株式会社岩崎書店(代表取締役:岩崎弘明、本社:東京都文京区)は、自分だけのねこが欲しいと願う女の子の絵本『わたし ねこが かいたいの』を、2019年10月11日に発売いたしました。
◆わたし、ねこが飼いたいの。どうすれば、ねこがくるかな?
わたし、ねこがかいたいの。
なでたり、だっこしたり したいんだ。
えほんに のってるみたいな、
おおきくて ふわふわのこが いいな。
そうだ、ねこの すきなものをならべてみよう。
けいとだまに、リボン……
ミルクをいれた おさら。
さあ、ねこちゃん、あそびにおいで!
◆町中のねこが集まった! だけど…
ねこの好きなものを並べて待つ女の子のもとに、町中のねこが集まってきました。
1日中ねこたちを、すきなだけだっこしたりなでたりして「すごーく、しあわせ!」
だけど、あれ? 迷いねこのポスターがたくさん貼ってある!
一緒にあそんだねこたちに、飼い主がいるなんて…。ほしいのは、自分だけのねこだったのに。
女の子は、せっせとねこを飼い主のもとに届けます。
そうして、家に帰ると、引き出しに1匹のねこが! さらに驚くことに…!?
◆みんな、だれかの、いとしいこ
自分の元に集まったねこたちに、飼い主がいるなんて、思ってもみなかった女の子。
そして気づきます。「みんな、だれかの、いとしいこ」だということに。
◆ねこ好き作家の ねこへの愛が詰まった絵本
圧巻は、画面いっぱいにねこたちが描かれたシーン。白ねこ、ぶちねこ、キジねこ、トラねこ、うずまきねこ…!
この絵本は無類のねこ好きの作者によって描かれました。
文章のミシェル・ロビンソンさんは、子どもの頃、ねこが飼えるようになるまでずっと、ねこの絵本を抱き締めて寝ていたそう。絵のチンルン・リーさんは、ねこのためにデザインされた家で、現在たくさんのねこと一緒に暮らしていて、献辞には、この本に出てくるすべてのねこの名前を記したといいます。
「ねこが好き!」という気持ちがぎゅっと詰まったお話に、生活感あふれる面構えの多種多様なねこのイラストが登場するこの絵本。お気に入りのねこを見つけたり、全部で何匹ねこがいるか、数えてみるのも楽しいかも。
肌寒くなる季節、あったかくて、やわらかくて、だきしめるとモフモフするねこを思い浮かべながら、読んでみてください。女の子とねこたちのふれあいに、心があったかくなりますよ。
◆書籍情報
書名:『わたし ねこが かいたいの』
作:ミシェル・ロビンソン/絵:チンルン・リー/訳:三原 泉
定価:本体1,400円+税/体裁:A4変型判/33頁/ハードカバー
ISBN:978-4-265-85156-0/対象年齢:3、4歳から小学校低学年
発売日:2019年10月11日
◎岩崎書店HP https://bit.ly/2poKuUO
◎Amazon https://amzn.to/2MnPemF
◆著者紹介
ミシェル・ロビンソン:作者
英国イングランドのサマセット在住。有名ブランドの広告制作を手がけたのち、創作活動に入る。日本語に翻訳された作品に『へんてこロボ』(光村教育図書)、『10ぽんのぷりぷりソーセージ』(ほるぷ出版)がある。執筆と子育て、著作を携えた学校訪問で多忙な日々を送っている。
チンルン・リー:画家
台湾の台北在住。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業。イラストを手がけた、日本語に翻訳された作品に『100ぴきのいぬ 100ぴきのなまえ』『モーリーのすてきな日』『きょうもいいこねポー!』(フレーベル館)など。
三原 泉:翻訳者
1963年、宮崎県に生まれる。東京大学文学部卒業。おもな訳書に『ぞうのオリバー』『てぶくろがいっぱい』(共に偕成社)、『アリクイのアーサー』『ねずみのオスカーとはるのおくりもの』(共にのら書店)、『モグラくんがみたおひさま』『手と手をつないで』(共にBL出版)、『魔法のスリッパ』『北極の宝もの』(共にあすなろ書房)、『あらいぐまのヨッチー』(徳間書店)、『こちょこちょがいっぱい』(ほるぷ出版)などがある。
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