合

ドッグショーの出場を目的に、フルコートスタイルにする場合です。
ドッグショーに出場する場合は、とにかくキレイに光沢をだしつつ、均等に毛を伸ばさなくてはなりません。毛が切れてしまう、からまってしまうなんてものは、もってのほかです。少し毛が伸びたらトリミングサロンにお願いして、毛をそろえてカットしてもらいます。ドッグショーに出場する場合のシャンプーの頻度は、1週間~10日に1回です。

おしりの毛は、排泄のときに汚れやすくなりますので、なにも依頼せずともトリマーは、短く切ってしまいます。ドッグショーでは、おしりの毛も伸ばして出場しますので、おしりの毛が伸びていない段階で失格になります。ドッグショーに出場する目的で、フルコートスタイルにする場合は、必ずトリマーさんにドッグショーに出場することを伝えましょう。

ドッグショーに出場しないが美しくみせたい

ドッグショーに出場はしないが、愛犬を美しくみせたいからフルコートスタイルにする場合です。
ヨークシャーテリアらしく、もっと美しくしたい、ただ毎日愛犬のお世話ができるか不安。という方もいると思います。その場合は、トリマーさんに相談し、外からみえる、からだのまわりに生えている毛部分だけをロングにして、汚れやすいお腹まわりの毛や、お尻まわりの毛はカットをしてもらう。という方法もあります。
1日に何分、何時間、愛犬に時間をかけられるかを考えて決めましょう。

ヨークシャーテリアをフルコートスタイルにする場合のお手入れ

毎日のブラッシング

ヨークシャーテリアをフルコートにする場合、毎日のブラッシングは、必要不可欠です。ヨークシャーテリアの魅力である、細く長い被毛は、毎日ブラッシングをすることにより、あの美しいスタイルをキープできるものです。ブラッシングをして、皮膚に刺激をあたえることにより、皮脂も多く分泌されます。その皮脂が被毛にからみつくことで、キレイな光沢のあるサラサラの被毛がうまれるのです。

2~3日に1回のブラッシングでは、毛がからまってしまい、毛玉ができるだけでなく、毛が途中で切れてしまうため、美しいフルコートスタイルがキープできなくなります。また、毛玉ができてしまうと、毛玉をとるときにも、ヨークシャーテリアのストレスになってしまいます。毎日、ブラッシングができないのであれば、フルコートスタイルではなく、お手入れのしやすいカットにしましょう。

ラッピング

全身の毛が伸びてきたら、ヨークシャーテリアの被毛をラッピングする必要があります。ヨークシャーテリアや、シングルコートの長毛種にくわしくなければ、ラッピング?なにそれ?という疑問が浮かぶのではないでしょうか。ラッピングは、ヨークシャーテリアを箱にいれてキレイにかざることではありませんよ。

ラッピングとは、「ラッピングペーパー」とよばれる、毛をつつむ専用の紙で被毛をまいて保護することです。そのラッピングペーパーで毛をまく、グルーミング行為のことをラッピングというのです。

ラッピングをしないと、ヨークシャーテリア自身の動作(はしる・あるく)によって、毛がすり切れてしまい、毛をキレイに、長く伸ばせません。また、お散歩のときには、道ばたに落ちている葉っぱや、ごみなどが毛にからみついてしまいます。
ヨークシャーテリアのラッピングは、非常にむずかしいので、最初はプロのトリマーにお願いしましょう。ラッピングは、2~3日おきに行う必要があります。トリマーにお願いしたラッピングを見ながら練習し、自宅でできるようにしましょう。

ラッピングを適当にしてしまうと、毛がよれてしまうなど、クセがつくことがありますので、慣れていないうちは、毎日ラッピングをすることをおすすめします。

トップノット

ヨークシャーテリアのトレードマークといっても過言ではない、重要なトップノットです。トップノットは、ヨークシャーテリアが頭につけていることが多い、リボンのようなものです。トップノットをしなければ、目のなかに毛がはいってしまい、「流涙症(りゅうるいしょう)」や「角結膜炎(かくけつまくえん)」になることもあります。
いずれも目がキズつくことにより、発症する疾患ですので、ヨークシャーテリアだけでなく、トイプードルやシーズー、マルチーズなどの犬種も注意が必要です。

ヨークシャーテリアの顔のまわりの毛を、おでこの上に集めて、トリミング用のゴムでとめます。くれぐれも、目のうえの毛を引っぱりすぎないように気を付けましょう。目のうえの毛を引っぱりすぎてしまうと、目をしっかり閉じることができなくなるため、ドライアイになります。

まとめ

「ヨーキーオーナーが1度はあこがれる、ヨークシャーテリアのフルコートスタイル。フルコートスタイルにするための毎日のお手入れ方法」はいかがでしたか?

ヨークシャーテリアのフルコートスタイルは、非常に美しく、かつ優雅で見惚れてしまいます。ただ、正直にいうと、ヨークシャーテリアのフルコートスタイルは、非常にお手入れがむずかしく、大変です。
筆者自身もフルコートスタイルのヨークシャーテリアの被毛を毎日ブラッシングし、ラッピングし、トップノットを行い、1週間に1回のシャンプー、という一連のグルーミングを行っていました。

適切なお手入れができなければ、美しい状態はキープできません。また、ヨークシャーテリア自身のストレスにもなります。ヨークシャーテリアのために使える時間、費用、愛犬の生活環境などをしっかりと考えて、フルコートスタイルを検討してくださいね。

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