エビは、クリスマスやお正月シーズンになると食卓に登場する家庭も多いのではないでしょうか。
今では、エビの乾燥パウダーやエビを使った愛犬用のおやつなども販売していますので、加熱したエビを愛犬にあげること自体に問題はありません。
エビにアレルギーさえなければ、ミネラルたっぷりのおすすめ食材とも言えます。
では、なぜ生エビは絶対NGと言われるのでしょうか?
加熱したエビをあげるメリットとエビに含まれる栄養素も踏まえてご紹介します。
エビの栄養素と愛犬にあげるメリット
エビを愛犬にあげる時は、必ず加熱してください。
タンパク質をはじめ、ビタミンEやカルシウム、ミネラルも豊富に含まれています。
カルシウムやミネラルが沢山含まれていることから骨や関節を丈夫にする働きだけでなく、興奮しやすい子のストレスケアとしても期待できます。
成長期の子犬はもちろん、骨がもろくなりはじめるシニア犬にもおすすめです。
エビのタンパク質は、お肉と異なり脂質が非常に少ないので低カロリーかつ消化に良いと言われています。
肥満予防や整腸効果、免疫力の向上だけでなく疲労回復効果まで期待できるのです。
愛犬に与えて良い量(犬の体重別)
3kg…8g~10g
5kg…10g~13g
10kg…15g~20g
15kg…25g~35g
20kg…40g~45g
上記はあくまでも目安の量になります。
初めて愛犬に与える場合は、この表記の半分ぐらいにしてよく刻んでからあげることをおすすめします。
たまにエビのアレルギーを持つ犬もいますので、愛犬の様子をよく確認してください。
また、食べた次の日のうんちも確認してくださいね。
生エビが絶対NGな理由
生エビには、チアミナーゼという成分が含まれています。
チアミナーゼには、ビタミンB1(チアミン)を破壊する性質がありビタミンB1欠乏症(チアミン欠乏症)を発症させる可能性があります。
ビタミンB1欠乏症(チアミン欠乏症)になると、筋力が低下することから歩行が困難になったり、視力障害が起こります。
また、けいれんや発作を発症させることもありますので非常に注意が必要です。
生エビは、絶対にあげないようにしましょう!
生エビを食べてしまった場合
生のエビを食べてしまった場合は、まず下記を確認してから動物病院へ行きましょう。
・食べた生エビの量
・生エビを食べた時間
・食べた後に元気があるかどうか、ぐったりしているかどうか
・すぐに嘔吐をしたかどうか
もし分からない場合は、正直に獣医師に伝えましょう。
食べた時間によっては、催吐剤を飲ませることもあります。
生エビを食べてしまったらすぐに動物病院へ行きましょう。
症状が出ていないからと、様子を見てビタミンB1欠乏症(チアミン欠乏症)の症状がでてから動物病院へ駆け込む人も少なくありません。
ビタミンB1欠乏症(チアミン欠乏症)の症状が出てしまうと長期入院になることがあります。
まとめ
「愛犬はエビを食べても大丈夫?生エビは絶対NGな理由とは」はいかがでしたか?
あげ方さえ間違えなければ、ミネラルやカルシウムが豊富に含まれている体に良い食材のひとつでもあります。
愛犬に加熱したエビをおすそ分けしてあげましょう♪
生エビを食べてしまった時には、すぐに動物病院へ行ってくださいね。
著者:miki.m
コメント